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冬の森の妖精

      2016/06/18

 

冬の北海道の、とても寒い静かな朝に、それは現れます。

 

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「キラキラキラ・・・・」

 

少しずつ朝日が射し込んできました。

 

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夜のうちに降った雪は融けることなく結晶のまま朝を迎えます。

 

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水分の多い湖面付近では、霜の花「フロストフラワー」も咲いています。

 

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その時です

 

「モコッ、モコモコ・・・」

 

「あれっ?なんだろう・・・」

 

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「プクッ」

 

小さな雪の妖精が姿を現しました。

 

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「プクッ、プクッ」

 

樹の間からも顔を覗かせています。

 

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「プクッ、プクッ」

 

あっ、あっちにも!

 

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「ポーン」

 

そしてついに・・・

 

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「チーチー」

 

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「モフッ」

 

雪の妖精がその姿を現してくれました。

 

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「チーチーチー」

僕は寒さを忘れ、重さ3kgのカメラを必死に構え続けました。

「お願い、止まって」

ファインダー越しにそう祈りながら。

 

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「チーチー」

その願いが通じたのか、少しだけ彼らは動きを止めてくれたのです。

僕は夢中でシャッターを切りました。

そして、

「チーチー・・チーチー・・・・・」

とても細く高い鳴き声で、彼らは飛び去って行きました。

ほんの少しの時間でしたが、僕は撮影した写真を確かめながら

「何て素敵な朝なんだろう」

と喜びを噛みしめました。

レンズを支え続けてダルさの残る左腕も、彼らと過ごした時間を記憶していました。

 

辺りは再び静けさに包まれ、もう妖精の気配はありませんでした。

「さぁ、帰ろう・・・」

歩き出したその時です。

 

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「あれっ!?」

さっきまでは何もなかったはずの凍結した湖面に、小さな雪ダルマが置いてあったのです。

「もしかして・・・?」

雪の妖精たちが創ったのか、それとも彼らが雪ダルマになったのか、そんなことを想像しながら僕は冬の森を後にしました。

 

 

「チーチー」

 

NDS_7773

(また来てね)

おしまい

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