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北海道の雲海を巡る旅~津別峠編

      2017/09/04

2017年6月 美幌峠から見た雲海と朝日

 

こんにちは。

幸せカメラのKENです。

「清々しい空気を吸いながら、目の前に広がる美しい雲海を見たい」

そう願っている方は多いと思います。

そして実際に雲海を見ようと思ったら、例えば山登りして頂上からの眺めを期待したり、他には飛行機に乗っているときに雲海を見れたりもします。

でもそれらはちょっと大掛かりだし、確率的にも低いと感じます。

「雲海を見たい」というだけで飛行機にはなかなか乗らないですからね。

また山の頂上に登ったからといって雲海を見れるとは限りません。

では、どのような条件なら「雲海」に出会えるのでしょうか。

実はここ北海道では、車で気軽に行ける場所で、壮大な雲海を見ることができるんです。

今回は主に、道東方面の「津別峠」そして「美幌峠」で雲海に出会うためのポイントを紹介します。

  • どこで見れるのか
  • 時間帯は
  • 時期は

など、地図や写真を見ながら巡っていきます。

それでは参ります。

(津別峠がメインになります)

※地図については、クリックすると拡大されます。

 

雲海の発生条件は?

美幌峠から見た雲海

 

雲海とは文字通り「雲の海」のことです。

自分が雲の上にいると地上が見えないので、雲がどこまでも続いている海のように見えます。

そして雲海の発生条件ですが、それは「雲が生まれる」ということをまず考えます。

雲は、空気中の水蒸気が冷やされることで発生します。

つまり「空気が冷やされやすい場所」で雲海は発生していると考えられます。

次は「霧」について考えてみます。

これも発生条件は「雲」と同じですが、呼び方が違うのは発生する高さがポイントです。

自分がいる場所よりもはるかに高い位置にあるのが「雲」。

地面まで包み込んでいるのが「霧」。

普段からだいたいそのような使い分けをしていると思います。

そして「雲海」とは、このどちらの現象に対しても、自分が「その雲や霧の上に行って見た時」の呼び方です。

僕のイメージではいつも、

「雲の上に出た!」というよりは、

「霧の上に出て雲海を見た」という方がしっくりきます。

それは自分のスタート地点が霧に包まれていることが多いからです。

登山をしていると「雲の上に出た」というのはよくありますけどね。

 

夏の層雲峡
ロープウェイに乗って、霧の上に出た瞬間

 

つまり雲海の発生条件とは、

「空気が冷やされて発生した雲や霧が、自分よりも低い位置にある場合」

ということですね。

 

雲海の見つけ方は?

900草原展望台から見た雲海

 

ここ最近のことですが、僕自身はかなり「高確率」で雲海に出会うことができるようになりました。

それは「天気予報」を活用しているからです。

当たり前に思えるかもしれませんが、天気予報から雲海が発生するのを予測しています。

「偶然に見れた」というのは最近ではほとんどありません。

具体的には、スマホの天気予報アプリで、まず「翌朝、晴れるかどうか」を確認します。

次に「前日と翌朝の気温差」を見ます。

気温差が大きいほど期待が高まります。

他には「風の強さ」もチェックします。

弱いほうが霧が安定して漂ってくれます。

これが僕がほぼ一年中チェックしている項目になります。

写真を撮りに行くのですから、ごく当たり前の内容ですけどね。

まず夜中や翌朝に「晴れる」ことが大事です。

晴れると「放射冷却」がおこりやすく、地表の熱が奪われて霧が発生します。

つまり、「前日との寒暖差」が必然的に大きくなります。

これで霧が発生する条件が整ったので、あとは風が強くなければ最高という訳です。

この条件は暑い夏でも、そして極寒の真冬にも当てはまる「霧に出会える要素」になります。

 

氷点下25度の川霧
霧氷が朝日に染まった

 

氷点下20度を下回る真冬でも、僕はそうやって幻想的な光景を探しています。

 

天気予報アプリ

 

僕が使っている天気予報アプリはこちらです。

Yahoo!天気(ios用)

アンドロイド用はこちらです。

Yahoo!天気(Android用)

1時間ごとの天気や、比較的細かい地域まで見られるので、重宝しています。

 

雲海はどこで見れらるの?

北海道道東方面で雲海が期待できる主な地域と市町村名
引用:GoogleMap

 

北海道の道東方面で雲海の発生を予測して、本当に出会えるとしたら、やはり「津別峠」や「美幌峠」そして「摩周湖」がベストです。
(摩周湖はちょっと難しいですが)

また太平洋側に位置する釧路湿原も、時期や場所によっては壮大な雲海に出会えます。
(霧は発生しやすいのですが、基本的に標高が低いので、霧の上に出られないことも多いです)

それはやはり独特な地形であったり、特有の気候に恵まれているのだと思います。

ちなみに、おおまかな「雲海の発生確率」ですが、屈斜路湖方面が夏場で「約40%」と聞いたことがあります。

3回に1回は確実に見れそうな確率ですね。

ただ僕の場合はそういった確率よりも、上の項目に書いた「天気予報」を元に予測しているので、「3回に1回は見れるかも」とは思っていません。

百発百中を目指しています。

そして具体的に「どんな場所で見られるか?」についてですが、今度は下の航空写真をご覧下さい。

 

雲海が発生しやすい地域をエリア分け
引用:GoogleMap

 

北海道の道東方面で雲海に出会う確率が高い地域が、上の地図の黄色で囲った「エリア1」になります。

小規模な発生場所だとこれ以外にもあるのですが、まずはメジャーな場所をピックアップしています。

このエリア1では主に、日本最大のカルデラ湖である「屈斜路湖」を中心に発生する雲海を「津別峠」や「美幌峠」から堪能することができます。

それではまず、その「津別峠」の場所を見てみます。

「美幌峠」と「摩周湖」については、別の記事で紹介しますね。

 

津別峠へのアクセス

津別峠と展望台

 

津別峠展望施設ですが、標高が947mという道東の中ではかなり高い場所に展望台があります。

そして現在、屈斜路湖側からのルートは、土砂崩れの影響のため「通行止め」となっています。

 

弟子屈方面からの津別峠のルート・通行止め
引用:北海道地区道路情報:https://info-road.hdb.hkd.mlit.go.jp/RoadInfo/index.htm

 

これは昨年、3つの台風が北海道に上陸したときの大雨による影響かもしれません

北海道の各地では、未だに復旧作業が続いていますからね。

 

 

そこで、現在は津別町側からのルートでしか行くことができません。
(2017年8月18日現在)

 

津別町からの展望台までのルート

 

実は、これは僕にとって少し困った状況でして、

例えば、釧路市から津別峠に向かうとすると、

釧路市→阿寒町→津別町→津別峠

というルートになります。

車で約2時間半はかかると思います。

そして今まで僕が使っていた別ルートは、

釧路市→弟子屈町→津別峠

という現在「通行止め」のルートで、こちらは約1時間半で行けました。

現在の屈斜路湖側からの通行止めは、僕にとって津別峠が遠い場所になってしまいました。

雲海の発生は、僕の休日に合わせてはくれないですからね。

 

津別峠はツアーが人気

津別峠から見た雲海

 

さて、この津別峠展望台ですが、民間の「雲海ツアー」が人気のようで、日の出前の朝早くから沢山のツアー客が訪れています。

SNSなどにもその様子がよく投稿されているので、美しい光景を見せてもらうことができます。

以前この場所に、雲海を撮影しに行った朝のことですが、

「展望台はツアー客を優先して開放されます。一般の方は、定刻の時間までお待ちください」
と、ガイドの方が大きな声でスピーチしていました。

「展望台に開放時間があったんだ」

とその時初めて知りました。

たしかに立派な施設ですからね。

年中無休、24時間の開放ではないことに納得しました。

そして展望台に上れなくても、屈斜路湖側の展望は開けているので、雲海を見るには問題はなかったです。

施設については、津別町のホームページで調べました。

ご利用案内
開館期間  6月1日~10月31日

開館時間  9時00分~19時00分

※トイレは24時間使用できます。

お問い合わせ

津別町産業振興課 商工観光グループ TEL0152-76-2151

引用:津別町ホームページ https://www.town.tsubetsu.hokkaido.jp/60camera/index.html

この峠は夏でもとても涼しく、6月なのに気温が氷点下になったという話も聞きます。

僕の記憶でも、10月の中旬にここを訪れた時、路面や駐車場に薄っすらと雪が積もっていたのを思い出します。

展望台の階段はほとんどが凍り付いていたので、危ないから昇りませんでした。

 

2016年10月中旬
雪が積もった津別峠から屈斜路湖を眺めた

 

この写真を見ると、まだ紅葉が始まる前だったようです。

展望台までの津別峠の道幅は狭く、各所に「待避所」が設けられています。

車同士がすれ違う際はスピードを落として、譲り合いの精神が大切になります。

また、夏から秋にかけての雲海シーズンは(峠の開通期間のそのほとんどですが)、展望台を訪れる観光客が多いです。

展望台の駐車場は無料で「22台」駐車可能となっていますが、オーバーユース気味だと思いますので、ツアーを利用するのもおすすめです。

宿泊施設・ツアーはこちら

奥屈斜路温泉 ランプの宿 森つべつ

こちらの「ランプの宿 森つべつ」さんの雲海ツアーが人気のようですよ。

それでは、次は津別峠から見る「雲海の発生ポイント」を紹介します。

 

雲海の発生ポイントと時刻

カルデラの湖と、各展望台の位置関係

 

上の航空写真の左下に「津別峠」があります。

美幌峠は、そこから北に行った場所になります。

どちらも日本最大のカルデラ湖「屈斜路湖」のすぐ近くです。

津別峠から雲海を見る場合、季節によってその時間は変わります。

夏は日の出が早いので、雲海も早い時間に見るのがオススメです。

また春と秋も、やはり日の出の時間に合わせるのがポイントです。

僕はいつも日の出前からスタンバイして、「朝焼けと雲海」を撮るのが好きですが、あまり時間が早いと雲海が見づらいし、それほど成長していないこともあります。

 

満月の夜の雲海

 

上の写真は、深夜から晴れて冷え込んでいるのがわかったので、満月の月明かりで撮影した「雲海」の始まりです。

ここでもう一つ、僕が雲海に出会う確率を高めている方法を教えます。

それは「前日、もしくはその日の夜まで、雨が降っていて止んだ時」です。

雨がやんだ後に雨雲が去って晴れてくれたら、それはもう興奮します♪

美しい雲海に出会うことがそれほど簡単ではない「釧路湿原」でも、このタイミングで何度も雲海に出会えています。

参考にして下さい。

話しが逸れましたが、時刻に関しては、やはり「日の出」に合わせて余裕を持って行動するのが望ましいです。

そこで活躍するのが「スマホのアプリ」です。

 

津別峠と美幌峠での、日の出を迎える時間と方角

 

これはもうしばらく使っているアプリなのですが、何処へ行っても「日の出」と「日の入り」の方角と時間がわかるので、助かっています。

将来の任意の日付を調べることもできますからね、来年の元旦とか。

こちらの「日の出日の入りマピオン」というアプリはオススメです。

日の出日の入りマピオン(Google Play版)

日の出日の入りマピオン(App ios版)

それでは実際に雲海が発生するポイントを見てみます。

 

 

どうでしょうか?

津別峠の後ろから鳥の目線で見た主な雲海発生ポイントになります。

東西南北の方角をずらしたので、少し分かりづらいかもしれませんね。

それでも見てもらうとわかると思いますが、「屈斜路湖」やその周辺の盆地地形、そして「摩周湖」方面に雲海が発生しやすいです。

大雲海が発生した時は、その全てが雲の下に隠れます。

そして先程のアプリで見た「日の出」の方角と照らし合わせると、

 

 

この記事を書いている丁度この時期(8月中旬)だと、この上の画像の「矢印の角度」から朝日が昇ります。

 

8月に美幌峠から見た雲海

 

上の雲海の写真は、雲が多すぎて朝日が見えていませんが、そちらの方角が明るくなってくれたので、こうして幻想的な写真になりました。

 

 

「雲海と朝日」のコラボレーションは、とても美しいです。

もっともそれを撮影するのはちょっと大変ですけどね。

なにせ「白い雲」に光が当たって輝くのですから、それはもう「白飛び」するか、もしくは「暗く撮ってしまうか」と、いつもカメラマンを悩ませてくれます。

 

 

これを、自分が思う「適正露出」で撮るのは、経験や慣れが必要になるのかもしれません。

「ハーフNDフィルター」を使うのも良いかもしれませんね。

先程の地図では朝日の方向をわかりやすくするために方角をずらしたので、今度は北を上にした正規バージョンの地図で雲海の発生ポイントを再確認します。

 

弟子屈町周辺の雲海の発生ポイント

 

地図の上が北になるので、こちらの方がわかりやすいでしょうか。

この地域の雲海は、だいたいこのような分布になると僕はいつも感じています。

 

雲海をはしごする

 

今現在は、津別峠の屈斜路湖側のルートが通行止めになっているので出来ないのですが、僕はよく「雲海をはしご」して撮影していました。

まず「美幌峠」で日の出を迎えて、その後「津別峠」に向って雲海をおかわりするというコースです。

そしてその際に「デザート」があるのですが、それは木々に射し込む「光芒」が素敵なんです。

 

雲海と光芒はセットで楽しめる

 

僕が好きなシチュエーションで「霧を貫く光芒」がありますが、これは「霧+晴れ」で発生する現象です。

似ていますよね、雲海の発生条件に。

雲海を堪能したら、そのまま霧の中に車を走らせます。

時間が経つごとに少しずつ霧が晴れていくので、そのタイミングで林道や防風林などで美しい光芒を見ることができます。

 

雲海の後のお楽しみ

 

たまに、なかなか霧が晴れないこともありますが、その時はその時です。

 

普通の畑でさえも幻想的に

 

何気ない景色が、霧に包まれて、面白くなります。

そしてこの後待っていると、奇跡がおこることもあります。

 

霧の中に現れる「白虹」という現象

 

もう言葉になりませんよ、こうなると。

来てよかったな~と後からじわじわと感動が湧いてきます。

 

光芒の中から現れたエゾタヌキ

 

静かにしていると、森の中から動物が現れることもあります。

霧に包まれて、撮影者に対する警戒心も少し和らいだのでしょうか。

嬉しい瞬間です。

 

まとめ

 

最後は雲海の話から少し逸れてしまいましたが、雲海以外の楽しみ方も紹介しました。

今回紹介した「津別峠」や「美幌峠」で雲海を見ることができたら、きっといつまでも心に残る素晴らしい体験になると思います。

ただし、雲海が発生する日は「深い霧の中」を移動することになるということも忘れないでください。

車のライトを点灯させ、野生動物(特にエゾシカ)に注意しながら、余裕を持って行動して下さい。

雲海はそこであなたを待っていてくれますから。

それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。

今後も引き続き、その他の雲海スポットを紹介していきます。

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