春のオンネトーの星空~早すぎる夜明けと青の湖 - 幸せカメラ.net

幸せカメラ.net

素敵な一瞬を信頼できるカメラで

春のオンネトーの星空~早すぎる夜明けと青の湖

      2016/07/04

NDS_1041-3

「夜が短い・・・」

そんなことを思いながら天の川や星空を見つめました。

こんばんは。

阿寒の森でクマゲラに「ケーン、ケーン」と呼ばれまくった「KEN」です(笑

実は春の天の川は今まであまり撮る機会がありませんでした。

と言うのも、真剣に夜空や星を撮るようになったのは丁度一年前のGW頃だったからです。

→参考記事:ニコンD750を1年間使った感想をブログで振り返る

あれから一年・・・。

すっかり星空の美しさの虜になりましたが、やはり気象条件に恵まれなければしっかりと撮影することはできません。

 

最高の気象条件

 

そしてこの日の夜は、恵まれました。

「無風」

「月明かりなし」

「街の明かりなし」

「晴天」

など、今までの僕の経験の中では、まれに見る最高の条件でした。

ただ、日が長くなり「夜が短い」のが少し気がかりでした。

実は前日の夜、というか朝ですが、摩周湖に向かいそこで劇的な朝焼けを見ることが出来ました。

その夜も、「願わくば星空も撮りたい」と早起きしたのですが、全く間に合いませんでした。

現地に到着すると同時に朝焼けは始まっていて、星空は撮れなかったのです。

→関連記事:神秘の摩周ブルーが紅く染まる朝に~春の摩周湖

そこで今回はさらに早起きして、星空を撮りたいと向かったのです。

そう、「オンネトー」という神秘の湖に。

早過ぎる夜明け

NDS_1043-3

到着と同時にその星の多さに驚きました。

そこは人工の明かりがほとんど届かない山奥の湖です。

車を停めてすぐに撮影に取り掛かりました。

ところが、少々セッティングに手こずってしまい、焦りました。

「まずい、三脚のクイックシューが1個消えた・・・汗」

2台の三脚のうちの1台の部品が見当たらなかったのです。

これがなければ三脚とカメラを固定することができません。

前日は摩周湖で使っていたので、その後紛失したことになります。

カメラ道具って結構小さい物も多くて、失くすことがあります。

特に一日中移動しながら撮影する僕のスタイルは、着替えたりすることも多いので、なるべく服のポケットに小物は入れないようにしています。
(それでも咄嗟の撮影で、入れちゃったりするのですが)

北海道の道東の春は、夜中から朝にかけてはまだ気温が一ケタ台前半だし、昼になると15度以上になるので、服装もガラリと変わります。

しばらく失くした物を探したのですが、見つからなかったので諦めて、サブの三脚を使って2台体制で撮影しました。

それでも最初にセッティングした方のカメラで、木々の間に煌めくイルミネーションの様な夜空を撮ることができました。
(上の写真ですね)

DSC_4071

午前2時36分 少しずつ空が明るくなってきた

そして本格的に2台体制で撮影を開始してすぐに気が付きます。

「東の空が白んできていることに」です。

あわてて西の方角の「天の川」を探したのですが、すでに色は薄くなっていました。

そこで天の川は諦めて湖側の星空を撮ることにしました。

深夜のこの時間にここに居れるのは、僕にとってはとても貴重な瞬間でした。

NDS_1051

「僅かですが、湖面に星が写っています」

遠くの街明かりがぼんやりと紅く漂っていました。

そして湖から見える「雌阿寒岳」からは雲が発生していました。

ここは活火山で、一年中火口から「噴気」が発生しているので、その水蒸気かもしれませんが。

そういえば、僕が湖に到着する直前、暗い中でたしか2名の登山者が登山口付近で準備をしているのを見かけました。

午前2時頃だったので、山頂から「日の出」を見る計画だったのかもしれません。

ちなみにこの時期の日の出時刻は「3時58分」となっています。

もう4時を切ったのですね、早いです。

雌阿寒岳はしっかりと登れば1時間半くらいで山頂に着きますから、たぶん間に合ったんじゃないかと思います。
(でも残雪もあると思います)

DSC_4074

LEDライトで湖を照らしてみました

湖周辺の暗闇からは時折「野生動物」の気配を感じました。

「ガサッガサッ」

僕はすぐにLEDライトで自分の存在を伝えます。

向こうも驚きたくはないはずだし、僕も「突然」はかんべんして欲しかったので(笑

ここには「鹿・キツネ・ウサギ・熊」など、様々な生き物が暮らしています。

ちなみにこの朝はかなり自由に撮影することができましたが、それは僕一人しかいなかったというのがあります。

NDS_1057

午前2時52分 朝は始まっていました

そして星が見えなくなり、「蒼い時間」が始まりました。

薄明の湖

この時間帯はすべての色が「青」に変わります。

もちろん朝焼けが始まる場合はまた別な色になるのですが、夜から朝に変わる瞬間、数分間だけ全てが青く見えるんです。

夕暮れにも同じ現象が起こりますが、そちらは「薄暮」と呼ばれていますね。

NDS_1058

午前2時55分

カメラの設定を間違ってしまうと、「真っ青」な写真になってしまうことがあります。

特に「ホワイトバランスをオート」にしていると、色温度が高くなりがちなので、どうしても青くなりすぎてしまいます。

僕はこの夜はホワイトバランスをほぼ「太陽光」にして撮りました。

3時7分

3時7分

この時、湖の奥の方に、「白い線」が見えました。

日の出まではまだ1時間くらいありましたが、何か光が反射しているようでした。

その白い線は少しずつ移動してやがて消えました。

そしてこの後かなり驚くことが起こりました。

目の前に現れたもの

午前3時15分

午前3時15分

 

「バシャン、バシャン!!」

とつぜん目の前に黒いものが現れて、湖に落下したようでした。

かなり驚きましたよ、肉眼では暗くてまだまだ見えにくいので。

カメラの設定は、シャッタースピードを15秒くらいにしていたので、その物体が水面移動しているのが「白い軌跡」となって写っていました。

→関連記事:人や車が消える?~スローシャッターを使いこなしたい

その種類はわかりませんが、水鳥だったと思います、落ちてきたのは(笑

音からすると「2羽」いたと思います。

湖畔で僕はほぼ動かずに静かに撮影していたので、まさか人間がいるとは思わなかったのでしょう。

午前3時19分

午前3時19分

そしてこのあたりからは「北東の空」を撮ると、白く写るようになってきました。

もうかなり明るいのです、空が。

カメラの設定もISO感度を500に抑え、シャッタースピードも8秒とだいぶ速くなってきました。

幸い無風だったので、木々や水面もしっとりと写ってくれました。

これがもし強風だったら、木々や水面は荒れて写ります。

→参考記事:ニコンD500と行く~春のオンネトーは吹雪だった

そういえば、ほんの2週間前にここに来た時は、吹雪だったのを思い出しました(笑
(上のリンクの記事です)

DSC_4110

午前3時29分

 

この「オンネトー」の湖の色は青く見えることで有名ですが、時間帯や見る角度によってそれは様々に変化します。

「コバルトブルー」だったり、

「エメラルドグリーン」だったり、

「深い青」だったりと、様々に変化するんです。

摩周湖の「摩周ブルー」とはまた違った「青」をここでは見ることができます。

僕も幾度と無くここへ通いましたが、来るたびに違う「青」を見させてもらっています。

そしてこの時間帯にこうやって「湖の青」をしっかりと撮影したのは初めてだったので、その変化にとても驚きました。

そして風が吹く

3時52分

3時52分

僕は白樺の色が好きです。

いつもそ「白さ」に心を惹かれます。

そんな白樺と湖の青はとても素敵な組み合わせだと、何枚も何枚も撮り続けました。

そして刻々とその色を変える湖を撮影していると、なんだか足元の水面が赤くなっていることに気付きました。

「あ、朝焼けだ・・・」

3時57分

3時57分

ここまで、「部分的」に切り取っていたので、空を見るのを忘れていたのです。

良く言えば「集中していた」

悪く言えば「何処見てんだ?」

となります(笑

慌てて空を入れる構図を作りました。

なんとも忙しい時間の始まりです。

ところが、期待していた「朝焼け」は一瞬で消えてしまったのです!

「うそ・・・」

4時1分

4時1分

「こんなこともあるのね・・・」

と、朝焼けが消えた空に言葉を忘れました。

するとその瞬間に「風」が吹き始めたのです。

驚きました。

ほぼ無風だった湖に、突然風が吹いたのですから。

そしてこの風は僕がココを去る「午前7時」頃まで止むことはありませんでした。

時刻にして丁度4時ころから「風」が吹き始めたのです。

湖面にはさざなみが立ち、青い部分が白く光り始めました。

白い線

「なるほど、白い線は風が作っていたのか」と、さっき見た白い線の正体を悟りました。

ここまで約2時間、同じ場所で撮影していたのですが、ここで少し移動することにしました。

風が作る「白い線」を追ってみたかったのです。

そして湖の奥のまだ暗い場所にその線を見つけました。

僕の場所から見て東の方向に巨大な山「雌阿寒岳」と「阿寒富士」があるので、朝日が昇っても湖にはまだまだ日が当たらないのです。

そしてその「白い線」を撮影している時でした。

4時34分

4時34分

フレームイン

一羽の美しいオスの「オシドリ」が、左から細い「白い線」を作りながらカメラの構図に入ってきたのです。

露出は「白い線」に合わせていたので、シャッタースピードは1/60秒とそこそこ速くて助かりました。

ゆっくりと泳ぐオシドリを印象的に撮ることができました。

オシドリはこの後、明るくなってからもその姿を見ることが出来ましたよ。

DSC_4185

それにしても綺麗ですよね~オシドリ。

DSC_4202

鳥って「オス」の方が派手な色をしているのが多いと思いますが、中でもオシドリの配色は綺麗ですよね。

そしてこの後、空を飛ぶオシドリを見たのですが、全くピントが合わなくて驚きました。

何度も中央のフォーカスポイントに捉えているのに、全く合わないのです。

背景が春の山だったのもあるのかもしれません。

この後はしばらくオシドリを撮影していました♪

==========================

まずはここまで、深夜から日の出直前の「春のオンネトー」の模様を時系列で紹介してみました。

「青づくし」の写真、どうだったでしょうか?

前回の記事では「紅づくし」だったので、新鮮だとは思いますが♪

次は太陽が昇り、明るくなったオンネトーをお見せしたいと思いますが、まだ現像が追いついていないので、少々お待ちください。

ここで一旦投稿したいと思います。

それではここまで見ていただいてありがとうございました!

→次回記事:オンネトーを歩いて色々な角度から撮ってみた

オンネトーの地図

今回撮影に使用した機材

ニコン D500 16-80VRレンズキット

ニコン D810 ボディ

ニコン AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VR II

タムロン SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD ニコン用

ニコン AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR

この時間帯までは、「PLフィルター」の出番はありませんでしたよ。

ですがこの後は活躍してくれました♪

■北海道道東の宿泊はコチラから
釧路・阿寒・サロマ・知床・網走 ホテル・旅館

■広大な北海道のドライブはハイブリット車がおすすめ
北海道のレンタカー最安値比較なら「レンナビ」

■撮影に集中したいなら虫除けネットがおススメ


 - オンネトー, 観光ガイド, 風景 ,