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野鳥の撮影~機材とコツ

      2016/06/22

今朝の気温は氷点下8度と、まだまだ冷え込んでいますが、日中は陽射しがだいぶ暖かくなってきました。

雪解けも少しずつ進み、湿原にも春が訪れようとしています。

とは言っても、こちらの春はまだまだ先ですけどね。

桜の見頃は例年ゴールデンウィーク辺りなんです、北海道道東は。

実は今朝は絶景を撮るのを諦めて、近郊の里山に行くことにしました。

→前回記事:絶景に出会う確率を飛躍的に高めるコツ

最近は忙しくてちょっと疲れていたので、睡眠をしっかり取りました♪

今回、里山で何を撮りたかったのかと言いますと、

野鳥」さんたちです。

1.野鳥撮影に使っている機材

冬から春の釧路湿原は、小鳥たちが活発に動き回り、葉も生い茂っていないので、撮影するには好都合なのです。

カメラボディはニコンの「D810」にしました。

レンズは、もちろんニコンの「200-500mm F/5.6」です。

このメーカー純正のズームレンズですが明るさがF5.6通しと、なかなか優秀で、しかも価格もそれほど高くないとあって、現在とても人気があるレンズです。

昨年もD810とこのレンズを使って、「エゾリスナキウサギ」を綺麗に撮ることができました。

→記事:新型超望遠レンズ「AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6」の描写~北海道大雪山

ちょっと重いのが難点ですが、そこは筋肉でカバーしてます(笑

野鳥を撮影する機材としては、フルサイズのD810よりも、APS-CのD7200とかのほうが、「望遠効果」があるので向いているかもしれませんが、実はD810でも結構撮れるんです。

ニコンの「クロップ」という機能を使って、画像をトリミングしたような効果で撮影できます。

D810をDXクロップで撮る

D810には「×1.2クロップ」と「DXクロップ」があり、撮影した画像がそれぞれ1.2倍と1.5倍になります。

クロップとは、「切り落とす」という意味合いで、トリミングのような「後から切り抜く」のとは少しニュアンスが違います。

この辺りはいずれ詳しく記事に書きたいと思います。

そして、今回の撮影では、3600万画素というD810の高画素数を武器に、DXクロップさせて望遠効果を利用しました。

FXフォーマット(フルサイズ)をDXクロップすると、1.5倍の焦点距離を得ることができます。
(500mmのレンズですから1.5倍で750mm相当になります)

画像の周辺を切り落とした状態で撮影するので、画素数は1500万画素くらいに減ることになりますが、もともと画素数が多いため、減ったとしてもまだかなり余裕があります。

下の画像をご覧下さい。

pic_16

 

(ニコンイメージング)

FXフォーマットで撮影した範囲に比べて、DXクロップしたDXフォーマットと書いてある範囲が狭いのがわかると思います。

つまり、「センサーに写る範囲が狭くなる」ということは、撮影した画像は「拡大されて見える」ということになります。

この時、「画素数」に関しては、クロップすると「減る」ということですね。

ちょっとわかりづらいかもしれませんが、「クロップすると拡大される」と覚えておくと良いかと思います。

なぜ、クロップするのかと言いますと、野鳥撮影においては、風景や背景、そして構図を意識するよりも、「鳥そのものを綺麗に大きく写したい」という目的が強いからです。

そのため、フルサイズで撮った3600万画素の画像を、後から「トリミング」するのではなく、クロップで最初から周辺を切り落として望遠効果を得るという利点があるのです。

もちろん後から任意の場所をトリミングして構図を作るのも良いと思います。
(僕もよくやっています)

クロップして野鳥を撮影しているとどうしても「日の丸構図」になりがちですからね。

また、レンズも500mmの焦点距離なので、もう少し望遠効果が欲しいということがあります。
(以前はタムロンの150-600を使っていました)

DXフォーマットのカメラを使えば、このレンズで画素数を維持したまま750mm相当の望遠効果が望めます。
(D5500とか、D7200がそうですね)

1.4倍のテレコンバーターを使うのも悪くはないですが、やはり画質が少し落ちるのと、ボケのニュアンスが変わるので、僕はあまり使わなくなりました。
テレコンを失くした、という理由もあります、爆

テレコンで拡大するより、クロップで大きく撮る、というのが高画素機D810ならではの魅力でもあります。

しかもクロップすることにより、画像データが小さくなるので、バッファ容量にはかなり余裕ができます。

D810の場合は、クロップで連写速度も速くなるので、そういった意味でもD810+クロップ野鳥撮影に向いていると思います。

今回は、今年4月発売予定のDXフォーマット最新モデル「D500」を想定して、D810でDXクロップすることで、その擬似体感も兼ねてみました。

「D500を使ったら、このくらいの焦点距離と画角で、これよりももっと連写が速くなるのか」といった感じです。

さて、話がかなり長くなりましたが(笑)野鳥撮影に話を戻します。

2.探すよりも待ってみる

野鳥を撮影するとき「探すより待った方が出逢える」ということを最近よく感じます。

以前は「待てない派」だったので、歩きまわって動きまわって野鳥を撮影していたのですが、最近は特定の場所で待つことにより、以前よりも多くの野鳥たちに出逢えるようになりました。

特定の場所というのは、「野鳥が集まりそうな樹」の近くです。

ちょっと分かりづらいかもしれませんが、野鳥の動きを観察していると、集まりやすい樹があることに気が付きました。

それは周りの木に比べて比較的大きくて、「樹液」が出ている樹です。

「カブトムシじゃないんだから」と思うかもしれませんが・・・笑

その樹液を求めて、冬からこの時期においては「カラ類の混群」がやってきます。

混群の鳥達全てが樹液を飲むのかはわかりませんが、比較的群れの先導をとる「シマエナガ」が樹液を好みます。

実際に樹液を飲んでいるのを何度も目撃しています。

樹液を飲んでいると、動きが止まるので撮影しやすいですし♪

それ以外のコツとしては目で探すよりも、「」で彼らの音や気配を探ります。

カラ類のさえずりや鳴き声が聞こえ出したら、集まっている樹を目で探します。

僕は双眼鏡をあまり使わないのですが、レンズを向けるよりも先に音と肉眼で存在を確認します。

今日もそんな感じで音を頼りに里山に入りました。

同じ樹に集まる小鳥たち

入ってすぐ、小さな偵察隊がこちらにやってきました。

NDS_0021

まず大体いつも、ハシブトガラ(コガラとの見分けがつきません)がやってきます。

あまり人を恐れる様子もなく、好奇心が強いのでしょうか、かなり近くまで寄ってきてくれます。

少しすると、雪の妖精が現れました。

シマエナガです。

つがいのようでした。

NDS_9850

NDS_9953

まぁ、とにかく可愛すぎて困るほどです、彼らは。

この前に撮影した時はかなり寒かったので、「モフモフ感」がハンパなかったのですが、いくぶんスマートに見えましたね。

ちなみにこの前は・・・

NDS_7699

もふっ・・・

こんな感じでしたからね♪

そして続けざまに今度は別なお客様が同じ木にやってきました。

NDS_0031

ゴジュウカラさんですね、可愛いです。

→記事:ゴジュウカラが教えてくれたこと

僕とはとても相性の良い、小鳥さんです。

木は一気に賑やかになりました。

その時です!

赤い羽根の少し大きな鳥がやってきました。

NDS_9759

「わっ、今度はアカゲラだ!」

NDS_9888

メスですね、ふっくらとしていました。

そしてそのアカゲラを見るようにハシブトガラが。

NDS_0063

これはちょっと「お初」の組み合わせになりました♪

そしてさらに・・・

「ジージージー」

NDS_9899

コゲラさんの登場です!

もうこの木はお祭り状態で、誰を撮ったら良いのか迷うくらいでした(贅沢♪)

NDS_9900

「コゲラさん、跳ねる」

NDS_9907

まぁなんていうか、とにかく可愛かったです。
(ギーギー)

そしてさらに・・・

NDS_0003

「キバシリ」君現る!

そんなふうに大忙しで小鳥たちを夢中で撮影していると、突然黒い影がサッと現れました。

NDS_0051

トンビです、偵察隊がやってきたのです。

NDS_0104

トンビが小鳥を襲うことはないと思いますが、すぐ近くを旋回していたので、カラ類の群れはどこかに移動してしまいました。
(後日聞いた話ですが、水浴びしている小鳥を襲うことがあるようですね)

するとさらに大きな影が・・・

NDS_0144

「オジロワシ先生」です。

やはり存在感が違いますね、偵察隊のトンビとは。

NDS_0173

まさか先生がこんな雑木林に降りてくるとは考えられませんが、獲物を求めて湿原の空をゆっくりとパトロールしているようでした。

NDS_0131

すっかり小鳥たちがいなくなったので、少し歩くと気の早い「福寿草」を見つけました。

東面の斜面に顔を出していました。

春は近いですね、間違いなく。

野鳥撮影のコツとしては、「集まりそうな場所で待つ」と言いましたが、雑木林の散策や他の出会いも期待して、僕は進みました。

リスとか、キツネとか、タヌキにも会いたかったので。

するとすぐ目の前にハシブトガラが現れました。
(お腹の辺りに模様があります、幼鳥かな?)

ほんの数メートル先の枝に留まったハシブトガラをファインダー越しに覗くと・・・

NDS_0093

なんかゴマみたいの付いてる

NDS_0096

「鳥が樹の実を運ぶ」とは聞いたことがありましたが、そうやって運ぶのね、キミは♪

そしてさらに可愛いのが現れました。

コガラとかゴジュウカラは大体いつも向こうからやってきてくれるんですよね。

NDS_0218

このゴジュウカラ、何故かずぶ濡れになっていました(笑

水遊びでもしていたのでしょうか?

目の前の枝で、一生懸命体を震わせて水気を払っていました。

そしてそのまま観察していると・・・

NDS_0228

ゴシゴシ・・

NDS_0232

ゴシゴシ・・・

しきりに樹の枝に顔をこすり付けています。

「拭いているんでしょうか?」

そして拭き終わると・・・

NDS_0255

どうだ!」と言わんばかりの表情で仁王立ち(笑

NDS_0258

なんだかウブウブしてますね、羽が。

まだ子供なのかな~♪

すっかり長くなりましたが、このあともまだまだ撮影を続けました。

その模様は次回載せたいと思います。

最後まで見ていただきありがとうございました!

今回の撮影機材と新型ボディ:カメラのキタムラリンク
↓ ↓
ニコン D810 ボディ

ニコン D500 ボディ 《4月下旬発売予定》

ニコン AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR

→次回記事:野鳥を撮る時の距離感や間合いは?

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