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マウントの遊びが気になる~レンズサポーターの導入

      2017/08/09

こんにちは。

幸せカメラのKENです。

超望遠レンズを使っている時に気になる「レンズマウントのグラ付き」
(以下、このグラ付きを”遊び”と言います)

今回は、そんな超望遠レンズを使う際に、カメラ本体とレンズの接続を補助する「レンズサポーター」について紹介します。

このマウント部の遊びというのは、大きくて重い超望遠レンズを使う際に、レンズマウントにかかる衝撃を和らげる目的があるのだと聞きました。

そして結論から言うと、このレンズサポーターを使うようになって、動物写真の歩留まりは上がったと思います。

(歩留まりとは、全撮影枚数に対する「合格枚数」の割合のことです)

もちろん歩留まりが上がったのには理由があります。

レンズサポーターは超望遠レンズを三脚にセットして撮影する際はもちろん効果がありますが、一脚の使用時や手持ちで撮影する際の安心感も格段に増しました。

それではまずは導入の経緯からお話しします。

レンズサポーターを導入したキッカケ

本体のレンズ接合部のシルバーの金属部分が「レンズマウント」と呼ばれています。
レンズ側も同じく「マウント」と呼びます。
ニコンの場合は「ニコンFマウント」という規格が主流です。

 

僕は以前から超望遠レンズで撮影している時、たまに気になることがありました。

「この遊びは一体何なんだ・・・最初からだっけ?」

 

その”遊び”とは、カメラ本体のレンズマウント部分の遊びのことです。

超望遠レンズなどを装着していると、そのマウントの部分がほんの少しだけ動くのです。

ほんの1ミリ程度、マウントに対して水平に動きます。

初めてそのことに気がついた時は、

「もしかして壊れた?」

と緊張しました。

すぐにマウントを確認してみると、ビスの緩みや破損などはなかったので、しばらくそのまま使っていたのです。

自分が「気にしすぎなのかな?」とも考えました。

そして他のレンズやカメラでも色々試してみましたが、焦点距離が長いレンズ(望遠レンズ)ほど、この遊びが大きいような気がしました。

左:200-500mm超望遠ズーム
右:50mm単焦点

 

上の写真の左側のレンズが、200-500mmの焦点領域をカバーする「超望遠ズームレンズ」です。

右のレンズは50mmの単焦点レンズです。

両者の遊びを比べるとその違いは明らかで、50mm単焦点はほとんど動かない(遊びがない)ことがわかりました。

その後、撮影に行った際、たしかタンチョウを超望遠と三脚で撮っていた時だと思うのですが、レンズの三脚座を三脚に固定しカメラボディだけを触っていた時、その遊びが気になって仕方がなくなったのです。

「これってもしかしてブレの原因になりませんか?」

 

そう思った僕はカメラ屋さんへ向かったのです。

カメラ屋さんの回答

店長
「ええ、普通ですよ、それ。望遠レンズには遊びがあるんですよ」

 

「やっぱりそうなんですか~。気になってたんですよね。でも個体差ってないですかね?かなり遊んでるんですよ、僕のレンズ」

 

店長
「新品のレンズで試してみますか?」

 

「是非、お願いします!」

 

店長によると、望遠レンズのマウント部の遊びは「標準仕様」とのことでした。

最初にも書きましたが、外部からの衝撃などを和らげてマウントを守るためにあるのだそうです。

そして試しに触らせてもらった新品のレンズも同じように遊びがありました。

「でもこれって、ブレの原因になりませんかね?」

 

店長
「さぁ、どうでしょうね。物理的ショックを和らげるために必要な遊びですからね。ブレに関してはちょっとわかりませんね」

 

他にも"遊び”と言えば、例えば車のハンドルもそうですよね。

ハンドルを切った時、あまりにもシビアでクイックに反応すると、ほんの少し切っただけで車の動きは大きくなってしまいますよね。

”ハンドルには遊びがある”

望遠レンズもそのようなイメージなのでしょうか。

一つの問題を解決した僕は、もう一つの問題を抱えてカメラ店を後にしました。

「ブレに関しては何とかならないかな」

 

メモ
「店長はマウントの遊びに興味なし、と 笑」

 

レンズサポーターの効果

レンズサポーター
ベルボン:SPT-2

 

「マウント部の遊びは標準だとしても、あれだけ動くんだからブレに対して影響が無いわけがない!」

そう確信した僕は、その後ネットで調べて、

「あぁ、やっぱりこういうのがあるんだ」

と、早速使えそうな製品を注文しました。

それがこちらのレンズサポーターです。

カメラボディと望遠レンズを確実に一体化。マウント部の遊びを無くし、ブレへの影響を最小限に抑えます。従来製品からサイズアップして、より大型の機材に対応。後方が沈んだデザインで、プレート面よりカメラが低くなる場合でも使用可能です。
引用:ベルボン公式サイトより

それでは早速装着してみます。

ニコンD500+バッテリーグリップ
200-500mm超望遠ズームレンズ

 

取り付けは至って簡単でした。

まずレンズの三脚座に、レンズサポーターの自在ネジを合わせて仮締めします。

次にカメラ本体の三脚用ネジ穴に支柱を合わせてしっかりと固定します。

先程仮締めしていた固定ダイヤルをしっかりと締め、最後に支柱のストッパーを締めて固定して完了です。

外す時はこの逆の手順ですね。

 

また、このレンズサポーターですが、ベルボンのビデオ雲台であれば、クイックシュープレートなしでもそのまま装着できるようです。

FHDシリーズが該当します。

当社製ビデオ雲台(FHDシリーズ)で、クイックシューの型番がQB-F51又はQB-F51Lの場合は、クイックシュープレートの替わりに直接SPT-2を取り付けることが可能です。
※FHD-71/61/51/41QN等

引用:ベルボン公式サイトより

そして残念ながら「アルカスイス規格」の雲台には合いませんでした。

今回はマンフロットのビデオ雲台を使用しております。

プレートは500P LONG

それでは雲台に装着します。

 

雲台は、マンフロットの「プロフルード ビデオ雲台 60mm フラットベース」を使っています。

 

おすすめのビデオ雲台~マンフロット MVH500AH プロフルード
こんにちは。 KENです。 今回は、僕が普段から野生動物を撮影するのに使っている、 「ビデオ雲台」 について紹介したい...

雲台に付属しているパンハンドルは、ファインダー越しの撮影時には邪魔なため、普段は外して使っています。

ハンドルが無いと撮影時には、必然的にカメラボディやレンズを持って方向を操作することになります。

雪降る中、突然舞い降りるタンチョウの群れ

 

目の前に突然タンチョウが舞い降りた時や、大空へ飛び立つ瞬間など、興奮する気持ちを抑えながらなるべく丁寧にカメラを操作するのですが、それでもやはり力が入ってしまいます。

そんな時でもこのレンズサポーターのおかげで、一切のグラつきを感じることなく、レンズとカメラの一体感に安心しながら撮影に集中できるようになりました。

もちろん野生動物や動き物の撮影だけでなく、超望遠を使用しての風景写真や、月など天体撮影にもこのアイテムは活躍しています。

短いタイプの導入

レンズサポーター
ベルボン:SPT-1

 

さて、超望遠レンズに対しては、先程の「ベルボン:SPT-2」というレンズサポーターが大活躍してくれたのですが、他のレンズに合わせようとすると、長すぎて飛び出してしまうことがわかりました。

 

70-200mmにSPT-2を装着

 

70-200mmの望遠ズームや、300mm f4単焦点レンズだと、フードよりも前に飛び出してしまうのです。

もちろん使えないわけではありませんが、前ボケの心配にもなるし、ちょっと邪魔な感じもします。

そこで、先程のよりも短い「SPT-1」というタイプも使ってみました。

300mmF/4単焦点+D500

 

300mmf/4単焦点や70-200などの望遠レンズも、少しだけマウントに遊びがあります。

そしてこれらのレンズを使う場合は、手持ちで撮ることが多いので、このレンズサポーターを使うことで撮影が安定するようになりました。

ただ1つ問題を挙げるとすれば、急いでいる時などはレンズの脱着に多少時間がかかるということでしょうか。

重量は軽いのでほとんど気になりませんでした。

2つのレンズサポーターのスペック比較

上がSPT-2
下がSPT-1

 

それではそれぞれの長さや重さを見てみます。

超望遠用 SPT-2

  • 全長:365mm
  • 高さ:182mm
  • プレート高さ:24mm
  • 質量:506g
  • 推奨積載質量:6kg
  • カメラネジ:UNC1/4
  • 三脚取付ネジ穴:UNC1/4  3/8対応

望遠用(短い方)SPT-1

  • 全長:245mm
  • 高さ:98mm
  • 質量:340g
  • 推奨積載質量:5kg
  • カメラネジ:UNC1/4
  • 三脚取付ネジ穴:UNC1/4  3/8対応

5~6kgの重量に耐えるので、僕の使用範囲では問題ありません。

ただそれぞれ0.5kg、0.34kgと、そこそこの重さがあるので、システムの軽量化に特化している場合は導入する際に注意が必要ですね。

(三脚の耐荷重などに対して)

僕の場合だと、超望遠レンズの200-500mmに、カメラ本体とバッテリーグリップやレンズサポーター、そしてクイックシュープレートなどをフル装備していると流石に重いとは感じています。汗

それで手持ちの場面でも一脚を多用するようになったのですが。

また、このレンズサポーターでしっかり機材を固定していると、車から撮影する時も大活躍することがわかりました。

車から野生動物を撮る

 

山奥や林道などで野生動物と出会った時、車の中から撮る方がベストの場合があります。
(あくまでも安全面や周囲へ配慮した上で、です)

例えば、直ぐ側にキタキツネがいたとして、車を停めエンジンを切った瞬間に逃げてしまうことが多々あります。

ただ、その段階をクリアし、そのまま意外と近くで撮影できることもあるんです。

もっとラッキーな時は、車から降りても動物が驚かずに居てくれることもあります。

そう考えると、車の中に居たほうが、彼らを驚かせずに撮影できることが多いのかもしれません。

ただし場所によりますけどね。

交通量の多い道路では迷惑な停車になり兼ねませんので、そこら辺はマナーとモラルを守りたいところです。

 

そして、そんな時のために僕は自作で車載用の雲台ステーを作りました。

最初に助手席用として、木などを使って簡単に作ってみたのです。

助手席側~車載用雲台ステー(木製)

 

それを実際に使ってみると、かなり使い勝手が良かったので、運転席用のタイプも作りました。

運転席側~車載用雲台ステー(金属製)

 

これはオール金属で、ちょっと凝って作りました。

車に合わせて微調整できるように、各パーツを簡単に動かせるように設計しました。

慣れれば装着まで約10秒です。

車の窓ガラスにも傷は付きません。

外すのは1秒ですね♪

そしてしっかりと固定すれば、超望遠を載せても全く問題ありません。

これを使うことによって、今までは「撮れたけどブレてる」といった場面での写真のクオリティが上がったと感じています。

まとめ

今回は望遠レンズや超望遠レンズを使う時に役立つ、レンズサポーターについて紹介しました。

このアクセサリは、そういったレンズを使わない方にとっては必要のない物かもしれません。

ただ僕が最近思うのは、

「写真のクオリティが1%でも上がるなら、自分ができる範囲内で最大限の努力をしてみよう」

ということなんです。

そして今まで、素敵な瞬間を何度も撮り逃した経験から、

「いつやってくるかわからない、決定的瞬間に備えて、日頃から最大限の準備をしておく」

こんな風にも考えております。

そういった意味では、この記事を読んでくれた方には、何かしら撮影の参考にしてもらえたら幸いです。

今後も様々な機材やアイテムを駆使して、さらに自らも気配を消して、草や木のように自然の中に溶け込み、野生動物の自然な姿を撮り続けたいと願っております。

全身迷彩!

 

それでは最後まで読んでいただき、どうもありがとうございました。

 

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