光と霧と寒さが創る摩周の朝に

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冬の摩周湖の朝に~ダイヤモンドダストを見る

      2016/07/09

NDS_8936

どうも、幸せカメラのKENです。

前日の天気予報を見て、

明日の朝は美しい光景が見られる!

そう確信した僕は、その興奮を抑えることができませんでした。

ここ3週間は、休みの日に限って「雨」だったり、「大雪」だったりと、撮影には向かない「悪天候」に少々意気消沈していました。

ところが明日の朝は

間違いなく晴れる

ということを知ったのですから、喜ばない訳がありません。

広い道東エリアのどの場所でも、朝日を拝めそうでした。

問題は、「どこ」で「」を撮るかです。

これは写真を撮るのが好きな方には、永遠のテーマですよね。

自分の身体は一つしかありませんからね。

すでに候補はいくつかピックアップしていました。

どこで何を撮るのか?

 

 

NDS_1149-2

この冬に撮りたい道東ベスト3」を考えていました。

一つは北海道道東の冬の風物詩「流氷」です。

これに朝焼けを絡めて撮影したいと思っていました。

ところが今シーズンは流氷の南下が遅く、一旦オホーツク海沿岸までやってきたのですが、また沖の方に戻ってしまったようでした。

念のため流氷情報をチェックすると、やはり接岸はしていないようでした。

去年の2月上旬には、大量の流氷がオホーツク海を埋め尽くしてしたのに、です。

それでも行ってみたら何かしら面白い光景が見れるんじゃないか?と、そんなことも考えました。

大体は、いつもそんな感じなんです、僕の撮影スタイルは。

あまり計画的ではなく、とりあえず行ってみて探して見つける、というのが好きなんです。

でも今回は「貴重」な撮影日だったので、そこは慎重に判断しました。
それ以外には、トドワラや風連湖方面での「猛禽類」の撮影ですね。

NDS_3545-1-1

他にはこの冬も良く通っていた「音羽橋」のタンチョウも候補でした。

そして「久しぶりに冬山にでも登ろうかな」なんてことも考えていました。

その晩ツイッターを見ていると、僕の投稿をリツィートしてくれた方がいて、その方のツイートを拝見してみると、そこに道東の冬の写真がありました。

そこには朝の「摩周湖」の写真がありました。

摩周湖に決める

カメラ:NIKON D810 レンズ:TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD 絞り:f/16 SS:1/200秒  ISO:100 焦点距離:15mm 手持ち WBオート RAW

カメラ:NIKON D810
レンズ:TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD
絞り:f/16 SS:1/200秒  ISO:100
焦点距離:15mm 手持ち WBオート RAW

そういえば、僕は今まで朝の摩周湖はあまり撮ったことがなかったなと、急遽第一候補に入れました。

去年の夏は休みのたびに、何度も何度も朝の摩周湖に通いました。

霧と朝焼けを絡めた「絶景」を撮りたかったのです。

ところが行く度に摩周湖は深い霧の中で、まともに撮れたことは一度もありませんでした。

_DSC2474

まさに「霧の摩周湖」だったのです。

特に夏場から秋にかけての朝は霧が発生しやすいようでした。

そんなこともあり、なかなか朝の摩周湖を見ることができなかったのですが、冬場は晴天率が高いので、そこに行こうと決めました。

その方の写真にも綺麗な朝日がクッキリと写っていましたし。

翌朝はいつもより早起きして出発しました。

そして朝の摩周湖に向かいます

出発時の気温は氷点下13度くらいだったと思いますが、摩周湖周辺は全く環境が違うので、あてにはなりませんでした。

摩周湖の朝日を、湖と一緒の枠に収めるには、駐車場のある第一展望台から、西側の第三展望台に向かって歩かなければならないと思いました。

冬場にそこで朝日を迎えたことがなかったので、それは僕にとって初体験となります。

まだ薄暗い中、予定通り摩周湖の第一展望台の駐車場に到着し、機材と防寒装備を準備しました。

すると、思ったよりも空が白み始めるのが早く、僕は少し焦りました。

日が昇るのが随分早くなったのですね。

予定では、撮影ポイントまで暗い中を歩いて、そこで朝日を待つはずだったのです。

でも臨機応変に対応しなくてはなりません、折角来たんですから。

素早く装備を整え、機材をチェックしました。
(カメラボディを忘れていないか、入念に 笑)

→関連記事:初めての忘れ物

そして時計回りに摩周湖の外周を歩き始めました。

冬の摩周湖の外輪を歩く

NDS_8621

もちろん三脚を持って行きましたが、それはあまり役に立ちませんでした。

足場が悪く(踏み固められた道幅が狭い)、雪に三脚の脚が深く刺さり沈んでしまうからです。

それでも朝日が昇る直前の空は、なんとか三脚で撮影しました。

 

そして雪深い稜線を進んで行くと、ついに日が昇り始めました。

朝のドラマが始まった

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初めてのシチュエーションでの撮影だったので、どこがベストなのかわからずに、とにかく移動してポイントを探しました。

三脚はすでにただの荷物と化していました。

カメラボディはニコンのD810。

それに最新レンズの24-70mm f2.8 VRを装着していました。

遅いシャッタースピードでも、手持ちで撮れるのが魅力のレンズです。

そんな感じでどんどん移動しながら朝日を撮り続けました。

→関連記事:新型大三元レンズ~NIKON 24-70mm f/2.8E VR入手しました

その時です。

ふと西の方向を見ると、地上付近に霧が立ち込めているのが見えました。

これもまた幻想的で美しい光景でした。

NDS_8767

そしてこの気温なら、地表付近では恐らく霧氷が発生していると想像できました。

摩周湖の辺りで恐らく氷点下17度くらいだったと思います。

地表付近はもっと下がったりしますからね、この時期は。

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遠くには雄阿寒岳も雲海の上に姿を現していました。

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そして朝日が少しずつ高く昇り、湖面に光が差し込み始めました。

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すると湖面からまるでお湯でも沸いたように、湯気のようなものが立ち昇ってきたのです。

気嵐の発生

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摩周湖の気嵐だ!

僕は興奮しました。

気嵐はこの冬も幾度となく見てきましたが、川や海でしか見たことがありませんでした。

さらに湖の北側からは雲の層が現れ、湖に流れ込んできます。

こちらから見ると「雲」でもありますが、そこに行けばそれは「霧」になります。

そしてこの気温ですから、間違いなく全てを凍りつかせる霧だと思いました。

その湖面からの気嵐と霧は融合し、小さな雲を発生させていました。

NDS_8936

そしてその雲や霧が北からの風によって流されて、僕の方にやってきました。

氷点下17度の冷気が僕の肌を凍り付かせます。

冷たい、あまりにも冷たすぎる

と、ネックウォーマーで顔を隠しました。

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でも凍傷になりそうなほどではなかったので、撮影は続行しましたよ。

そして湖から生まれた雲は、朝日の方に吸い寄せられるように移動して、消えていきます。

この朝はその湖で発生した雲や霧の量によって、虹が出たり彩雲になったりと、とにかく奇跡の連続でした。

冬の摩周湖の彩雲

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雲をずっと撮っていると、まるで虹色の龍のような雲が現れました!

奇跡という言葉はそんなに多く使うべきではないと思いますが、それ以外の言葉は見つかりませんでした。

そこはまさに「光と霧の奇跡の湖」だったのです。

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普段風景を撮影する時は、狙った構図とポジションで丁寧に一枚ずつ撮るのですが、こんなにも連続で風景の撮影を続けたのは初めてだったかもしれません。

夢中でシャッターを切りましたね、何枚も。

そのくらいめまぐるしく激しく、摩周湖の空気は奇跡を見せてくれました。

そしてそのドラマが一段落し、撮影を続けながら戻ろうとした時、目の前で何かがキラキラと輝いているのに気付きました。

ダイヤモンドダスト

僕はその言葉を忘れていました。

ダイヤモンドダストの出現

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今まで目の前で繰り広げられていた、ダイナミックな光と霧のショーに圧倒されたていたからかもしれません。

小規模なダイヤモンドダストに気付くのが遅れたようでした。

気付くと僕の前で、空気がキラキラと輝いていたのです。

しかもその輝きは下から上へと昇って行くのです。

湖から発生する霧が凍り、それが細氷となり輝いていました。

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僕の肌も一気に冷たくなりましたが、夢中で撮影しました。

ところが、朝日とのポジショニングが悪かったのか、あまり上手くは撮れませんでした。

それでも心はとても満足していました。

その後も戻りながら気嵐や霧、雲や彩雲、そして煌めく雪原を撮って、最高の朝を過ごしました。

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もはや彩雲は当たり前のように出現していました。

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真冬に彩雲をこうやって撮ったのは初めてだったかもしれません。

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よく「寒いのに大変だね」と言われることがありますが、寒くなければ見れない光景があります。

それはとても美しくそして儚い光景です。

その一瞬を撮るために、僕は「寒さ」と調和し、その世界に身を置きます。

寒さは美しい

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現在、地球温暖化が危惧されていますが、今シーズンはそれを肌で感じています。

来シーズンも同じような世界を見ることができるのか?

もちろんその保証はありませんから、今以上に自然や環境を大切にし、そしてそのことを美しい景色とともに伝えることができれば、僕もこの地球で何かしらの役に立てるのかもしれません。

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そしてこの後も場所を変えて撮影を続けましたが、そこでも息を呑むような光景に出会えました。

まとめ

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今回は長くなりましたので、その撮影の模様は次回お伝えしたいと思います。

この記事を最後まで見ていただき、ありがとうございました!

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