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野鳥撮影で照準器を使ってみた~実践編

      2016/06/18

NDS_2883

こんばんは。

今日は早速、届いたばかりの照準器を実戦投入してみました。

製品名は「OLYMPUS 防滴機構 ドットサイト照準器 EE-1」です。

結果は・・・

「大満足でした♪」

この一言に尽きます。

ただ、色々気付いたこともあるので、わかりやすくまとめてみたいと思います。

前回記事では色々と「妄想」しながら照準器について書いてみたのですが、使ってみるとおおむね予想は当たっていました。

→前回記事:野鳥撮影に「照準器」を導入してみよう!

というよりも、予想を超える性能でしたね、正直。

「世の中にはこういう便利な物があるんだな~。もっと早く知りたかったな~」と、

そんなことをつくづく感じましたよ。

それでは参ります♪

カメラに照準器を取り付ける

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こちらは照準器未使用時の状態です。

すいません、照準器単体の写真を撮るのを忘れました(笑)

でもわかりますよね、単体で見なくても。

 

取説は読まなくても全く問題なく、簡単にセッティングと調整ができました。

こういった、シンプルさってとても大事だと思います。
過酷な大自然のフィールドの中で、シビアな調整をするのって大変ですからね。

それに野生動物を撮っていると、「セッティングのスピード」も大事になりますからね。

調べたところ照準器の中には調整するのに六角レンチを使うタイプもあるようですから、それだと素早くセッティングできないし、道具をなくす可能性もあります。

いや、僕なら多分なくすでしょう(笑)

こういったものはシンプルであればあるほど、実戦で役立つと思います。

NDS_2883

先にも書きましたが、取り付けは驚くほど簡単です。

カメラ上部のストロボなどを取り付ける「ホットシュー」に挿し込むだけです。

ネットからの情報で気になっていた「カメラによってはキツいタイプがある」というのは、D500では問題なかったです。

ゆるい感じは全く無く、少しキツいくらいに感じましたが、許容範囲だと思います。

ちなみにNikonの「D810」と「D750」でも全く問題なく取り付けできました。
(どちらも同じくらいキツ目です)

このように「互換性」があるというのはユーザーにとってはメリットがありますね。

ありがとうございます!オリンパスさん♪

また後ほど書きますが、「ホットシュー」がないカメラでも取り付けは可能ですからね。

例えばコンデジやミラーレスなどです。

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照準器後ろのレバーを動かすことで、本体がポップアップします。

ホットシューに取り付けると言っても、「電気的」に接続するというわけではないです。

カメラからの電源供給はできないので、照準器本体に「ボタン電池」をいれます。

そして本体後ろのレバーを「OPEN」にずらすと簡単にポンっとポップアップします。

これであとは調整するだけです。

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思ったよりも軽くて華奢(きゃしゃ)な印象です。扱いには配慮が必要ですね。

本体は軽くて「プラスチック製」ですね。

ただ、例えばメーカー純正の「スピードライト」のようなしっかりとした頑丈な造りではなく、やはり可動性のある精密機器ですから、慎重に扱いたいと思います。

僕は基本的にやや「雑」に扱うので、注意が必要です(笑)

照準器の調整方法

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照準器を裏から見るとこのような感じになっています。

正面から見ると「赤いスクリーン」が印象的でしたが、裏から見るとスクリーンは「グリーン系」に見えます。

そして本体左下の電源ダイヤルを回します。

これで照準器のスクリーンに「レティクル」という「赤い照準」が投影されます。

レティクルの明るさは段階で調節できます。

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照準器の電源をいれました。赤い表示が照準です。

この「赤い照準」はあくまでも照準器のスクリーンに投影されているだけですから、「レーザーポインター」のように光が被写体に当たっているわけはありませんからね。

なので、鳥に照準を合わせても、鳥が「眩しいよ」とはならないので、安心して下さい♪

そして片方の目(ファインダーを覗く方の目)で照準の位置を調整します。

まず三脚にカメラを固定して、フォーカスポイントをファインダーかもしくは背面のモニターで確認します。

そして照準器を覗きながら本体後ろのダイヤルで「縦と横」の位置を調整します。

今回は超望遠ズームの換算750mmの焦点距離で使用するということで合わせたのですが、照準器のスクリーンは「拡大表示」するわけではないので、あまり遠くにしてしまうとそれぞれが合っているかどうかわかりません(笑)

照準器から見える世界はあくまでも「肉眼と同じ」倍率なので、そこそこの距離で合わせたほうが良いです。

また、あまり近すぎても合わないと思います。

ダイヤルは2つ付いているので、簡単に合わせることができます。

慣れると手持ちでも合わせられましたよ。

次に、ホットシューではなく、カメラ本体左側に取り付ける場合を見てみましょう

本体左側の場合

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この場合は、専用のブラケットを使います。

 

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やっぱり「エツミ」はこういった「かゆいところに手が届く」的なパーツを多く提供しているのが素敵ですね♪

これをカメラ本体の「三脚用のネジ穴」に取り付けます。

最終的な高さを考えて、常用しているバッテリーグリップは外しました。

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本体下に取り付け完了です

次にそのブラケットに「高さ調節用」のネジを取り付けます。

このまま「照準器」をブラケットに取り付けると、ちょっと低かったので。

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今回用意したのはこの「調節ネジ」です。

 

 

いいですね~「エツミ」

なんでもありますね~♪

これを足していけばいくらでも高くできそうです。

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これでも若干高さが足りないので、付属の「ワッシャー」を追加しました。

高さが足りないというのは、照準器とファインダーの高さを同じにしたかったからです。

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付属のワッシャーも使いました。

 

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これで下準備は完了です。

あとは、もともとブラケットに付属していた部品を取り付けます。

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ホットシュー付きです。

これをねじ込んで行けばOKです。

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全体的にきっちり締めて、ブラケット下のネジで最終的な向きを調整しました。

そして本体を装着です。

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カメラ本体上に付けるよりは、やや手間はかかりますが、三脚穴に取付可能なのはかなりメリットがありますね。

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これでファインダーと同じ高さなので、ファインダーと照準器を「両目」で覗くことが可能になりました。

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調整も先程と全く同じです。

カメラのフォーカスポイントと照準器の「レティクル」を合わせます。

ただこの時、照準器を「どちらの目」で見るのかで、若干変わってきますね。

僕は「ファインダーを右目」、「照準器を左目」で合わせました。

やはり「両眼仕様」で撮ってみたかったからです。

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正面から見ると結構「ゴツく」なりましたね。

でも手持ちでも普通に使えましたよ。

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この時、照準を合わせていて気付いたのですが、超望遠レンズはやはり「レンズ自体が長い」ので、照準器を前の方に出さないと、レンズのフード部分に視界が一部遮られました。

やはり照準器では「広い視野」で見たいので、遮られるのはちょっと勿体無いですね。

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専用ブラケットでは照準器を「前後」に動かせるので、僕は一番前にセッティングしました。

自分からはちょっと遠くなりますけどね。

そして前回記事で想像していた「両眼仕様」による「脳内画像合成」ですが、これは微妙でした(笑)

→前回記事:野鳥撮影に「照準器」を導入してみよう!

たしかに両目で被写体や景色を見ていると、まるでファインダーの中に「赤い照準」があるような状態で見えます。
(想像通りでした)

右目と左目で見ている風景が一つになった状態です。

これは素晴らしいと思いました。

ただ、僕は効き目が「右目」なので、右目で見ている画像が強いんですね。

つまり、ファインダーで拡大された景色が頭の中で優先されているので、左目で見ている「そのままの景色」がほとんど見えていないのです。

そこで、自らの意志で「左目」で見ている景色に集中してみるとたしかに左目重視の景色になります。

でもこれって初めてやったのですが、結構難しいかもしれません。

右目は「拡大された景色」を見て、左目は「そのままの景色」を見ている。

そんなことって普段なかなかありませんからね。

でも逆に言えば「慣れる」ことで使いやすくなるかもしれませんね。

これは「照準器」を使わなくても練習できるので、ちょっと心がけてみたいと思います。

実際の撮影

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照準器を使うメリットとして、「ファインダー越しでは追いかけられない」そんな被写体を撮ってみました。

それは高速で飛ぶ「ツバメ」です。

ファインダー越しにこれを撮るのは至難の業です。

もちろん望遠ズームの広角側で撮るなら、そこそこ追いかけることはできます。

でも500mm(換算750mm)で大きく撮ろうと思ったら、画角はかなり狭くなるので、高速で接近してくるツバメを撮ることは厳しくなります。

ですが、照準器を使って「肉眼」で追いかけるとそれは可能でした。

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NIKON D500・AF-S 200-500mm F/5.6

今日は曇り空で、しかも結構暗かったのでISO感度を上げて、さらに露出もプラス補正しています。

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高速で飛び回る「ツバメ」の姿を初めて撮ることができました。

実際に肉眼で追っていても見失うくらい「速い」です、彼らの動きは。

しかも沢山飛んでいたので、迷ってしまうんですね。

「あ、アッチも、コッチも」という具合に(笑)

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まずこういった場面を「撮れるようになった」そのことにとても意味がありました。

これが照準器の最大のメリットだと思います。

今までは「撮れなかった」のですからね。

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ただ「撮れるようにはなった」けど、いくつか問題点も見えてきました。

ノーファインダーのデメリット

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メリットは十分すぎるほど感じましたので、ここではデメリットを考えてみます。

照準器を覗きながら撮影していると、必然的に「ファインダー」は覗かないので、「ノーファインダー」という状態になります。

つまり、実際にピントが合っているかどうかは写真を見てみないと「わからない」のです。

特にツバメのような素早い動きを撮っていると、照準器では捉えているのですが、ファインダーからのぞこうとすると一瞬でフレーム外に見えなくなってしまいます。

なので、照準器を見ながらオートフォーカスの性能を頼りにカメラを信じて連写することになります。

もちろんファインダーを覗いていたとしても、「オートフォーカス」の性能で撮影しているので、実質的には同じことです。

今回ノーファインダーで撮影していると、たまにピントが「背景」に抜けてしまって、何も写っていない写真が量産されることもありました。

まぁこれくらいは当然ですよね。

でもD500のフォーカスポイントを「153点」にすることでそれはかなり改善しました。

つまりピントが合っていない状態でも、それがわからないので、後から見て「あ~、合っていなかったのか」とか「やったーバッチリ♪」となるわけです。

だからと言って同じ条件で、ファインダー越しにピントを合わせた写真はまず撮れないのですから、これは「後付け」の評価なんですけどね。

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「撮れるようになった」

それだけで、まずは喜びたいと思います。

大きな鳥なら構図も考えられる

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目まぐるしく飛び交うツバメを追いかけていると、遠くに「アオサギ」が飛んでいるのが見えました。

当然ツバメに比べると楽に撮れるのですが、この時あることに気付きました。

いつもならファインダー越しにしか追いかけられないので、「周囲の景色」を見る余裕はないです。

ところが「照準器」で見ていると、肉眼レベルですから「全体的」に追うことができるのです。

「あ、もう少ししたら木があるな」とか、

「向こうからトビが飛んできたから合わせてみようか」

など、今までは「偶然」に頼っていた部分も「意図的」に撮ることが可能になりました。
(あくまでも自分基準の話です)

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余裕があるんですね。

広い視野で見えているので、鳥の動きの予測もしやすかったです。

今までの「付いて行く」というイメージではなく、

「先行する」という感覚になりました。

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これは今後も様々な「鳥撮り」で役立つことと思いました。

「タンチョウ」とか「オオワシ・オジロワシ」など、大型の飛翔を撮りやすい野鳥にも役立ちそうです。

もちろん「ファインダー越し」にピントがきっちり合っている状態を確認しながら撮ることも必要にはなりますけどね。

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それでもカメラのAF性能を信頼してノーファインダーでここまで撮れるのですから、そういう意味では幅が広がりました。

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「技術を磨く」といった側面を考えると、やや違う道になるのかもしれませんが、こういった物を利用しながら楽しく撮影するのも「必要な要素」だと思います。

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また野鳥がそれほど遠くない場合でも、最初の「フォーカスポイントの導入」が物凄く速くなりました。

これは野鳥を目視してファインダー越しに見た時に、野鳥が近いと画角からはみ出していて「見失う」ことがたまにあります。
(最初はピントも合っていないですからね)

でも、照準器で最初からフォーカスポイントを合わせた状態で換算750mmを覗きますから、いきなり中央に被写体がいるわけです。

そしてそこからピントをしっかり合わせて、素速く貴重な瞬間を撮ることができました。

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野鳥を見つけてから撮るまでの、「タイムラグ」が短くなったとも言えますね。

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一旦ファインダーで捉えてしまえば、後はいつもどおり野鳥の動きを見ながら連写すれば面白い表情も撮れたりします。

ブラインドテントで使ってみた

今日のカワセミさん♪

今日のカワセミさん♪

 

以前ブラインドテントでカワセミを狙った場所に行ってみました。

→関連記事:野鳥の鳴き声を聞きながら~初めてのブラインド編

ちょっと下見をしようと川の方へ向かうと、聞き覚えのある鳴き声が。

そして「青い光」が素速く僕の前に現れました。

向こうから先に偵察に来たようです(笑)

つまり、僕の存在がバレて「警戒」されたということになりますね。

撮るには撮れたのですが「あぁ、バレちゃったね、最初から」と思いました。

そしてこの後、狙いたい場所にテントをセッティングしました。

 

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照準器で狙うのも初になります。

カワセミは何度も鋭く鳴きながら、僕の前を流れる川を行ったり来たりしていました。

一度だけ、僕が予想している「木の枝」に留まってくれましたが、何だか落ち着かないようでした。

結局、一度も留まった姿や、まして「ホバリング」や「飛び込み」は見ることができませんでした。

テントの位置が悪かったのかな~とやや反省しましたね。

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照準器から見ている景色

ちなみに途中で「ヤマセミ」も現れたのですが、こちらもやや落ち着かない様子で飛び去って行きましたよ。

ヤマセミはかなり大きく見えましたね。

それでも「キセキレイ」は結構近くで自然な姿を見せてくれたので、「ブラインド効果」はそこそこあるのだと思います。

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カメラのファインダーから見ている景色。換算750mmです。

今後も経験を積んで良い形にしていきたいです。

まとめ

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「使ってみたい」というイメージだけで導入した照準器ですが、思った以上の性能にとても満足しました。

今まで撮れなかった世界を撮れるようになったこと、そしてそのことで広がる可能性を感じました。

ちなみに今回ツバメやトンビを撮ったのはすべて「手持ち」でしたが、今後三脚や使いやすい「雲台」を導入することで、もっと美しい写真が撮れると思っています。

あとは「両眼」で撮る練習もしてみたいです。

価格もお手頃だったので、「大満足の製品」というそんなファーストレビューでした。

今後も「照準器」を使った作品やそのレビューにご期待下さい。

それでは長くなりましたが最後まで読んでいただいてありがとうございました!
■今回導入した照準器はコチラです。

■カメラ本体の左側につけるためには専用のブラケットが必要になります。
これにより、ミラーレスやコンデジなど、ホットシューのないカメラでも照準器が使えます。

■左側に照準器をつけた場合、ニコンD500だと高さを調節する部品も必要になります。
(ファインダーと同じ高さにするため)

関連記事

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