PLフィルターの使い方~反射を抑えた世界とは? - 幸せカメラ.net

幸せカメラ.net

素敵な一瞬を信頼できるカメラで

PLフィルターの使い方~反射を抑えた世界とは?

      2016/06/18

NDS_0573

時に「空の青を鮮やかにしたり雲の白さを際立たせたり」

NDS_5854

時には「紅葉の質感や水面の反射をコントロールしたり」

NDS_1677

そして「虹や夕焼けをクッキリ見せたり」

今まで数えきれないほどの場面で「PLフィルターを持ってて良かった」と実感してきました。

今回はそんな風景撮影には欠かせない「PLフィルター」について紹介したいと思います。

1.PLフィルターとは
2.PLフィルターの使い方
3.作例
4.おすすめのメーカーは?
5.まとめ

それでは早速「PLフィルターを使った反射を抑えた世界へ」一緒に行ってみましょう♪

1.PLフィルターとは

FullSizeRender (2)

PLフィルターとは別名「偏光フィルター」のことです。

デジタルカメラのレンズ前面に装着するPLフィルターは、C-PLフィルター(サーキュラーPLフィルター・円偏光フィルター)とも呼ばれています。

Cは「circular」(円形)と言うことですね。

ここではCーPLフィルターのことも「PLフィルター」と呼びたいと思います。

さて、通常屋外では様々な光が乱反射していますが、レンズ内に入るその反射した光の波長を調節できるのが、「PLフィルター」です。

また、色彩コントラストを調節する効果もあります。

PLフィルターと似た特性の物としては「偏光サングラス」があります。

これも屋外で乱反射を取り除いて物をハッキリ見せる効果があったり、魚釣りの際に水中を見たい時に、使ったりしています。

自分も随分昔に魚釣りで初めてこの「偏光サングラス」を使った時に、

「おぉ~これはすごい!」

と感動したことを思い出します♪

真っ白に反射していた水面が、偏光サングラスを掛けることにより、水中がクッキリと見えたのですからね。

だからと言って魚が釣れたかというとそれは別の話になりますが(笑)

光は反射すると方向性が変わるので、本来の色であったり本来の見え方が変わってしまうことがあるようです。

例えば水面やガラスなどが光で白く反射したり、青空が白っぽく見えたりと、普段誰もが目にしている光景の中にその乱反射があります。

でも、もしその反射がなかったとしたら、実際はどう見えるのでしょうか?

そんな世界を見せてくれるのがこの「PLフィルター」なんです。

例えばこのような白く反射した水辺の写真ですが・・・

DSC_5531

実際肉眼でも乱反射と残雪で眩しく見えています。

これをPLフィルターを通して撮影すると・・・

DSC_5532

このようになるわけです。

この写真はちょっと綺麗ではありませんが(笑)効果がわかりやすいのでは?と感じたので撮ってみました。

ちょっと大げさに聞こえるかもしれませんが、この様な反射を抑えた世界はこのPLフィルターや偏光サングラス越しでなければ見ることはできません。

不要な反射を取り除き、本来の光の波長をレンズ内に取り込む役目をしてくれるということです。

しかもその波長の量は「調節できる」というのがPLフィルターの特徴です。

ただし、「不要な反射」というのは、あくまでも写真という「ひとつの作品」に対して言っているだけで、その反射が「必要」な場合もありますので、その辺はご理解願います。

上の作例の2枚の写真でも、「1枚目の白く反射している方が好きだ」という場合もありますからね。

自然界において光の反射というのはあくまでも「自然」な現象だとも言えますし。

光の乱反射がイコール「悪ではない」と思っています。

また、PLフィルターを装着することにより、露出がだいたい1段~2段分くらい暗くなります。(製品により違いがあります)

普段オートモードで撮影している場合は(僕もそうですが)、そういった事も頭に入れておく必要があります。

それでは使い方を説明します。
と言っても、とても簡単ですが♪

2.PLフィルターの使い方

DSC_6847

PLフィルターは通常のレンズフィルターと同じように、レンズ前面の溝にネジ込んで取り付けます。

普段レンズに「保護フィルター」などを付けている場合は、それらを外してから付けたほうが良いと思います。
なぜなら、保護フィルターの上にさらに「PLフィルター」を重ねがけすると、写真の四隅や周辺が暗くなる「ケラレ」という現象が起こるからです。

またフィルターを重ねがけすることで、単純にレンズの光学性能が低下する可能性も考えられます。
例えば、解像度が低下したりゴーストやフレアが発生しやすくなる、といったことが考えられます。

さて、PLフィルターはレンズ前面に時計回しの方向で取り付けますが、この時あまりきつく締めすぎないことを経験談からお勧めします。

PLフィルターは2層のリング構造になっているので、きつく締め過ぎると外す時に大変になるからです。
(キツく閉まって外れない時は、輪ゴムなどを使ってジャムの蓋を外す要領でやると外れます)

DSC_6842

左:ケンコー「Zeta EX」  右:マルミ「EXUS」

現在僕の使っている超薄型のPLフィルターは、レンズにねじ込む側のリングと、表面の回転する側のリングがどちらもかなり薄いので、着脱する際にはやや注意が必要になります。

もっとも「超薄型」はそれ以外のメリットが大きいので、僕はそれを使っているのですが。

その2層構造の表面側のリングは、360度回転します。

この表面のリングをクルクルと回転させることで、その「偏光効果」を調節できるということです。

効果はだいたい90度くらいずつ回すことで変わってきます。

また、真正面からの逆光にはあまり効果を発揮しません。

一番効果があるのは、太陽が自分の真横(90度)にある時だと言われています。

pl_img_02

引用:http://shop.kenko-tokina.co.jp/products/list.php?category_id=434

 

被写体に対する時、太陽の位置を確認しながら、自分のポジションや構図を変えると効果が分かりやすいです。

pl_img_01

引用:http://shop.kenko-tokina.co.jp/products/list.php?category_id=434

 

水面などの反射に関しては、角度が「30度~40度」が一番効果があるようですが、これも撮影時に色々と高さを変えてみて、判断したいところです。

効果に関しては「文字」で書くよりも、「見る」方が分かりやすいと思うので作例を紹介します。

3.PLフィルターを使った作例

PL効果なし

PL効果なし

こちらはPLフィルター効果がない状態です。

フィルターリングを90度回転させていくと・・・

NDS_5765

PL効果あり

どうでしょうか?

青空が濃くなり、雲の白が際立って見えます。

コントラストが強調されたと言えると思います。

次は・・・

NDS_5692

PL効果なし

こちらも「青さ」を撮りたかった場面ですが、PLなしだとこれくらいです。

これでも結構青いですけどね。

リングを90度回すと・・・

PL効果あり

PL効果あり

このような感じになります。

それほど効いていないのでは?と思うかもしれません。

「正解です」

太陽の位置が、「横」ではなく、順光に近い位置だったので、それほど効果が出なかったのですね。

次はこれも「青」ですが・・・

PL効果なし

PL効果なし

かなり水面が白く反射しています。

リングを回していくと・・・

PL効果あり

PL効果あり

「ハイ!」

これは結構効果がありましたね!

神秘の「神の子池」の水中の青をクッキリと撮りたい時には必要になります。

続いても神の子池です。

PL効果なし

PL効果なし

これは反射の雰囲気も悪くはありませんが、PLを使うとどうなるでしょうか?

PL効果あり

PL効果あり

反射はかなり残りますが、それでも水底の美しいブルーをしっかりと強調して撮ることができました。

このように、全ての反射がなくなるのではないということも覚えておいて下さい。

次は効果がさらに分かりやすい写真になります。

PL効果なし

PL効果なし

こちらの写真は、太陽の位置が丁度良く、PL効果がかなり出るとイメージできるポイントでした。

PLを効かせると・・・

PL効果あり

PL効果あり

はい、予想通りの結果になりました。

太陽の位置がちょうど自分の真横にあったのですね。この時は。

そしてこのままの位置で、自分の真後ろを振り返って撮ってみました。

180度回ります。

どうなるでしょうか?

PL効果なし

PL効果なし

PLフィルターのリング位置は、全く回していないのに、PL効果がなくなりました。

180度回ったからです。

さっきは自分の右側に太陽がありました。

後ろを向いたことで、今度は左側に太陽がきて、PL効果がなくなったのです。

それではこの状態でリングを90度回していきます。

PL効果あり

PL効果あり

やはり、かなりクッキリと効果が出ますね。

このように太陽の位置と、PLフィルターのリング位置の関係で、効果が出たり消えたりします。

ちなみに、この状態で「縦撮り」するとどうなると思います?

答えは、「PL効果がなくなる」です。

この横撮りでPL効果がある状態からカメラが90度回転するので、効果が消えることになります。

フィルターを回したのと同じ意味合いになりますからね。

このことも忘れないで欲しいと思います。

また、広角レンズで広い範囲の「青空」にPL効果をかけて撮ると、その効果に「ムラ」が出ることもあります。
(微調整してもムラが出る時もあります)

それと、下の写真を見て欲しいのですが、PLフィルターが「不要」な場面ももちろんあります。

NDS_0150

PLフィルター装着なし

これは朝焼けが水溜りに映った「映り込み」を撮っているのですが、PLフィルターを使うと、完全にこの映り込みが消えてしまいます。

アスファルトの質感を撮りたいのならそれでもOKですが、意図は「映り込み」なので、PL効果は不要のケースと言えます。

NDS_0256-2

コチラの写真はそのPL効果を微妙に効かせているパターンなのですが、「映り込み」を残しつつ、「不要な反射の除去」を同時に行っています。

リングを少しずつ回転させて、自分の位置や高さも変えて、自分が意図する反射を表現しています。

NDS_0293

ちなみに、この上の写真くらい「映り込み」が主役になると、PLフィルターは不要になります。

それでもこの時は、フィルターは外さずに、効果がなくなるポジションに回しています。

実際にフィルターの効果を確認するのは、もちろんファインダー越しに肉眼で確認しています。

効果が薄い時はそれなりに、効果がある時はわかりやすく、肉眼で見ることができます。

もちろんモニターで確認することもできますよね。

ただ、僕のように日中の屋外でサングラスを常用している場合は、PL効果がわかりづらくなるので、そんな時はサングラスを外して確認します。
(僕は度入りのサングラスなので中々外しませんが)

それではどのメーカーのPLフィルターを使ったら良いのか?次はその辺りをお話します。

次ページに続きます。

次ページ


ページ: 1 2

 - アクセサリ, 撮影技法