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スカイメモSの使い方を写真で紹介します~①

      2017/09/04

スカイメモSを使って天の川を撮影している場面

 

こんばんは。

幸せカメラの「KEN」です。

普段は北海道道東の恵まれた大自然の中で、風景や野生動物を撮影し、木曜日になるとツイッターで「モフ曜日」と叫んでいる僕ですが、実は「星空」の撮影も大好きなんです。

ただ星空の撮影は、天候に恵まれなかったり、月の状態が噛み合わなかったりと、良い条件で撮ることがなかなか難しいです。

それでも「良い条件」に恵まれた時は、素晴らしい星空に感動しながら一晩中撮影しております。

今回はそんな星空を美しく撮るためのアイテム「ポータブル赤道儀」の使い方を紹介します。

前回記事:ポータブル赤道儀で星空を撮ろう~スカイメモSを使ってみた

では、その魅力や作品を紹介しましたが、実際の使用方法を短くまとめるのは難しかったので、別記事となりました。

僕が現在使っているのは、Kenkoというメーカーの「スカイメモS」(Skymemo S)になります。

また、今回も記事がかなり長くなるので、2回にわけて紹介しますね。

スカイメモSの本体仕様

写真は、オプションパーツをフル装備している状態です

 

それでは早速スカイメモSの本体の各名称を見ていきます。

本体右側のモード選択ダイヤル

本体右側の各名称

 

※写真をクリックすると拡大して見ることができます。

 

このモード選択ダイヤルで、星の追尾モードを決めます。

使わない時はもちろんOFFにします。

各モードを選択すると、LEDバックライトが赤く点灯するので、暗闇でも動作モードを確認できます。

また選べるモードの種類ですが、

恒星追尾モード(☆マーク)は星の日周運動に合っています。
(僕は普段このモードを使っています)

他には、太陽追尾モードや月追尾モード、0.5倍速モード(地上の風景もあまりブレずに撮れる)、インターバル用2x、6x、12xの倍速モードがあります。

続いて反対側も見てみます。

本体左側のスイッチ類

本体左側のスイッチ類

 

※写真をクリックすると拡大して見ることができます。

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本体左側には、様々なスイッチや接続端子などが装備されています。

ですが、僕はこの左側にある機能はどれも使っていません。

今のところは特に「必要としていない」ということになります。

まず、3ポジションスイッチですが、こちらは「N」にすると北半球モードになりますので、僕は常にNにしています。

反対に「S」にすると、南半球追尾モードになります。

オーストラリアなどで使う場合は、このスイッチを忘れずに切り替えて下さいね♪

そして真ん中の「TIME LAPSE」ですが、こちらはタイムラプス用に反時計回りに動きます。
(僕はまだ使ったことがないです、このモードは)

次に、レフトとライトLEDボタンですが、こちらも普段は使いませんね。

これを押すと12倍速で動くので、撮影したい構図を作ることができます。
(望遠レンズを使った場合に活躍しそうです)

それとこのレフト・ライトLEDボタンで確認できることがあります。

それは、赤道儀の動作エラーなどがLEDバックライトで表示されるということです。

  1. バックライトが点灯していない→電源が入っていない
  2. バックライトが点灯している→正常に運転している
  3. バックライトが点滅(0.5秒間隔)→電力が足りていない(電池やバッテリー切れ)
  4. バックライトが点滅(0.3秒間隔)→回転速度が狂っている(搭載可能重量オーバーなど)

ちなみに僕はまだ「点滅」を見たことはありません。
(バッテリー切れなど)

次に外部電源端子についてですが、こちらには「ポータブルバッテリー」などが接続可能となっています。

(USB-mini  B型対応:DC5V)

基本的には本体に電池を入れて使うので、外部電源は不要かもしれませんが、モバイルバッテリーでレンズの結露防止ヒーターなどを使いながら、赤道儀本体にも電源を供給できるので、今後使ってみようかと考えています。
(本体の電池は、単3アルカリ乾電池が4本必要です)

ただし、モバイルバッテリーの中には、供給容量が少ないと「オートパワーOFF」するタイプもあるので、使用には注意が必要です。

赤道儀の消費電流は約70mA(ミリアンペア)と少ないですから、モバイルバッテリーの保護機能が働いて「使っていない」とみなされてしまい、自動停止する物もあります。
(僕もそういったモバイルバッテリーを持っています。スマホの充電用に)

外部電源を使う場合はこの辺りを注意しないと、3分間撮っていたのに「動いていなかった」という失敗ケースも考えられますね。

スカイメモ本体の前後を見る

本体の前と後ろ

 

 

本体の全面を見ると、そこには頑丈な「アリ溝プレート」と、緩めるとアリ溝プレートを回転することができる「クラッチノブ」が目に入ります。

さらに、中央には極軸望遠鏡の先端を保護するキャップが付いています。

極軸望遠鏡を使う場合はこのキャップを外します。

反対に後ろから見ると、極軸望遠鏡のレンズなどがあります。

極軸望遠鏡の倍率は「5倍」となっています。

結構拡大されて見えますよ。

これも普段はカバーで保護されているので、使うときだけ外すようにします。

極軸望遠鏡にはピント調節リングも付いています。

また、本体右下には、「北極星のぞき穴」があるので、極軸を合わせる際のおおまかな調整に使えます。
(超広角レンズで撮影する場合は、のぞき穴で合わせるだけでも大丈夫だったりします)

メーカーからのスペックはコチラです。

トラッキングレート(追尾モード):恒星/太陽/月/0.5×/2×(駆動範囲60度)/6×(駆動範囲60度)/12×(駆動範囲60度)

搭載可能重量:約5kg(パーツ・ウエイト等含む)

極軸望遠鏡:内蔵型

オートガイド端子:RJ-12 6pin (ST-4 Type)

使用電源(推奨):単3形アルカリ乾電池4本(別売)

連続使用時間:約72時間(気温20度、恒星時駆動、アルカリ乾電池・インターバルタイマー未使用)

大きさ / 重量:173.5mm × 113.3mm × 96mm / 約1Kg

三脚取付けネジ:U3/8カメラメスネジ (U1/4変換アダプター付属)

明視野照明装置:ON/OFFスイッチ 明るさ調節可能

メーカーサイトからの引用です:Kenko  

それではスカイメモSの付属品も見てみます(少ないですが)

スカイメモSの付属品

スカイメモSの付属品

 

これしかないです(笑)

自前で用意する「雲台」を、スカイメモSに取り付けるためのプレートと、極軸望遠鏡を使う時に役立つ「明視野照明装置」です。

このショートプレートは本体の「アリ溝プレート」にガッチリ合います。

このプレートから出ている「U3/8ネジ」を、自分が持っている雲台に取り付けます。

僕はマンフロットの自由雲台(プレートはアルカスイスタイプ)を使っています。

この雲台は結構しっかりしているので、今のところ200mmの望遠レンズでも問題なく使えています。

自由雲台と、付属のショートプレートを接続

 

次に、「明視野照明装置」ですが、これはたしかにあったほうが便利です。

ただ・・・ちょっとチープな造りというか、ライトのON・OFFスイッチもないので、電池の管理には気を遣います。
(使わない時は電池を外しておきます)

これを本体の前側に取り付けると、極軸望遠鏡をのぞいた時に、ガイド線などが見やすくなって、極軸を合わせるのに役立ちます。

この装置の光の強さは、ダイヤルを回すことで調節できます。

僕はいつも明るさMAXで使っています。

明視野照明装置を本体に挿入

 

緑のテープを貼っているのには理由があって、オプションの「アリガタプレート」を使うときに、一工夫が必要になります。
(後ほど説明します)

標準使用で撮影する場合は、テープを貼る必要はありません。

さて、次はいよいよ微動雲台に参ります。

これは「重要なパーツ」ですよ。

オプションの微動雲台

スカイメモS用の微動雲台

 

この微動雲台は間違いなく必需品と言えるでしょう。

これは赤道儀を「天の北極」に合わせる時に使います。
(極軸を合わせるとも言います)

実は以前、この微動雲台を使わないで極軸を合わせたことがあるのですが、ハッキリ言って難しいです。

時間はかかるし、なかなか上手く行きませんでした。

という訳で、スカイメモSを注文した時は、最初からこの微動雲台もセットにしました。

赤道儀を天の北極に合わせる際は、雲台をほんの少し動かしただけで相当なブレとなります。

極軸望遠鏡になかなか北極星を捉えることができないんです。

そこでこの微動雲台を使うと、文字のごとく「微動」で調整することが可能になります。
(使い方は後ほど説明します)

この微動雲台の堅牢性や各ネジの締めつけ感には、やや改善が望まれますが、これなしに「ポタ赤は語れない」と言っても過言ではありません。

それでは、スカイメモの本体と微動雲台を組み合わせて、セッティングしていきます。

スカイメモSのセッティング

本体と微動雲台を合体

 

まずは、微動雲台のアリガタプレートをスカイメモSの本体に取り付けます。

この部分が使用中に緩むことは許されないので、しっかりと取り付けます。

そして本体と微動雲台を接続します。

特に難しくはありません。

続いて微動雲台を三脚に取り付けます。

微動雲台には、U3/8のネジ穴が空いています。

微動雲台の底と、付属の1/4ネジ変換アダプター
写真のアダプタは別途用意したもの

 

持っている三脚や雲台によっては、そのまま取り付け可能だったり、U1/4変換アダプターを使って取り付けます。
(変換アダプターは微動雲台に1個付属していましたが、失くすと困るので予備を持ちましょう)

そして僕がポタ赤を使うとき、メインに使っている三脚は、

「ベルボンのボール台座用カーボン三脚」です。

ベルボンの三脚と雲台に、スカイメモSを載せた状況

 

もともとは「野鳥の撮影用」に使っていました。

この三脚セットはすでに廃版になっていますが、メーカーからは後継機が登場しています。

 

僕のモデルはこれよりもかなりゴツいです 汗

この三脚に、専用の100mmボールレベラー型のビデオ雲台を載せます。

この三脚自体で重さが7kg以上あるので、スカイメモSとカメラ一式を載せても、しっかりと支えてくれます。

そして雲台に付属していたスライド式のクイックシュー(プレート)には、滑り止め用のゴムが付いていて、機材の重量が増えた時に少し揺れるんですよ。

そこで、ゴム部はそのままに、隙間を埋めて遊びをなくしました。

ベルボンの雲台専用プレートの隙間を、プラ板で埋めて、さらにアルミ板で水平に。

 

色々と工夫しています。

このボール台座型の三脚と雲台は、水平を取るのがとても簡単で気に入っています。

重いけど(汗

微動雲台の水平を取ろう

 

次に微動雲台を水平にします。

参考にするのは微動雲台に内蔵されている気泡タイプの「水準器」です。

このベルボンビデオ雲台に内蔵されている「水準器」と、スカイメモ用微動雲台の「水準器」で若干誤差があったので、詳しく調べてみると(スマホの水準器アプリで)、スカイメモSの水準器のほうが正確だったことがわかりました。

スマホアプリの「水準器」でしっかりと確認

 

僕が持っているベルボンの雲台の水準器は、水平にしたときに気泡が中心からややずれていました。

これについては、把握できたので問題ありません。

ということで、まずは三脚や雲台を調整して、スカイメモSの微動雲台を水平にセッティングします。

また、参考までに他の三脚でも同じようにやってみました。

色んな三脚が使える

マンフロットの「190プロアルミニウム4段」

 

試しにマンフロットの「190プロアルミニウム4段」を使ってみました。

もし3ウェイ雲台などを使わずに、スカイメモSの微動雲台を直接三脚に固定すると、水平方向にパンできないので、これから説明する「極軸合わせ」の際に苦労します。

そのまま微動雲台を載せるとパン(水平回転)出来ない
微動雲台の水平回転は、まさに「微動」しか動きません。

 

そしてこの部分は、3ウェイ雲台でなく他の部品でも全然大丈夫です。

三脚の脚を調整して水平を取れるなら、微動雲台と三脚との接続はシンプルな物が一番良いかもしれません。
(下で説明します)

ちなみに3ウェイ雲台を使うとこのようになります。

3ウェイ雲台も、普通に使えます。

 

全体の重量が軽ければ、これでも問題ありません。

レベリングベースのオススメ

パン用にこんな物もありますが

 

例えば「クイックシューパノラマ雲台」のようなもので、水平方向の回転(パン)に使うこともできます。

僕が持っているパノラマ雲台は、ちょっと遊びがあるので改良が必要ですが。

使えるけれど、少しガタつきます

 

使えるけれど、少しガタつきます

 

微動雲台と三脚との接続には、他にこういった物も人気があるようです。

アマゾンのレビューを見ても、

「赤道儀に使用しています」

などと良い評価があります。

僕も1個買おうかな・・・と考えました。

さて、三脚とスカイメモS微動雲台との接合部分の話が長くなりましたが、使えそうな部品をもう一つだけ。

これも結構良いと思います(使ったことがないですが)。

三脚が多少傾いていても、これで水平にできると思います。

ただ、操作感や強度が不明です。

上に載せるスカイメモSを含んだ機材一式が軽ければ、十分使えそうです。
(要検証)

さて次はいよいよ「極軸」を合わせます。

これがポタ赤を扱う上での、最重要ポイントです。

極軸を合わせる前に

このポタ赤の極軸が、「天の北極」に合っているかどうかで、作品の良し悪しが決まります。

日周運動をする夜空の星を、光の点として美しく撮るためにはかかせない作業です。

とは言っても、超広角レンズで1分程度露出するなら、それほどシビアに合わせる必要はありません。

スカイメモS本体に空いている「北極星のぞき穴」に北極星を導入するだけでも、十分に美しい星空が撮れるでしょう。

ではまず目安になる「北極星」を探しましょう。

意外と簡単に見つかりますよ。

北極星の探し方

 

北斗七星や、カシオペア座をご存知ですか?

それらがわかれば、北極星を見つけるのはとても簡単です。

仮にどちらかの星座が隠れてしまっていても、もう片方の星座から探すことができます。

僕はもう慣れているので、北の夜空を見ればほんの数秒で「北極星」を見つけることができます。

また、北極星の周りには明るい天体がないので、そういった意味でも見つけやすいですよ。

まずは下の写真をご覧下さい。

北極星の探し方

 

「北斗七星」のひしゃくの部分の長さを、真っ直ぐに5倍延長した場所にあるのが「北極星」です。

同じくカシオペア座の場合は、写真の破線になっている部分の頂点から、星座中央の星までの長さの5倍行ったところに、「北極星」があります。

極軸を合わせる際は、まず「北極星」を探すことから始めます。

天の北極は、北極星ではない

このタイトルはちょっと意外かもしれませんが、先程から「北極星を目安にする」と言っておりますが、厳密に言うと実は北極星は「天の北極」からほんの少しズレています。

グルグルの写真を思い出して下さい。

これが日周運動のグルグル!

 

これは日周運動で星が「天の北極」を中心に回っている写真です。

もし中心が「北極星」だとすると、星は完全な点として写りますよね。

でも北極星は真北から少しだけズレているので、実際は少しだけ回っているのです。
(北極星もグルグルしている)

そこで望遠レンズを使って長時間、星を追尾する時は、この「天の北極」に赤道儀の極軸をしっかり合わせる必要があります。

ただし先程書いたように、超広角レンズで長時間露出しないのであれば、極軸は「北極星」に合わせるだけでも十分です。

天の北極に正確に合わせる

極軸望遠鏡の目盛りやピントレンズ・調整ネジ

 

ここで役立つのが、スカイメモSの本体に内蔵されている「極軸望遠鏡」です。

スカイメモSの取扱説明書には「天の北極」に合わせる方法が詳しく(やや難しく)書いてありますが、僕は少し違う方法で簡単に合わせています。

そのメーカーの推奨する方法だと、時間が多少かかるのと、暗闇で細かい目盛りを見ながら合わせるのが難しいからです。

今回は僕がやっている方法を紹介します。

その前に、極軸望遠鏡の光軸が「芯ずれ」していないか、明るいうちに確かめておきます。

色々と準備が大事です。

極軸望遠鏡の調整

望遠鏡をのぞくと景色は逆さまに映りますよ

 

まず地面と水平にスカイメモSを三脚にセットし、遠くの鉄塔や建物(尖ったものが良い)を極軸望遠鏡の中心に捉えます。

次にスカイメモSのクラッチノブを緩めて、アリ溝プレートを回し、極軸望遠鏡のスケールを180度回転させます。

そこでのぞいてみて、最初に合わせた鉄塔の頂点からスケールの中心がズレた場合、極軸望遠鏡の光軸がややズレているということになります。

その調整方法はシンプルですが、筒の周囲にある3つの小さな六角ネジを緩めたり締めたりしながら、その都度回転させて確認します。

僕の持っているスカイメモSの極軸望遠鏡は、最初から光軸が合っていたので、その調整は不要でした。

また、ネット上で調べてみると、

「上手く行かなかった」とか、

「面倒だ」

中には、

「壊してしまった」といった話もあったので、調整する際は注意して下さい。

それでは「天の北極」に極軸を合わせる方法に戻ります。

自分の居る場所の緯度を調べる

 

これは微動雲台の高度目盛りを調整するのに必要です。

スマホアプリやグーグルマップでも、緯度は簡単にわかります。

IOSアプリだと、

Polar Scope Align

というのがシンプルで使いやすいです。

「天の北極」も僕はこれで確認しています。

日本各地の緯度の例を挙げると、

北海道札幌市:43°
東京新宿区:35°
福岡県福岡市:33°
沖縄那覇市:26°

と緯度は大体このような数字になります。

微動雲台のノブを回して、高度目盛りを自分がいる場所の緯度に合わせます。

この後「極軸望遠鏡」を使って正確に合わせていきます。

水平方向の調整は、微動雲台の下についている左右のネジを、締めたり緩めたりしながら微調整します。

微動雲台の左右調整ネジ
片方を緩め、もう片方を締めると動く

 

ここまで読んでいただきありがとうございます。

パーツなどを一つ一つ説明していくと、記事がかなり長くなってしまいましたので、続きは次の記事に書きます。

ここで離脱せず、頑張って付いてきて下さいね♪

続きの記事はコチラ→スカイメモSの使い方②~極軸を合わせて撮影する

 

よりコンパクトになった新型「スカイメモT」も発売されています。
こちらは、スマホで操作できるようです(スペックは今後要検証です)

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