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イメージセンサーのクリーニング~自分でやってみた

      2016/06/18

こんにちは。

今回は、素敵なカメラライフを送るために、デジタルカメラの「目」にあたる「イメージセンサー」のクリーニングについて紹介したいと思います。

イメージセンサーとは

ニコンイメージングジャパン

ニコンイメージングジャパン

一眼レフだとミラーの後ろにこのセンサーが隠れています。

ここに入った光が写真となるので、とても重要でかつとてもデリケートな部分です。

カメラ本体の価格の中でもセンサーのコストの割合はとても高く、もし傷つけたり破損したりすると交換には相当な費用がかかるそうです。

カメラの機種によっては「ローパスフィルター」というフィルターがセンサーの表面にあったり、または「ローパスフィルターレス」といってそのフィルターが無いものも存在します。

いずれもそのデリケートさは変わらないようですが。

普段はブロワーなどで、カメラ内のホコリを吹き飛ばす程度で十分ですが、撮った写真に毎回「ダスト」が写り始めると話は変わってきます。

写真に写るホコリとは?

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コチラの写真、あまり写りが良くありませんが、極寒の朝に遭遇した奇跡的な光景を捉えたものです。

撮っている最中はもちろん気付きませんが、あとからJPEGに現像して大きな画面で見た時に、その存在にガッカリする時があります。

「あ・・・付いてる、ダスト」

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先ほどの写真の上の中央付近で青空が見えている部分です。

ボヤっとした点が多数見えると思います

これが通称「ダスト」と呼ばれるイメージセンサーに付着した汚れです。

それは埃であったり、カメラ内から出た油系の汚れであったりと、ブロワーで吹いただけでは簡単に取れないものもあります。
(実際にこのD750に付着した汚れはブロワーでは取れない物でした)

 

Lightroomでダストを除去する

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RAW現像ソフトである「Adobe社のLightroom」でスポット修正ツールを使うと、このダストは簡単に除去することができます。

こちらは先程の写真のダストを強調している状態です。

結構ありますよね、ダスト。

このように、ダストを見やすくして処理することができます。

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ダストを見やすくしてから、そこを任意の大きさにしたサークルでクリックしていくだけです。

あとはソフトが同じような色合いの場所から自動で複写してくれます。
(たまに不自然な複写になることがありますが、その時は自分で任意の場所を決めれます)

Adobe社のLightroomはとても使いやすく、カメラメーカーの枠を越えてRAWデータを編集できますので、RAW現像をサクサク快適にやってみたい方は是非導入して下さい。

 

最初にあった「点」はすっかり目立たなくなりました。

ただ、この作業、けっこう大変です。

実際は写真の背景や光の関係、絞りなどによってこのダストは目立ったり、または見えなくなったりします。
でもこのような美しい瞬間を夢中で収めた写真のほとんどに、「ダスト」が写ってしまうと、後からの処理は結構大変になります。

ちなみに、ストックフォトの「PIXTA」の審査にも、このダストが目立つと不採用になります。

→関連記事:写真で食べていくことはできるのか?

僕も幾度と無くこのダスト処理を見落として、PIXTAで不採用になった作品がありました。

結局のところ、センサーに「物理的」にゴミが付いているのですから、それを除去しなければまた同じことが起こるわけです。

メーカーやカメラ販売店に持ち込んでクリーニングしてもらうという方法が一番安全ですが、費用もかかりますし何より日数もかかります。

僕のように北海道道東に住んでいますと、メーカーでのクリーニングに約10日間かかりました。

時間は命です

大袈裟に聞こえるかもしれませんが、カメラが手元にないことで、貴重な撮影の時間を失うことになります。

もっとも、メーカーやプロによるクリーニングが一番安全で安心ですから、それを選択するのはベターな考えですよ、念のため。

ただ、ネットで検索すると、イメージセンサーのクリーニング方法が多数紹介されており、見てみると自分でもできそうだと感じました。

そこでやってみることにしたのです。

こういうの「やるタイプ」の性格ですから、自分♪

イメージセンサーのホコリを取るツール

僕が最初に挑戦したのは通称「ペンタ棒」と呼ばれる、粘着性のある素材でホコリを吸着するというツールでした。
(実際に使ったのはペンタ棒ではありませんが、ほぼ同じ機能の物を使いました)

 

僕ですか?もちろんそんなことはしていませんよ(笑

慎重に根気よく、「ペッタンペッタン」とスタンプを押すようにホコリを吸着しました。

ただ、このツールを何度も使っているうちに粘着性が弱まってきたのと、やはりこれだけでは取れない汚れが増えてきたので、メーカーにセンサークリーニングを依頼しました。

そして待つこと10日間、期待通りセンサーが綺麗になって戻ってきました。

でもこの10日間がとても長く感じました。

そこでさらに上級編のクリーニング方法を取り入れたわけです。

今後のことも考えて。

クリーニングキットはバラで購入

ネットで「クリーニングキット」を見つけたのですが、思ったよりも高かったのです。

でもその中身を見ると、どれもその辺に売っていそうな物ばかりでした。

そこでまずは自分の足を使って揃えてみようと行動に出ました。

必要な物は・・・

その1、無水エタノール

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必須です。

薬局にも普通に売っていそうですが、僕が行ったお店では「無水」は置いてなくて、消毒用のものしかありませんでした。

そこでネットで取り寄せたのですが、後日ホームセンターに置いてあるのを見て、衝動買いしました(笑

でもネットの方が全然安かったので、ちょっと後悔もしました。

その2、シルボン紙

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シルボン紙ですね。「ダスパー」という商品名のようです。

これはちょっと自力では見つけられませんでした。

カメラ屋さんにも置いてなくて、取り寄せました。

こちらも必須アイテムです。
(使い方は後ほど)

その3,ハンドラップ

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ハンドラップ

これは工業用の様ですが、似たようなものは市販されていますね。

この容器に無水エタノールを入れて上の金属部分を押すことによりポンプアップします。

密閉されているのと量のコントロールがしやすいので、やはり必須アイテムです。

他には・・・

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割り箸

これはシルボン紙を巻きつけるために使います。

木屑やホコリの出ない高級タイプで、先を斜めにカットしてみました。

市販品もこのような形だと思います。

割り箸の上に書いてあるマークは、カット部分の形状を把握するためです。

それ以外にはブロワーやエアーダスターもあると良いです。

ブロワーは当然メンテナンスの必需品ですし、エアーダスターはセンサークリーニングには使えませんが、キャップ類や周辺の埃飛ばしに役立ちます。

ちなみにエアーダスターを直接センサーに噴射するのは止めたほうがよさそうですよ。

エアーダスターのガスは低温ですから、センサーが結露してしまったり、曇ったりすることがあるようです。

さて、こうしたグッズを入れる容器も必要です。

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僕の場合は使っていなかった小型の「簡易防湿庫」に収納してみました。

クリーニングキットにホコリが付いてしまうと本末転倒ですからね。

それでは次は実際のクリーニングの模様をお見せしたいと思います。

センサークリーニング前の準備

準備が結構大事だと思います。

まず最初にやることは・・・「部屋の掃除です!」笑

当然のことですが、ホコリがあると作業の弊害になりますので。

中にはお風呂場でセンサーの掃除をする人もいるようですよ。

次に服装ですね、ホコリが付きにくいものに着替えます。

髪の毛に付いたホコリも払っておきます。

給食当番の格好をしても大袈裟ではないでしょうね。

そしていきなりセンサーをクリーニングするのではなく、まずはレンズで練習します。

まずはレンズで練習する

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シルボン紙を割り箸に巻きつけます。

実際は先の部分を素手で触らないように注意します。
(手の脂などがつきますので)

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折りたたんで巻きつけていきます。

この時に、割り箸の先端よりもシルボン紙のほうが少し出っ張るようにします。

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もし割り箸の角が先端に出てしまうと、センサーに傷をつける可能性がありますので。

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くるくると巻きつけて完了です。

上から見ると・・・

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このようになっています。

通称「鯉の口」だそうです(笑

僕は何本か用意して、巻きつけたシルボン紙がほどけないように輪ゴムで止めています。

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それではハンドラップの先端を軽く押して無水エタノールをシルボン紙に染み込ませます。

僕が調べた範囲では、大体2回くらい押すと適量だということですが、多すぎても駄目だし、少なすぎても問題があります。

適量をコントロールします。

こういうのって経験だと思います。

やってみなければわからないんですよね。

多すぎた場合は、他のシルボン紙にエタノールを吸収させても良いと思います。

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シルボン紙の先端が湿ったところで、次はレンズを拭いていきます。

 

レンズを綺麗にしよう

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練習がてらにレンズもしっかり綺麗にします。

実際に普段のレンズのお手入れも、この方法で問題ないと思います。

まず、中心から螺旋状に外側に向かって吹いていきます。
(今回は見やすいようにNDフィルターを取り付けています)

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このように、吹いた直後1~2秒くらいで乾いていくと、拭き跡が残らない感じがします。

無水エタノールが多すぎると蒸発した後が残るし、少ないとセンサーを傷つけてしまう恐れがあります。

力を入れずに手早く一筆書きで仕上げていきます。

(写真では棒の先が中央付近にありますが、実際は外側で終わるように拭いています)

恐らく、エタノールが蒸発する際に、わずかですが気化熱の影響で結露するのではないかと思います。

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上手く行かなかったら何度か繰り返してみます。

もしレンズやフィルター表面に撥水系のコーティングが施されている場合は、この無水エタノールも弾かれてしまいます。
そういった場合は市販の別なクリーナーを使っています。

そして実際にセンサーを掃除する時は、一旦使ったシルボン紙は都度捨てるようにして、毎回新しい物を使います。

なぜ「毎回」なのかはこの後説明します。

それではレンズが綺麗になったところで、いよいよセンサーに挑みます!

D810のセンサーを掃除してみる

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こちらのD810ですが、購入してからすでに8ヶ月以上が経ちます。

普段はペンタ棒とブロワーでの掃除が基本でしたが、最近撮影した貴重な瞬間の写真に「ダスト」が目立ってきたので、今回綺麗にすることにしました。

「高額です」

本体もさることながら、3600万画素のイメージセンサーはかなり高額になります。

さすがに緊張します。

実際にどのようなダストが写っていたのかと言いますと・・・

 

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こちらの写真です。

朝の幻想的な地表の霧と朝焼けを撮った写真です。

写真の右上と左端の中央付近に、しっかりとダストが写っています。

念のため、Lightroomのスポット修正ツールで確認してみると・・・

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「えっ?こんなにも?」

と驚きました(笑

結構付いていたんですね~ダスト。

D810はマメに掃除していたんですけどね。

やはり屋外でのレンズ交換を頻繁に行うのが原因でしょうか。

ただこの方法だと、一々パソコンに取り込んでダストを確認を確認するのが面倒なので、違う方法を紹介します。

ダストの現状を確認する

まず、真っ白な紙を用意します。

若しくはパソコンの画面をメモ帳などで真っ白にします。

それを対象のカメラで撮影するのですが、ポイントがあります。

・絞り込むこと(大体F16~最大まで絞り込むとダストが見やすくなります)

・ピントは無限大で(ピントが合っていないほうがダストが見やすいです)

このようにして、僕の場合だと明るい単焦点レンズでISO感度を上げて撮影しています。

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まずは撮影した画像をカメラのモニターで確認します。

拡大しながらカーソルを動かしていくと、ダストを発見することができます。

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今回は上の白い背景だとちょっと見づらいので、ここではLightroomに取り込んで見やすくしています。

結構ありますね、ダスト。

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ちなみにLightroomのスポット修正ツールは右上にあります。

そして画面下の「スポットを可視化」をチェックして、スライダーを右に動かすと、かなりわかりやすくなります。

実際はここまでやらなくても大丈夫かと思います。
肉眼で判別できないほどのダストもこの機能で見えてくるので。

次にカメラを準備する

DSC_6512

まずはカメラのキャップを外してミラーやマウント周辺のホコリやゴミを掃除します。

ミラーは無水エタノールで同じ要領で拭きますが、やや拭き残しが目立つ感があります。

でもやりすぎは禁物です。

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ブロワーを使う時は必ずカメラのセンサー側を下にむけて拭きます。

写真では上から吹いているように見えますが、実際は逆にしていますよ。

ホコリは通常上から下に落ちていきますからね。

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そしてミラーやマウント周りが綺麗になったところで、いよいよミラーアップしていきます。

カメラの設定

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カメラのメニューに「クリーニングミラーアップ」という項目があるので、それを選択します。

もし選択できなければ、通常はバッテリーが少ないのが原因になります。

万が一、清掃中にバッテリーが切れてしまうと、ミラーが閉じてしまうので、棒が挟まったりしてシャッターが壊れてしまう可能性があります。

バッテリーは満充電の物を使いたいです。

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ここでシャッターボタンを押してシャッター(ミラー)を開きます。

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はい、こちらがD810の3600万画素のイメージセンサーです。

軽くビビりますが、それでもやりたいと思います。

ここからは両手を駆使しているので、作業中の写真はありませんが、先ほどのレンズを吹いているのと同じ要領で慎重に行っています。

作業環境は・・・

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このようにしてスタンドランプで手元を照らしています。

メガネのようにかけることができる「ルーペ」もあったら便利かもしれません。
(ホコリの多くは目に見えるレベルの大きさですから)

そして一回目の作業が終了しました。

確認してみます。

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先ほどと同じように白い背景で撮影しています。

見た目にはかなり綺麗ですが、カメラのモニターで確認するとまだダストがあるのがわかりました。

見やすくしてみると・・・

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ゴミ、移動してるやん 笑

はい、よくあることです、コレ♪

シルボン紙による拭き取りは、ゴミをすくい取るわけではないので、移動している時があるんですね。

でも力を入れず優しく吹いているので、どうしてもこれはしょうがないと思います。

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ゴミの個数もあまり減っていなかったようです。

それではめげずに2回目の清掃です。

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はい、かなり綺麗になりました。

見やすくしてみます。

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結構減りましたが、それでもまだ目立つゴミがありますね~。

移動もしているようですし。

一応ブロワーでも吹いたりしてみました。

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でもやっぱり減っていますね。

コツは一筆書きで終わらせて、同じ場所を擦らないことです。

もし金属系のゴミならば、擦ることによりセンサー表面に傷をつけてしまう可能性がありますから。

そして必ず毎回新しいシルボン紙を使います。

このように移動してしまうゴミがシルボン紙に絡みついてくれたら、それで成功なのですが、またそのシルボン紙を使うとゴミが戻ってしまう可能性がありますので。

シルボン紙は安いですから、惜しみなく使いたいです。

そして納得が行くまで何度もやるのが大事になります。

それでは3回目・・・

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また移動した・・・笑

中央付近にいたヤツは、今度は画面の右下の方に移動しました。

「アイツだけは取ってやる~」

などと興奮しないようにして、4回目行きます。

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やりました・・・。

4回目でこれなら上出来です。

これ以上回数が増えてくると、作業が雑になったり集中力が途切れたりしますので、僕にとってはこのくらいが一区切りの目安です。

実際に白い背景で写してみると・・・

NDS_9805

気になっていた存在感を主張する「ヤツ」も消え、意外と手こずる端の方も綺麗になりました。

センサー清掃に使ったシルボン紙は5枚位です。

このように、都度撮影してみて、ゴミがどこにあるのかを確認するのがポイントです。

ちなみに写真のゴミの位置と実際のセンサーのゴミの位置は「上下逆」ですから、その辺もお忘れなく。

見当違いの場所を集中的に掃除して、「ゴミが取れない!傷かも!終わった!」などとならないようにして下さい。

DSC_6518

イメージセンサーのクリーニングについては大体以上になります。

まとめ

このように環境と道具、そして知識さえ揃えることができれば、それほど難しくなくセンサーの清掃ができることがわかりました。

もちろんリスクも存在します。

しかし、僕の調べたところでは、センサーの表面は思った以上に硬く、そう簡単に傷は付かないということです。
(決して力を入れて良いということではありませんよ)

そしてこのように、自分でセンサーの掃除をしている人も沢山いるようです。
(失敗談もネット上で見受けられます)

実際にメーカーからクリーニングキットも売られているわけですからね。

メーカーのサービスセンターや、カメラ店などですぐにセンサー掃除をやってくれるのであればそちらを利用したほうがベターですが、自分でできることは自分でやってみるのも、面白いものですよ♪

もちろん自己責任において、ですけどね。

先ほど紹介したダストの付いた写真、最初からダストがない状態だとこんな風になっていたはずです。

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「さぁ、これで安心して挑める!」

綺麗になったセンサーで、僕はこれからも大自然と向き合います。

 

バラで揃えるのが面倒な場合はコチラもありますね

 


 - アクセサリ, メンテナンス