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2019年に北海道道北で撮影した作品~第四部

      2019/10/26

こんにちは。

幸せカメラのKENです。

訪問していただきありがとうございます!

前回記事に引き続き、【2019年に北海道道北で撮影した作品~第四部】をお届けします。

前回記事はコチラ

 

 

旅のスタートは、夜に釧路湿原を出発し、知床峠で星空を眺め、翌朝は宗谷岬ヘ向かい、その夜は寝床を求めて層雲峡まで辿り着きました。

走行距離は軽く1000kmを超え、24時間以上まともに寝ていない状態でしたが不思議と疲れはそれほど感じなく、層雲峡でも美しい星空を眺めることができました。

そして滝の音が響く駐車場で車中泊したのですが、その際に翌日のスケジュールが閃いたのです。

 

日の出前の渓谷

何時に寝たのかは覚えていませんが、目覚めると外が微かに明るくなっていることに気が付きました。

ここまで来てダラダラと二度寝する理由もないので、ひんやりとした車外に出て身体も目覚めさせ撮影を開始。

日時は8月7日の3時50分でした。

夜明け前の薄明の蒼い時間帯はピントを合わせるのが難しいのですが、スローシャッター撮影が簡単にできるので昼間には撮ることのできない幻想的な作品を堪能できます。

肉眼で景色はハッキリとは見えないのですが、カメラの露出時間を長くすることで人間の視力を超えた世界を見せてくれるのです。

滝のすぐ下を流れる渓流も、青白く幻想的に見えます。

もちろん明るい時間帯にNDフィルターなどを使って撮ることも面白いのですが、こうした早朝ならではの楽しみ方もオススメします。

「蒼い時間」は短いですからね。

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下の写真は、数年前に夕暮れの時間帯に同じ渓流を撮影したものです。

スローシャッターで流れの質感を表現しましたが、青さはやっぱり出ないんですよね。

やはり夜明け前や日が沈んだ後にしか見ることのできない世界です。

 

霧の層雲峡

朝の層雲峡の渓谷には、高い確率で霧が流れ込んできます。

これを高い場所から見ると「雲海」のように見えます。

上の写真は数年前に夜明け前の渓谷を撮影したものです。

 

この時の天気予報は晴れ。

つまり霧の上の空は晴れ渡っているはずです。

そう「雲海」の発生ですね。

こちらがその数年前の朝、黒岳ロープウェイ駅から撮影した層雲峡にかかる雲海です。

この夏の朝も、やはりこれが見たいと思ったのです。

そして駐車場で準備を始めたのですが、空に不思議な雲があることに気が付きました。

 

銀河の滝から昇る雲

時刻は4時45分。

銀河の滝の上に直線上の雲が昇っているように見えました。

「こんな早い時間帯に飛行機雲?」

その可能性もありますが、航空機の音は聞こえませんでした。

とは言っても滝の轟音でかき消されているのですが。

僕はなんとなくハッピーな気持ちになり、朝の行動にも勢いが付きました。

 

層雲峡と言えば・・・

層雲峡と言えば「観光地」という印象ですが、僕の中では「黒岳登山」が連想されます。

層雲峡温泉街には「黒岳ロープウェイ」があり、雲海を堪能できる標高まで一気に連れて行ってくれます。

さらにロープウェイ駅から少し歩いたところにあるリフトに乗ることで、さらに高いところまで行くことができます。

そう冬の間ここは「黒岳スキー場」でもあるのです。

リフトを降りたらそこで可愛いエゾシマリスに出会えることもあります。

景色もロープウェイ駅より遠くまで見渡せるので、ここまで来る観光客も多いです。

さらにリフトのおかげで黒岳登山も「7合目」からスタートできるので、ここから約1時間半ほど登れば山頂に辿り着きます。

 

そういう意味で黒岳登山の難易度は「低・易しい」となり、手軽に楽しむことができます。

とは言え登山道には険しいポイントや危険地帯もあるので、トレッキングシューズなどの装備は必須です。

層雲峡にはこうした恵まれた環境があるので、ここまで来ると

  1. 層雲峡で星空を楽しむ
  2. 早朝に滝を撮る
  3. 黒岳ロープウェイで雲海を楽しむ
  4. リフトを利用して7合目まで登る
  5. エゾシマリスを探す
  6. 黒岳登山を楽しむ
  7. ナキウサギとの出会いを期待する

このような流れが僕の中でお決まりコースとなるのです。

リンク

黒岳ロープウェイ

 

層雲峡に流れ込む雲

さて話を戻しますがこの朝は天候もよく、お決まりのコースを選択しました。

そして始発のロープウェイに乗り、小規模な雲海を見ることができました。

この時は実際、上空は晴れ渡っておらず、霞がかかっていたのを覚えています。

その後リフトに乗ってエゾシマリスとの出会いに期待しました。

 

ところが、例年リフト降り場付近にいるはずの彼らの姿が見当たりません。

念の為、軽登山の装備は準備していたのですが、登山自体はしばらく遠ざかっていたので山頂まで登るつもりはありませんでした。

「エゾシマリスに逢いたい」

ただそれだけでリフト降り場の7合目までやってきたのです。

 

山を登る

「でもちょっとだけ登ってみよう」

登山の体力にはあまり自信がなかったので、少しだけ登山道を登って彼らを探してみることにしました。

すると汗だくになって30分くらい登ったところで

「カサッ、カサッ」

と茂みの中が揺れる音が聞こえました。

そこで実に数年ぶりのご対面です。

標高の高い厳しい環境の中で、彼らはたくましく生きていました。

 

僕が持っているレンズで一番望遠になるのが「90mm」なので、慎重に距離を詰めながらの撮影です。

たぶん最短で2mくらいまで近寄れたかと思います。

 

葉っぱや実を一生懸命に食べている姿を見ることができました。

 

秋になると食糧や寝床の材料を集める彼らの姿を観察することができます。

そうこんな風に。

 

この写真を撮影したのは2016年の8月28日でした。

黒岳を含む「大雪山系」の山々は、日本一紅葉が早いと言われています。

彼らの夏は一瞬のうちに過ぎ去ります。

 

久しぶりの頂上へ

そのまま勢いで登っちゃいました、黒岳頂上に。

シマリスの姿を求めながら登っていたので、いつの間にか9合目くらいに到達していたんです。

それならば最後まで行ってみようと一踏ん張りしました。

心配していた体力の方は意外にも余裕がありました。

こう見えて、以前はマラソンやトレイルランニングもやっていましたからね。

 

そしてこの8月7日の時点でも大雪山系には残雪があるんですね。

以前撮影した時は、

これは9月21日の写真ですが、紅葉の美しい景色が広がっていました。

この時はナキウサギにも出逢えたんですよ。

懐かしい。

 

幻のナッキーを探して

結論から言うと、今回の登山ではナキウサギのナッキーに逢うことはできませんでした。

その気配や鳴き声も確認できなかったので、少々寂しかったです。

初めてここで彼らに出会った時は、本当に嬉しかったし驚きました。

「この辺りにはいる」と噂には聞いていたのですが、自分が出会えるとは想像していなかったのです。

その時は、黒岳山頂から別の山へと向かっていく道中で、これまで聞いたことのない鳴き声を耳にしたのを覚えています。

ハッ!?これはまさか!?

そう感じた僕は準備していた機材で撮影を開始しました。

初ナッキーは約20mくらい離れた場所にいたのを覚えています。

その後も、まるで「もぐらたたきゲーム」のようにあちこちの岩場からヒョコッと顔を出す彼らをレンズ越しに愛でました。

最初の出会いからは年に2回ほど彼らに会いに行っていたのですが、ここ数年は登山から遠ざかっていたこともあり、今回は幻の存在になってしまいました。

いつかまた会いたいと思っています。

 

悲鳴を上げた脚

さて成り行きで久しぶりに登山をすることになった僕の脚ですが、下山途中に言うことを聞かなくなりました。

「膝が勝手に笑い出す」

まさにそんな状態となったのです。

まるで生まれたての子鹿のようにプルプルしながら、それでもなんとか怪我をせずにリフト場まで辿り着きました。

行きあたりばったりの行動には代償が伴うようです。

 

そしてナキウサギに会えなかったことをロープウェイ施設の売店にいた従業員さんに説明すると、

「私は10年間ここで働いていますが、黒岳でナッキーを見たことはないんですよね」

と驚きの発言を聞くことになりました。

僕は年に2回来て、ほぼ毎回ナッキーに出会えていたので、かなりラッキーだったのかもしれません。

最近はエゾクロテンやキタキツネの存在も確認されており、ナッキーの生態系への影響が心配されます。

そんなことを考えながら下りのロープウェイに乗り、麓の駅に到着しました。

 

ヌイグルミのナッキーに出会う

ロープウェイ施設の駅でふと立ち寄った売店でコレを見つけてしまいました。

そう、ナキウサギのヌイグルミを。

おそらく僕の人生で、自分のためにヌイグルミを買ったことはこれまで一度もありませんでした。

「この子を連れて帰りたい」

気がつくと僕はレジの前に立っていたのです。

 

そして後から気がついたのですが、自宅でヌイグルミに付いていたタグを切り取った時、

お腹を押すと鳴きます

と書いてあったのを見逃していました。

えー!?とビックリしながらもそのお腹をグッと押してみました。

その様子はこちらからどうぞ♪

ちょっと「子供の玩具」的な音で、ナッキーの声とは違いますが、童心に帰ったようなそんな気がしました。

 

まとめ

こうして北海道の短い夏を駆け足で巡った旅は終わりました。

黒岳登山を終えたあとは、真っ直ぐに、どこにも寄り道せずに自宅へ直行したのを覚えています(笑

紅葉前の「三国峠」もスルーしましたからね。

 

さて2019年に撮影した作品を紹介しようと書き始めた記事でしたが、いつの間にか旅行記になってしまったことはご了承下さい(笑

僕はこれまでにも目的地を決めずに「天候」を重視して、撮影ツアーをすることが多くあることにも気が付きました。

もちろん今回の旅は決しておすすめできるような行程の旅ではありません。

普通なら知床で一泊、稚内で一泊、そして層雲峡で一泊するくらいでちょうど良いと思います。

それを約1日半で回るのはハッキリ言って無謀です。

 

ですが、時にはこうして直感に任せた無謀な旅も体験し、自分の中の「限界」を知っておくことも大切だと感じています。

自分はどこまでやれるのか?

久しぶりにそんなことを確かめるための旅であったのかもしれません。

もちろん各地で出会った素晴らしい景色には感謝しています。

 

2019年に撮影した作品はまだまだありますので、引き続きこのブログで紹介していきたいと思っています。

それではまずは4部作完結ということで、長くなりましたが最後までご覧いただきありがとうございました。

 

あなたの人生の旅を応援しています。

屈斜路湖の夜明け前

 

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