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僕がD810を手に入れた理由

   

D810、在庫ありますか?

一眼レフ生活を始めて約10ヶ月、まだまだ初心者の口からその言葉が出るとは思わなかった。

いや、言った本人が実は一番驚いていたのかもしれない。

(今回は写真・カメラ情報というよりも、私事的な内容となっております)

1.フルサイズの必要性

D810 ニコンイメージングジャパン

D810 ニコンイメージングジャパン

 

2015年の4月にフルサイズ「D750」を手に入れた僕は、自分の中で何かが爆発したかのように、そのカメラで様々な光景を撮りまくりました。

→関連記事:ニコンD750を1年間使った感想をブログで振り返る

今まで生きてきた中で初めて、

自分にも美しい写真が撮れるんだ

ということを知り、それまで自分の中に眠っていた何かが解放されたのかもしれません。

思えば今まではたぶん、「写真」というものに対してはどこかで妥協していたのだと思います。

もともと写真は撮ることも撮られることも好きでしたが、自分が撮った写真に心から満足できることはそれまで多分なかったからです。
(他人に撮ってもらったものも含めて)

そんな僕がD750というフルサイズの最新型カメラを手にしたことで、それまで思い描いていたような写真を撮れるようになり、世界はどんどん膨らんでいきました。

そしてそんなカメラ中心の生活の中で、いつも考えていたことがありました。

・D750の2台体制を考えていた時期

それは・・・

D750がもう一台あれば

ということでした。

それまで使っていたAPS-Cセンサー(DXフォーマット)のD7100はサブカメラとなり、望遠域を専属として常にタムロンの150-600mmを装着し、撮影の際は車の助手席に鎮座していました。

もしくは林道などを散策する際に、首からD750と一緒にD7100もぶら下げていました。
(重いしデカいので大変ですが)

動物や野鳥の自然な表情を離れた所から撮るために、DXフォーマットのボディと超望遠レンズの組み合わせは、僕の撮影スタイルにはなくてはならないシステムでした。

ただ・・・

D750を使うようになり、D7100とタムロン150-600mmレンズの組み合わせの描写に、不満を感じることが多くなってきたのです。

それは曇り空での撮影だったり、連写時のバッファ不足だったり、鮮明に撮れていると思った写真がノイズだらけだったりと、少しずつ機材を信用することができなくなっていたのです。
(これはカメラのセッティングや僕の腕も大いに関係しています)

それもそのはずです。

もともとその描写に不満があったからFXフォーマットの「D750」を導入したのですから。

そしてそのD750で撮る世界は、以前のものとは違う「クリア」で「鮮明」なものとなったのですから。

一旦そうなるとなかなか戻れないものです、人間って。

いつの間にか自分の中の合格基準が一段階上がってしまって、そこから下げることができなくなっていました。

10ヶ月前なら間違いなく、僕はD7100の描写に満足していたと思います。

でもD750を手にしたことで、

「もし、もう一台、D750があれば・・・」

1台は標準ズームレンズ、もう1台は超望遠ズームレンズという夢のD750の2台体制。

贅沢過ぎますが。

その頃の僕は、いつもそんなことを考えながら、大自然の中で風景と野生動物を追いかけていました。

でも、漠然とですが、「同じカメラを2台持つことは多分ないだろうな」とは心の何処かではそう感じていたのを覚えています。

そしてその頃の僕はまだ、「レンズの性能・重要性」には気づいておらず、カメラ本体(ボディ)の性能に写真の質を依存していたのです。

「そんな高いレンズ、自分には必要ない」

たしかそんなことを言っていた記憶があります。

(当時の自分に「実はレンズも大事なんだよ」と教えてあげたいです)

・D7100の出番が極端に減った

そしてだんだんD7100を使わなくなり、D750の1台のみで撮影することが多くなり、頻繁にレンズを交換するようになっていました。

風景を撮る時は標準ズーム、野生動物を撮るのに超望遠ズーム、といった具合です。

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携帯性や機動力を考えると、1台のカメラで撮影するのは理にかなっています。
(実際に多くの方がそのようにしていると思います)

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特に大自然の中、とりわけ登山の最中や水辺など、コンデションが悪い場所では転倒や悪天候時などのリスクも1台体制の方が少なくなります。

しかし、屋外で頻繁にレンズを交換することは、同時にカメラ内にホコリが入る回数を増やすということでもありました。

それに、レンズ交換する際に、誤ってレンズを落としてしまう可能性もゼロではありませんでした。

何より体力に物を言わせて、移動しながら風景と動物を撮影する僕のスタイルだと、レンズ交換の手間・時間がとても勿体無く煩わしく感じていたのです。

・D750の唯一の不満

そんな夏のある日、首からカメラ(D750)を1台ぶら下げて、野生動物をメインに撮影しようと山奥の静かな林道を散策していた時のことです。

DSC_6559

30mほど離れた草むらに何かモフっとした茶色の小さな塊を見つけたのです。

周りの緑の草は柔らかく沈み込み、まだ新しい状態だと感じました。

もしかして、何か死んでる?

一瞬そう思いましたが、野生動物が寝ている可能性もあります。

幸いレンズは超望遠ズームのタムロン150-600mmをD750に装着していたので、僕はそのまま静かに近づきました。

その姿をカメラに収められるところまで、音を立てずに、静かに・・・静かに。

余談ですが、僕は音を立てないで歩くことを昔から得意としています(笑

何年も履いた靴の靴底もほとんど減らないのがちょっぴり自慢でもあります♪

ただ、夜道や家の中では人を驚かせてしまうことがあるので、そういう時はあえて音を出すようにしています(汗

そして渾身の無音歩きでそのモフモフに約15mくらいまで近づき、その動物が寝ていることを確認し、D750の静音レリーズモードでシャッターを切りました。
野生動物を撮るときは大体いつも連写モードにしていますが、寝ている動物を連写で撮る意味はありません。

何よりブレないように撮りたいと思いました。

一枚目・・・

カシャン

大きい!あまりにも大きいその音。

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車もほとんど通らない人里離れた山奥の、静寂に包まれた空間にその音は響きました。

その時の呼吸は通常より抑え、自分の心臓の音が聞こえるくらい静かに、そして集中していたので、シャッター音がとても大きく感じられたのです。

そして彼が起きないことを確認しながら2枚目を撮影したその瞬間、

「むくり」

とその野生動物が目を覚ましました。

超真顔で・・・。

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間違いなく「シャッター音」と同時にキタキツネは目を覚ましたのです。

これには正直、ショックでした。

寝ている野生動物を人間の都合で起こしてしまったこと自体申し訳ないとは思いますが、そのことに加え、機材の特性でこのようなことがおこったこと、そしてそれを防げなかった自分自身に対して、僕はガッカリしました。

野生のキタキツネが草むらで静かに寝ている表情を見たのは今回が初めてでした。

そしてある程度撮影したら、そのまま起こさないように通り過ぎたかったのです。

僕は切ない気持ちでその後の撮影を続けたことを覚えています。
もちろん寝起きの彼は僕に不信感を露わにし、怪訝な表情でその場を素早く立ち去ってしまいましたよ。

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キタキツネは一定の距離感を保てば、比較的自然な表情を見せてくれることが多い動物です。

そんなこともあり、D750のシャッター音に対しては、この頃から少し気にするようになっていきました。

その後は、同じようなシチュエーションで撮るときは、カメラ本体にタオルをかけて音を響かないようにしたりと、色々工夫はしています。

D750のシャッター音について、自宅で動画を撮りました。
※(音量にご注意願います)

このフィーリングと音、決して嫌いじゃないですよ、今でも♪

2.D810との出会い

ニコンイメージングジャパン

ニコンイメージングジャパン

そんなある日、カメラ店に行った際に、店頭に展示してあるD810をおもむろに手に取りました。

今までは、

「自分にはオーバースペック、今の僕は3600万画素を必要としていない」

そう考え、ショップに行ってもD810に触れることはほとんどなかったのです。
(何より金額もD750の1.5倍でしたし)

そういえば2015年の3月に、D750を予約する際に納期が3ヶ月待ちということを聞き、店員さんとこんな会話をしたのを思い出します。

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店員「D810なら在庫あるんですけどね・・・」

僕「D810?笑 イヤイヤ…ないない、僕には必要ないですよ、そのカメラは 笑」

「D750を3ヶ月でも待ちますよ♪」

店員「あはは、冗談ですよ、やっぱ750ですよね~ 笑」

その頃は初めてのフルサイズ(FXフォーマット)のカメラを購入するということで、上位機種のD810を自分が使うなんてことは、想像すらしていませんでした。
(店員さんも僕が初心者だということを知っていました)

そしてその後手に入れたD750で、僕の見る世界は一段と広がってくれたのです。
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ただ以前何気なくD810を触った時と今回とでは、明らかに違う感触だったのを覚えています。

あれ?大きくない・・・

たしかにそう感じました。
以前は、D810のボディの大きさを受け入れることができませんでした。

何よりもD750の持ちやすさとコンパクトさは、最大の利点だと思っていました。

ところがカメラ生活を始めて数ヶ月が経ち、いつの間にかD810の大きさが僕の許容範囲となっていたのです。

そしてやはり、必然的にシャッターを切ってみたくなるものです。

D810のシャッター音

クシュ♪

「えっ?こんな感触だっけ?」

その時、僕の頭の中にD750のシャッター音で起こしてしまった、あの時のキタキツネの顔が現れました。

DSC_6586

静かだね・・・その音

彼はそう言っているようでした。

もう一度、シャッターを切ります。

「クシュ」

手に伝わる振動・感触もとてもマイルドに感じました。

D750とは違う、抑えられた印象を感じました。

身体が熱くなってきました。

「これか?これなのか?僕の求めているカメラは・・・」

D810が僕の理想なのか・・・?

自宅にてD810のシャッター音を動画で記録。
※(音量にご注意願います)


僕はその場でしばらく自問自答しました。

・・・3,600万画素は必要か?

・・・操作性はどうだ?

・・・レンズは何を使えばいいのか?

・・・今のパソコンのシステムでこのカメラの大容量画像データを快適に扱えるか?

など、

色んな事をその場で考えました。

そして静かにそのカメラ店を後にしました。

今思えば、その日が僕とD810との正式な出会いだったのかもしれません。

3.D810で何が撮れますか?

ニコン史上最高画質

D810のカタログに書いてあるその言葉の意味を知りたくなりました。

D810というのは、ニコンのFXフォーマットの歴史の中で、D800系の最新モデルとして正常進化した最新機種だということがわかりました。

そしてその最高画質を得るためには、レンズもそれ相当の物を使わなければならないことを知りました。

今までは、レンズキットの便利ズームで満足していたのですが、たまに使っていた「単焦点レンズ」の描写には驚かされることがあったことを思い出しました。

そしでD810での作例などを毎日調べていて辿り着いた答えは・・・

「大三元レンズ」

もしくは

「単焦点レンズ」

それが必要だ、ということでした。

多くの美しい写真は、この大三元ズームレンズや単焦点レンズから生み出されていたことを知りました。
(あくまでも自分が調べた範囲内です)

→大三元レンズとは?関連記事:新型大三元レンズ~NIKON 24-70mm f/2.8E VR入手しました

それまではレンズの重要性には特に着目していなかった僕ですが、ここからついにレンズの世界への扉を開けることになります。
(独学ですからね、遅かったと思います、気付くのが)

そして雑誌やカタログでD810の記事を読み漁り、そのカメラがあるとどんな世界が切り取れるのか?毎日想像しました。

そして…

僕には想像できない

という結論に達したわけです(笑

D810のカタログスペックは・・・

・有効画素数 ~3635万画素

・記録画素数 ~7360×4912ピクセル(サイズL)

・電子先幕シャッター搭載(ミラーアップ撮影時)

・ISO感度~ 64~12800(64という低感度の世界)

・質量~約980g(デカイ・重い)

他にも様々なD810ならではの特徴があるのですが、どれも実際に使って体感してみなければ分からないということになりました。

ただ、僕にはD810を使いたい明確な理由がありました。

シャッターの感触

これです。

あの時のシャッター音と感触がとても心地良かったので、

「安心して撮影できる」

そんな風に思っていました。

そしてカメラ屋さんの店頭でD810のシャッター音に心を奪われてから一週間後、冒頭の場面に戻ります。

4.そしてD810を迎えに行く

ニコンイメージングジャパン

ニコンイメージングジャパン

D810、在庫ありますか?

ついでに、

「大三元レンズ、在庫ありますか?それ、飾ってあるやつ、70-200mm F/2.8」

と、D750を手にしてからまだ半年の小僧が、カメラ屋さんでそう言っていたのを思い出します(笑

この時は他にも、

・自分にはちょっと高価な三脚

・頑丈なカメラバッグ

など、必要だと感じていた様々なアクセサリーも同時に頼みました。

この頃店員さんとは、すっかり顔馴染みになっていたので、

「在庫・・・全てありますよ、行くんですね、その世界に♪」

と、僕を理解してくれているようでした(笑

もちろんD810と大三元レンズが売れるのですから、普通に喜んでいたと思いますが。

ついでに、当時まだ発売されていないレンズもこの時に予約しました。

・AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6 ED VR(ニコン純正の超望遠ズームレンズ)

・AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR(新型大三元レンズ)

その後保証や支払いに関しての手続きなどを済ませ、自分の人生の中でも比較的大きな買い物をし終えた僕は、少し浮ついた足取りでお店を後にしました。

「衝動買い」

まさに衝動買いでした。

ここに至るまでの布石があったとはいえ、約一週間考えてD810や大三元レンズを購入をしたその行為を、僕はそう呼んでいます(笑

物欲はあまり強くないほうだと自分では思っているんです。

大事なのは中身であり、そして作品だと。

でも実際、新型大三元レンズの予約は間違いなく衝動買いでした。

まとめると

D810のシャッターを切る際は、心の準備をして下さい。連れて帰りたくなりますので

店舗のニコン製品展示コーナーに、こんな張り紙をしてもらっても、ウソにはならないかと存じます(笑

僕はまぎれもなくそのシャッターのフィーリングに惚れました。

もちろん想像できないほどの可能性を秘めたそのスペック・ポテンシャルにも期待した上で。

以上が僕がD810を手にした大まかな流れになります。

このことで、それまで思い描いていた「フルサイズ2台体制」は難なく実現し、D810をメインカメラとした新しい撮影スタイルが生まれました。

そして使い慣れてきたD750も大三元レンズの導入によりますます活躍することとなったのです。

人それぞれ様々な理由があり、何かを手にしたり手放したりしていくのだと思いますが、僕の場合はあの時の「キタキツネ」がキッカケだったのかなぁと、今振り返るとそんな風に思います。

 

このブログ・サイトは、主にカメラに関する情報や撮影地情報・撮影技法などを、僕の経験を通して多くの方にお伝えしたいと思い運営を始めたのですが、D810の購入がそのキッカケになったこともここに書いておきます。

「カメラを通して人を、そして自分をも幸せに出来る」

そんな思いを込めて、これからも書き続けたいと思っております。

また、実際にD810を使ってみた感想やその中身は、今後別記事で取り上げたいと思います。
(このタイミングでD810について振り返ることは、僕の今後の展開にとって重要な意味を持っています)

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→関連記事:ニコンD750を1年間使った感想をブログで振り返る

→高額な機器の購入は実店舗で商品を受け取ることをオススメします:ニコン D810 ボディ(カメラのキタムラ)


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