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ニコンD850【新型カメラ】と「NDフィルター」で創る世界

      2017/09/20

 

こんばんは。

幸せカメラのKENです。

2017年の9月8日に、満を持して発売されたD810の後継機である新型カメラ「D850」で撮影した作例を今回もお届けします。

 

前回記事では、野生動物の撮影について紹介しました。

 

ニコンD850で撮る「野生動物」~初秋のトドワラの命たち
こんばんは。 幸せカメラのKENです。 先日発売された「ニコンD850」で、野生動物をまだ撮っていなかったので、今回はそち...

 

「野生動物をドラマチックに撮りたいな~」

と願って、本当に出会えてしまう北海道の豊かな大自然には本当に感謝しています。

 

そして今回は、普通に撮影した写真ではなく、あえて

NDフィルター

を使った「長時間露出」による作品をお見せします。

 

このNDフィルターを使うと、

時と動きを一枚の写真に凝縮する

そんな不思議な世界を、簡単に創ることができます。

 

それでは一緒に見ていきましょう。

 

NDフィルターとは

 

上の写真は、僕が持っているフィルター直径が「77mm用」と「82mm用」の各フィルターです。

上から,

  • ND16
  • ND400
  • PLフィルター

になります。

 

以前にもいくつかの記事で紹介していますが、NDフィルターとは「減光フィルター」のことです。

つまり、

「レンズに入る光を少なくする」

そんな効果があります。

 

参考記事

NDフィルターの使い方~川の流れを素敵に撮りたい
今回は川の流れを「NDフィルター」を使って、スローシャッターによる撮影で、素敵に表現する方法を紹介したいと思います。 (2...

 

ではレンズに入る光を少なくするとどうなるのか?

 

■答え

昼間でもシャッタースピードを遅くして撮影することができます。

 

これがNDフィルターを使うメリットになります。

 

そうそう、ついに念願の「ND1000」を入手しましたよ。

 

ND1000の品質は?

裏からLEDの光を当てていますが、ほとんど見えませんね。

 

このメーカーのNDフィルターは初めて使いましたが、色味に対してほとんど影響がないことに驚きました。

 

さらに、解像度も落ちないので、積極的に使うことができたのです。

今まではND16とND400の2枚を重ねて使いたかった場面でも、このND1000の1枚だけでイメージする作品が撮れました。

 

 

やはり2枚重ねで使うと、ピント合わせもできないし、解像度も落ちたりします。

さらにホワイトバランスも大きく崩れたりすることがあるので、NDフィルターはなるべく1枚で使うほうが望ましいと考えています。

 

 

これは、カメラ(D850)の性能も関係していると思いますが、ホワイトバランスに影響を与えない素晴らしいフィルターでした。

僕が今まで使っていたフィルターに比べ「軽くて薄い」のも気に入っています。

 

上の写真は、左から順に、

  • ND16
  • ND400
  • ND1000

となります。

ND400が一番厚いですね。

 

これにND16を重ねて使うことも多かったので、どうしても写真の四隅が暗くなる「ケラレ」が発生していました。

このND1000は1枚での減光効果が高いし、フィルターが薄いのでケラレの心配もありません。

 

ここでフィルター交換の豆知識

NDフィルターにかぎらず、薄いPLフィルターもそうですが、レンズの溝にフィルターをしっかりとねじ込むと、なかなか取れないことがあります。

そんな時に急いでフィルター交換したい場合は、焦ってしまいます。

 

僕はいつも大きめの「太い輪ゴム」を持ち歩くようにし、それを使って「ジャムのフタを外す要領」でフィルターを外していました。

それでも超薄型のフィルターは、なかなか外れない時があります。

 

ところがある日「簡単にフィルターを外すワザ」に偶然気が付きました。

 

それはつい最近のことですが、冷え込んでいたので「手袋」をしていたのです。

この手袋は薄手で、手のひらや指の部分には「滑り止め加工」がされていました。

カメラ機材を扱う時、滑り止めがしっかりしている手袋は意外と使いづらいのですが、手袋を付けたまたまNDフィルターを外したら、いとも簡単に薄型のフィルターを回すことができたのです。

 

「これはイイ!シェアしなきゃ!」

と素直に喜びましたよ♪

薄型のフィルターの脱着で苦労している方がいたら、是非お試しください。

 

NDフィルター表面の汚れが付きにくい

話しがやや逸れましたが、NDフィルター特有の「拭いてもなかなか取れない表面の汚れ」が、このND1000ではほとんどないのも嬉しいことです。

 

 

白色LEDの灯りの下で撮ってみると、左のND400の方はやや青味がかって見えます。

対して、ND1000の方は緑がかって写りました。

カメラのホワイトバランスは「太陽光」にし、肉眼でも同じように見えています。

 

このND1000は、今回77mm用を使ってみたのですが、気に入ったので今後は82mm用も使いたいと考えています。

 

他には、「可変NDフィルター」も導入しました。

 

可変NDフィルターとは?

 

 

これは、PLフィルターのように、2枚のフィルターリングが回転するようになっています。

そして回転させることで、減光効果を調節することができます。

(上の写真はリングを回転させて効果を表しています)

 

調節できる減光効果は、カタログスペックではだいたいND2~ND400となっています。

実際にはそれ以上に暗くなるのですが、色ムラが出るのである程度のところで止めておくのが良さそうです。

 

 

この写真は、可変NDフィルターを装着して、「一番明るい」状態で撮影しました。

この時のシャッタースピードは「0.8秒」です。

 

そしてフィルターを回して減光効果を増していきます。

この写真は、シャッタースピードが「4秒」になります。

先ほどの写真よりも「水の流れ」に変化が出ました。

こうしてスローシャッターによる「肉眼を超えた世界」を創っていきます。

 

さらに・・・

 

こちらの写真は、リングをさらに回して暗くすることで、シャッタースピードを「13秒」にしました。

やや暗い部分もありますが、水の白さとコントラストが出て面白いと感じました。

もちろん、RAW現像で全体的に明るくすることも可能ですが。

 

1枚目の写真と3枚目を並べてみると、

 

一枚のNDフィルターでこうした変化をつけることができるので、作品の幅が広がります。

足場の悪い場所で、しかも水しぶきがかかるような場面では、フィルター交換はなるべく避けたいですからね。

 

 

NDフィルターの番号について

 

ここでもう一度、NDフィルターの番号についておさらいします。

NDフィルターの番号はそれぞれ「減らす光の量」を表しています。

 

ND8ならレンズに入る光の量を「1/8」に減らします。

ND1000なら「1/1000」になります。

 

NDフィルターの番号によるシャッタースピードの求め方

NDフィルターを使うことで得られるシャッタースピードは、

 

目標のシャッタースピード=未装着の適正露出のシャッタースピード×NDフィルターの番号

で計算できます。

 

つまり、

未装着で「1/100秒」だとして、ND1000を装着すると、

 

「1/100秒」(0.1秒)×1000=10秒

となります。

 

2枚重ねの場合は?

また、NDフィルターを2枚を重ね合わせると、減光量は「1枚目×2枚目」の掛け算で考えることができます。

 

仮にND8とND1000を重ねると、

8×1000=8000

ということは、レンズに入る光の量が「1/8000」となります。

 

かなり暗くなるということですね。

 

仮に撮影する場面で通常のシャッタースピードが「1/8000」だとしたら、この組み合わせのNDフィルターを装着することで、

「1/8000」=0.000125秒×8000=1秒

 

本来1/8000秒という超高速シャッターの場面で、「1秒」という露出時間を創ることができるのです。

 

ですが、普段僕がNDフィルターを使う時は、こうした計算はしません。

NDフィルターをチョイスして、撮影した写真を確認しながら、露出時間を細かく変えています。

 

ではシャッタースピードを遅くして撮影した写真を見ていきます。

 

D850でのスローシャッターによる撮影

 

上の写真は、シャッタースピードが「49秒」になります。

日の出直後でしたが、太陽に厚い雲がかかっていて薄暗かったので、ND1000をチョイスして「49秒」の露出時間を得ました。

風に流される雲の動きを滑らかに表現することができます。

 

地表の霧の流れ

 

上の写真は、シャッタースピードが「30秒」になります。

「曇りの天候」+「地表を漂う霧」

というシチュエーションをスローシャッターで滑らかに表現しました。

 

続いては、NDフィルターの効果をわかりやすくお見せします。

速い雲の流れの対比

 

構図はちょっとずれてしまったのですが、ほぼ同じ場面で流れる雲を表現しました。

左の写真は「1/10秒」で、右はNDフィルターを付けて「44秒」にしました。

 

NDフィルターを使うことでこうした変化を手軽に楽しむことができます。

 

水の流れは鉄板の表現

 

上の写真はシャッタースピードを「15秒」にして撮影しました。

全体的な露出もやや暗めにして、流れの白を引き立てています。

 

NDフィルターは先ほどの雲や霧の流れも面白いですが、こうした「水の流れ」を表現するのがとても得意です。

 

神の子池のさざなみも打ち消して

こちらは「25秒」のシャッタースピードで水面を平均化して撮影しました。

 

この写真は「61秒」になります。

雨が降る中、しっとりとした雰囲気を切り撮りました。

NDフィルターを使うことで、水面をより滑らかに撮ることができます。

 

まとめ

 

前回記事にも登場したこの写真ですが、実はこれもNDフィルターを使って「30秒」の露出を得ています。

そうすることで、水面はより滑らかになり、木々の映り込みがハッキリとします。

逆に風があると、草木が揺れるので、「ブレた」表現になることもあります。

 

それでも太い樹木などは、少々の風ではブレないので、そうした「対比」を入れるのもスローシャッターの楽しみでもあります。

是非、NDフィルターを導入して、作品の幅を広げてみて下さい。

 

それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

今回撮影に使用したNDフィルター

 

今回のNDフィルター「メーカー製品ページ」はコチラからどうぞ。

77mm Nano-X MRC ND1000 フィルター

82mm可変NDフィルター ND2-ND400 +クリーニングクロス

 

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