PLフィルターを使いこなす~どんな場面で役立つの? - 幸せカメラ.net

幸せカメラ.net

素敵な一瞬を信頼できるカメラで

PLフィルターを使いこなす~どんな場面で役立つの?

      2017/09/06

 

こんにちは。

幸せカメラのKENです。

今回の記事は、以前公開した「PLフィルターの使い方~反射を抑えた世界とは?」の続編になります。

 

PLフィルターの使い方~反射を抑えた世界とは?
時に「空の青を鮮やかにしたり雲の白さを際立たせたり」 時には「紅葉の質感や水面の反射をコントロールしたり...

 

前回の記事を投稿してからも、数多くの場面で「PLフィルター」を使って撮影してきました。

PLフィルターの効果は主に、

  • 不要な反射を除去する
  • 色彩コントラストを調節できる

このようなメリットがあげられます。

 

今回はそのPLフィルターを場面に合わせて「さらに使いこなす」という視点でお届けします。

また、PLフィルターは「使わない」というケースもあります。

一緒に考えてみましょう。

それでは参ります。

 

どんな場面で使いますか?

※画像をクリックすると拡大します

 

「あなたなら、PLフィルターをどんな場面で使いますか?」

PLフィルターというのは、使いどころが肝心なアイテムです。

美しい景色を目の前にした時、そのフィルター効果を作品に出すのか、出さないのかの判断が求められます。

 

ちなみに上の写真はフィルターを使っています♪

余計な反射を抑えて、湖の本来の色を撮ろうと考えました。

逆に、湖に映った雲を撮りたいなら、PLフィルターは使わないという判断もできます。

(この時は風があって水面に波が立っていたので、空の映り込みはほとんどなかったです)

 

このように、

  • 自分が何を撮りたいのか
  • 何を伝えたいのか

を明確にすることが大切です。

その上でPLフィルターの効果を確認しながら、コントロールしていきます。

 

それでは何枚かの写真を見ながら、PLフィルターを「使うのか?使わないのか?」を一緒に考えてみましょう。

いざ被写体を目の前にした時に、素早く判断できるようにしたいですよね。

 

水面に映った紅葉の鮮やかさを伝えたい時

 

この場合、水面全体が白く反射していたら、PLフィルターを使うのが正解です。

紅葉の鮮やかさが光の乱反射で、見えなくなっている場合がありますので。

 

PLフィルターの前面のリングを90度ずつ回転させて、自分が撮りたい色が出る位置を探します。

そして色がくっきりと見える角度を見つけたら、まずは撮影してその効果を確かめます。

(この時は大気も薄っすらとモヤがかかっていました)

さらに、効果が出ない位置でも撮影して、比べてみることも上達の秘訣です。

 

映り込みが肉眼で見てもハッキリしている場合

 

これも同じく紅葉の時期に撮影した写真ですが、薄暗い場所での水面の映り込みを狙いました。

この場合は、PLフィルターを使うと、繊細な木々の映り込みが消えてしまうことがあります。

そんな時はPLフィルターの効果をOFFにすることで、シンメトリーな情景を切り撮ることができます。

 

この感覚は、人それぞれ違うと思うので、先ほど説明したように「効果をON・OFF」した2枚の写真で比較するのもいいですね。

次はちょっと変わったパターンで考えてみます。

 

テーマは空に浮かんだモミジ

 

あまり上手いとは言えない構図の作品ですが、この時伝えたかったのは、水面に反射した空と雲が「綺麗だった」ということです。

そこに浮かんでいたモミジが、不思議な雰囲気を演出してくれました。

 

この場合はPLフィルターの効果が不要になります。

もし水面の映り込みを除去して、水中に沈んだ落ち葉も写したければ、PLフィルターを使えばいいですね。

次も不思議な写真になります。

 

映り込みにピントを合わせた場合

 

これは、「水面に浮かんだ沢山の落ち葉」、ではなくて、その水面に映った樹木の紅葉にピントを合わせた写真です。

ちょっと水面の落ち葉が多すぎたので、主役がよく見えませんが、落ち葉にピントが合っていないので、なんとなく不思議な印象になると思います。

 

この場合PLフィルターは使ったほうが、被写体をくっきり撮ることができます。

やはり水面は、不要な反射で白っぽく見えることが多いので、空の青さや紅葉の鮮やかさを取り戻すためには、PLフィルターを使うのが効果的です。

ただし角度によっては、狙った映り込みが薄くなってしまうこともあるので、奇麗に見える位置を探します。

角度というのは、PLフィルター前面のリングの位置と、太陽と自分の位置関係のことです。

 

続いては、空の被写体に注目してみます。

 

虹をクッキリと写したい

 

雨上がりの空に西日が射し込んだら、期待が高まります。

こんな時はPLフィルターを必ず用意しましょう。

 

なぜなら、PLフィルターは虹との相性が抜群に良いからです。

 

上の写真はにわか雨のあと、強烈な西日が射し込んで、地面付近の植物が輝いて眩しすぎるくらいでした。

そして肉眼では、空に濃いほうの主虹は見えていたのですが、外側の副虹まではわかりませんでした。

PLフィルターを回転させることで、この副虹も確認することができたのです。

 

次も、虹関係です。

 

滝壺に現れた虹を撮るには?

 

もうおわかりですね。

文句なしにPLフィルター使用が「鉄板」の場面です。

 

もしPLフィルターがなければ、虹もこのようには撮れませんでした。

また、こういう場所の岩はだいたい白く反射しているので、そのテカリも除去してくれます。

 

この岩は本来「白くはない」ですからね。

そういった意味で考えると、

「PLフィルターは被写体の本来の色を見せてくれる」

とも言えます。

 

虹を撮りたかったら必ず使って下さい。

また、PLフィルターを使う際の、太陽の位置と被写体の効果的な角度については、前回の記事をご覧下さい。

 

PLフィルターの使い方~反射を抑えた世界とは?
時に「空の青を鮮やかにしたり雲の白さを際立たせたり」 時には「紅葉の質感や水面の反射をコントロールしたり...

 

ただし虹は基本的に「太陽と逆方向」に出現するので、見つけた場合は角度を特に気にする必要はないですね。

 

今年は虹を綺麗に撮りたい~虹の見つけ方・作り方
こんばんは。 つい最近、風の強い湿原の空に現れた「彩雲」を撮影し、それをツイッターに投稿したところ、予想以上の反響があり多く...

 

それでは次はちょっと違った虹の撮り方になります。

 

彩雲を見つけたら

 

「虹色の雲、彩雲」

彩雲は主に太陽の方角に現れます。

こうなると、PLフィルターが得意とする角度ではないのですが、実際に使ってみると効果はかなりあります。

 

普通の雲はほとんどが白いと感じますが、それは光が水滴や氷の粒に当たって、散乱しているので白く見えています。

彩雲が発生するときは、この散乱が弱まり、光が水滴などを「回折」するので、奇麗な虹色に見えるのです。

この時にPLフィルターを使うことで、より鮮やかに撮ることができます。

 

虹色の雲「彩雲」を見たい!そして撮りたい!
2016年4月10日 摩周湖方面カメラ:NIKON D810レンズ:AF-S 24-70mm f/2.8 VRSS:1/1250秒 絞り:f/16 ISO:100焦点距離:70mm 手持ち...

 

またPLフィルターを使うことで1段~2段、露出が暗くなるのもこの時ばかりは役立ちます。

やはり太陽の方角は眩しいですからね。

僕は必ずサングラスをして彩雲を撮影しています。

 

次はちょっと変わった虹の写真です。

 

白虹にPLフィルターの効果はあるの?

 

これはなかなか見ることのできない、通称「白虹」です。

虹なのに白いとは、「虹じゃない」という声も聞こえてきますが、部分的には虹色も確認できます。

これは、霧を作っている水滴がとても小さいので、光が散乱してアーチが白く見えていると考えられます。

 

僕もあまり見たことがないので、この時は貴重な体験となったわけですが、ここでもPLフィルターが大活躍してくれました。

肉眼では「ぼんやり」といった印象の白いアーチを、しっかりと写してくれたのです。

虹の中央に薄っすらと映っている「ブロッケン現象」には、特に効果がありました。

 

これは虹と同じ現象なので、やはりPLフィルターとは相性が良いのですね。

 

それでは次はこの記事トップに載せた写真について考えてみます。

 

日暈(ひがさ)には効果があるの?

 

この日暈と呼ばれる現象ですが、太陽の周りに「薄い輪」が見える場合を言います。

その輪は、虹色に輝いたりもします。

 

眩しくて肉眼では薄っすらとしか見えないのですが、サングラスやPLフィルター越しに確認すると、しっかりとした「輪」を見ることができます。

この場合の雲はとても薄く、太陽の光が直接目に入るので、サングラスやNDフィルター(減光)も使います。

 

PLフィルターとNDフィルターを重ねて使う場合は、PLフィルターを前面にします。

回転させて効果を調節しますからね。

このように、逆光で見る彩雲や日暈を撮る場合でも、PLフィルターは役立つことがわかりました。

 

次はまた違うパターンを見てみます。

 

夕焼けと映り込みに対しては?

 

主役は湖にたたずむ、一羽の白鳥です。

ただし、夕焼けの鮮やかさと水面の映り込みも大事にしたかったので、露出は「夕焼けの色」に合わせました。

白鳥さんは黒くなってしまいましたが(汗

この場合、PLフィルターは使っていたでしょうか?

 

実はこの時は、白い乱反射が少なかったので、シャッタースピードを稼ごうと思い、PLフィルターは使いませんでした。

それは「手持ち」での撮影だったからです。

PLフィルターを使うことで、露出が多少暗くなるので、シャッタースピードもそれに合わせて遅くなってしまいます。

ISO感度はあまり上げたくなかったので、少しでも光を取り込もうと考え、PLフィルターは使いませんでした。

 

結果は、自分が意図した作品になってくれたので、良しとします。

この時は、沢山の写真を撮りましたが、白鳥の動きに合わせて自分も移動したので、すべて手持ちでの撮影でした。

実は「夕焼け」にはPLフィルターが効果的な場合もあるのですが、あまりに色鮮やに撮ると不自然になってしまう場合もあるので、臨機応変に使うのが望ましいですね。

 

次も夕暮れをイメージします。

 

夕焼けの映り込みと鮮やかさを強調したい場合は

 

この写真を撮った時のテーマは、紅葉を撮る時と似ていました。

真っ赤な夕焼けの鮮やかさをしっかりと撮りたかったのです。

 

こういった場合は、PLフィルターが活躍します。

水面に空の色が反射しすぎると、鮮やかさが弱まるので、PLフィルターで調節しました。

でも、思いっきり空の色を反射させても面白かったかもしれませんね。

 

それでは次はそんな場面の写真を見てみます。

 

湖に映った空と雲が主役の場合

 

これは早朝の湖で撮影した写真です。

大きく広がった雲のかかり方が面白く、太陽がそれほど眩しくなかったので、空間全体が白っぽく見えました。

ここでもし、鮮やかに撮りたいと思ったらPLフィルターの出番も考えられますが、僕はこのふわっとした情景をそのまま撮りたいと考えました。

この場合、PLフィルターは使わないという判断です。

 

このように、常に使うのではなく、テーマや表現方法に合わせて効果的に使うと面白いです。

 

水中をしっかり撮りたい

 

もう迷うことはありませんね。

PLフィルターが大活躍する絶好の場面です。

 

神の子池を素敵に撮ろう~現地へのアクセスと注意点
「神の子池」 この神秘的な青い池をご存知でしょうか? 豊富な湧き水で水温が一年中変わらないので、氷点下20度を下回る真冬...

 

こうした水面の映り込みを消して、色彩を鮮やかに撮ることがPLフィルターは得意ですからね。

でも、例えば紅葉の時期ならば、この水面に映り込んだ景色も綺麗でしょうから、そんな時はPLフィルターを使わないという選択肢もありますね。

 

まとめ

 

様々な作品を撮る上で、是非取り入れて欲しいPLフィルターの効果。

ここまで見てもらえたら、自分が使いたい場面も想像できたかと思います。

 

あとは、肝心のPLフィルターの性能ですね。

僕の経験では、安い物はただ暗くなるだけで、解像度も落ちる印象があります。

やはり、PL効果は大事ですが、解像度や明るさも犠牲にはしたくないですからね。

 

そういった視点で考えると、ある程度の金額の物をチョイスしたいです。

僕が今使っているのは、有名な2大メーカーのフラッグシップモデルです。

 

気に入っているのは、その薄さと明るさですね。

効果を出したくないとき、ファインダーで見ても暗くないのが理想です。

 

次回はその製品と価格に注目した記事になります。

 

それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。

感謝します。

 

現在メーカー別に価格などを調査中です。

 

NEXT記事

PLフィルターの価格と選び方
こんばんは。 幸せカメラのKENです。 前回の記事では、 「PLフィルターをどんな場面で使うのか?」 について色々な...

 

僕が使っているPLフィルターです。
※このモデルはすでに新しいタイプが登場しています。

 こちらが新しいモデルです。

このマルミのフィルターは現役最上級モデルです。

 

コスパ重視であれば、こちらのメーカーが一押しです。

K&F  CONCEPT  PLフィルター

今後は、このメーカーのフィルターのレビューを予定しています。

 

関連記事

PLフィルターの効果をイメージする~ワンランク上の作品を目指して
こんばんは。 幸せカメラのKENです。 当サイトに訪問していただきありがとうございます! 感謝しています。 前...
PLフィルターの価格と選び方
こんばんは。 幸せカメラのKENです。 前回の記事では、 「PLフィルターをどんな場面で使うのか?」 について色々な...
PLフィルターの使い方~反射を抑えた世界とは?
時に「空の青を鮮やかにしたり雲の白さを際立たせたり」 時には「紅葉の質感や水面の反射をコントロールしたり...
今年は虹を綺麗に撮りたい~虹の見つけ方・作り方
こんばんは。 つい最近、風の強い湿原の空に現れた「彩雲」を撮影し、それをツイッターに投稿したところ、予想以上の反響があり多く...
虹色の雲「彩雲」を見たい!そして撮りたい!
2016年4月10日 摩周湖方面カメラ:NIKON D810レンズ:AF-S 24-70mm f/2.8 VRSS:1/1250秒 絞り:f/16 ISO:100焦点距離:70mm 手持ち...
NDフィルターの使い方~川の流れを素敵に撮りたい
今回は川の流れを「NDフィルター」を使って、スローシャッターによる撮影で、素敵に表現する方法を紹介したいと思います。 (2...
スローシャッターで撮る春の川と撮影マナー
こんにちは。 アウトドア大好き人間なのに、極端に日焼けに弱いKENです(涙 先日撮影に行った際、春の柔らかい陽射しの中...

 - アクセサリー, 撮影技法 ,