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【道東撮影ガイド~①】釧路湿原編

2017年9月29日
5時43分
釧路湿原を包む霧

 

美しい自然を愛する旅人へ贈ります。

ようこそ!

ここでは、僕の撮影フィールドである「北海道道東地方」について、そのルートと撮影ポイントを紹介します。

この情報は、秘匿性の高いものです。

不特定多数の人に教えるのではなく、選ばれたあなただけが触れることができます。

 

撮影を通して大自然を肌で感じ、それをあなたのフィルターを通して世の中に伝えて下さい。

自然を大切にする心が、あなたを通して少しずつ広がり増えていくことを願っています。

北海道道東へお越しの際は、ただの観光ではなく、

  • 知る
  • 触れる
  • 撮る

このように、カメラマンの能力をフルに発揮させ、体験を通して大自然のパワーを感じて下さい。

 

それでは第一回目は「釧路湿原」になります。

以前書いた記事で「釧路湿原の展望台を巡る旅」という内容でお送りしましたが、今回はそこからさらに突っ込んだ内容になっております。

 

釧路湿原の展望台を巡る旅~オススメと穴場スポット
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それでは参りましょう。

ここから始まるあなただけの旅へレッツゴー!

 

釧路湿原展望台からサテライト展望台へ

北海道道東地方と釧路湿原

まずは上の画像をご覧ください。

広い北海道の東、太平洋側にあるのが日本最大の湿地「釧路湿原」です。

夏はそのほとんどが深い霧の中に包まれ、湿原特有の冷涼な気候が生き物たちを育んでいます。

そしてここから北の方角へ流れ出す霧が、時に「雲海」にもなって人々を楽しませてくれます。

特に8月下旬から秋にかけては、放射冷却の効果で霧が発生しやすいので、雲海を見ることが多くなる時期でもあります。

この地域の雲海についてはこちらの記事も御覧ください。

 

北海道の雲海を巡る旅~津別峠編
2017年6月 美幌峠から見た雲海と朝日 こんにちは。 幸せカメラのKENです。 「清々しい空気を吸いながら、目の前に広がる...

それでは、湿原を1日かけて、もしくは半日かけて巡る旅を見てみましょう。

 

釧路湿原撮影ルート 全体地図

 

上の全体地図とルートは、グーグルマップで今回の撮影ポイントを表したものです。

(この全体地図は、右クリックで画像を保存して、印刷して持ち歩くのもおすすめです)

番号の付いた各撮影ポイントについては後ほど個別に紹介します。

釧路湿原撮影リスト

 

この湿原ルートのおすすめの回り方は、ズバリ「時計回り」です。

仮に釧路市を拠点とした場合、日の出前に出発して「釧路湿原展望台~サテライト展望台」へ向かい、そこで朝日を拝んでから1日が始まるルートがオススメです。

グーグルマップも下に貼るので、右肩の四角をタップして開き、スマホのナビゲーションで起動して下さい。

(上のグーグルマップの右肩の□をタップすると、別画面でグーグルマップが起動します)

ルート上で細かくポイントを紹介しているので「今自分がどこにいるのか?」を常に把握することがとても大切です。

スマホのグーグル・マップはとても役立ちますから、是非このルートを表示させて現在地を確認してくださいね。

レンタカーを借りて旅をする場合は、簡易的に取り付けられるスマホホルダーがあると便利です。

それでは「釧路市」を早朝に出発し「極上の日の出」を見に行きましょう。

釧路湿原展望台~サテライト展望台へ

釧路湿原展望台からサテライト展望台まで歩く

 

釧路湿原で朝日を望むなら、この「サテライト展望台」が安全でオススメです。

釧路市内からとても近いのも魅力です。

駐車場のある「釧路湿原展望台」は、車で約15分~20分で到着します。

ちなみに9月下旬の日の出は「5時半頃」になります。

スマホのアプリに、日の出日の入りマピオンをインストールしておくと便利です。

 

日の出日の入マピオン

日の出日の入マピオン
開発元:Mapion Co., Ltd.
無料
posted withアプリーチ

 

初めて訪れる土地では特に、日の出や日の入りの方角を知っておくと、光を計算した美しい写真を撮ることができます。

基本的には、太陽を常に正面に捉えるように移動していきます。

つまり「逆光で撮る」ということですね。

さて、この「釧路湿原展望台」の施設は、早朝はオープンしていません。

駐車場はとても広くてしかも無料です。

釧路湿原展望台周辺地図

 

平日の「日の出前」であれば、ほぼ貸切状態だと思われます。

ここから木道を歩いて約15分で「サテライト展望台」に到着し、そこで日の出を迎えます。

日の出前のグラデーションを撮るのであれば、日の出の30分前にはサテライト展望台に到着したいところです。

ということは、この展望台駐車場へは「午前4時半頃」には到着し、撮影準備をしてサテライトに向かうことをオススメします。

ちなみに釧路市内からこの展望台までは、車で20分程度かかります。

 

薄暗い木道を歩くので「ヘッドライト」は必須です。

足元は朝露で滑るので、トレッキングシューズなどを着用します。

湿原展望台の駐車場をスタート地点とすると、時計回りに進むのが正解です。

比較的平坦で歩きやすいコースになります。

ここが1日の始まりですから、体力を温存しておきたいです。

 

出発地点には公衆トイレもあるので、安心して下さい。

(木道に入る直前にトイレがあります)

また、ヒグマの出没が危惧される北海道道東ですが、この湿原で出会うことはありません。

湿原の中でも「山」がある場所では、春先にヒグマの目撃例がありますが、この時期の湿原ではほぼ出会わないと言っても過言ではありません。

安心して下さい。

サテライト展望台についたら、早速「三脚」を立てて撮影準備を開始します。

サテライト展望台は、大きく2つのエリアに分かれていますが、眺望が良いのは「左側」になります。

到着地点がちょうどその左側なので、そのまま撮影します。

また、櫓(やぐら)になった小高い展望台に登ると、さらに見通しが良くなります。

誰もいなければ、そこに陣取って三脚を構えるのもアリです。

レンズは超広角から中望遠まで、好きなものをチョイスして下さい。

記念写真的に撮るなら「超広角~広角」がオススメです。

2016年10月18日
5時26分
日の出直前の釧路湿原
(サテライト展望台から)
24mm

 

上の写真は「24mm」の広角レンズで撮影しています。

全体的に撮るのであれば問題ありませんが、似たような景色が広がっているので、僕はもっと部分的に切り撮るのが気に入っています。

 

2016年10月18日
5時43分
日の出直前の釧路湿原
(サテライト展望台から)
155mm

 

こちらの写真は「70-200mm」の中望遠ズームで撮影しました。

日の出前に雲海が波打ち、ぶつかって盛り上がった部分を狙いました。

この時に南側の街の方角を見てみると・・・

2016年10月18日
5時49分
日の出直前の釧路湿原
(サテライト展望台から)
200mm

 

日の出直前に明るくなった空に浮かぶ雲海が見えました。

右の方角が「釧路市」の市街地になります。

その奥は「太平洋」です。

雲海の上に送電線の鉄塔が顔を出して、雰囲気のある景観となっていました。

 

2016年10月18日
5時54分
日の出直後の釧路湿原
(サテライト展望台から)
70mm

そしてついに待ちに待った日の出です。

雲海がない場合は、意外とアッサリとしているのですが、雲海がある場合はそれはもう神秘的で迫力があります。

ただし、すぐに眩しくなりすぎるので、撮影は難しくなります。

撮影は「露出をどこに合わせるのか?」がポイントになります。

おすすめは、

  • 絞りオートで、
  • マルチパターン測光にしておき、
  • 露出補正でアンダー側にする

という設定です。

日の出前はマニュアルモードの方が好みの露出を出しやすいですが、日の出の瞬間からは「絞りオート」にしたほうが失敗が少ないです。

オートモードにすることで、「露出補正」だけに集中することができますので。

2016年5月18日
5時13分
日の出直後の釧路湿原
(サテライト展望台から)
24mm

 

ここまで太陽が昇ると、もうこの場所からはお別れです。

というか、雲海が出た朝は、もっと面白い光景が見られるので、ここまで太陽が昇るのを待つ暇はありません。

日の出を撮影し終えたら、三脚をしまって、すぐに手持ち撮影のスタイルで移動します。

サテライト展望台から湿原展望台まで歩く

 

今度は来た道を引き返さずに、時計回りに右の方に進みます。

すぐに段差のある傾斜道があるので、注意しながら進みます。

この時、雲海の状態によっては、このルートの木道に朝日が射し込み、幻想的な光景を見ることができます。

 

 

木道を進みながら、左側を注意深く観察して下さい。

このルートは小鳥たちのさえずりも聞こえるので、野鳥の撮影ももちろん楽しめます。

エゾシカはほとんど現れないので、安心して進みましょう。

駐車場のある展望台に向かうと、次第にアスレチックのような橋や階段が現れます。

ここではたまに「エゾタヌキ」や「シマリス」を見かけることもありますが、撮影は難しいです。

足元に注意して展望台に戻ります。

時間は約15分くらいだと思います。

展望台に戻ると、先程出発したポイントではなく、駐車場側に出るので、すぐに車に戻って次のポイントに進みます。

雲海が出ていなければここまで急ぐ必要はありませんが、もし雲海や霧が発生していたら、この周辺では「一生に一度」の美しい光景に出会えますから、次々とポイントを回ることをオススメします。

ちなみに僕はそんな朝なら、いつも機材を担いで「走って」移動していますが、やはり息切れもしますし、1日の体力を持たせるためにも走るのはオススメしません。

それでは次のポイントに向かいましょう。

参考記事

釧路湿原・湿原展望台から雲海を見る朝
前回記事では細岡展望台から見る釧路湿原の夕暮れのドラマをお届けしましたが、今回は湿原の朝のドラマ、略して「湿原の朝ドラ」ス...

 

温根内ビジターセンターへ~木道を歩く

釧路湿原撮影ルート 全体地図

上の全体地図の「②」へ向かいます。

①の湿原展望台からは車で5分ほどで到着します。

右側に大きなパーキングがあるので、そこに車を停めて歩きます。

温根内ビジターセンターから、釧路湿原の内部を歩く

 

ここでは湿原の内部を歩いて、自然を間近に観察することができます。

早朝はもちろん「温根内ビジターセンター」は閉まっています。

案内標識はたくさんあるので、好きなルートで木道を歩くことができます。

ただし、遠回りのルートもあるので、注意して下さい。

もし雲海が出ているのであれば、幻想的な霧の世界を楽しめますし、沢山の野鳥の気配も感じることができます。

僕はいつも野鳥用に超望遠レンズを装着したカメラと、風景用に三脚をセットしたカメラを持って、散策を楽しんでいます。

早朝はほぼ人はいませんので、貸切状態です。

ここでは30分位を目安に、さっと観察するのがオススメです。

というのも、湿原の内部というのは、実際に入ってみるとほとんど代わり映えのしない景色だからです。

このあとの野生動物との出会いや、散策で体力を使う場面があるので、ここでは温存しておくことをオススメします。

次は「最初で最後のコンビニ」に向かいます。

 

コンビニで補給

釧路湿原撮影ルート 全体地図

 

全体地図で見ると「③」の場所にあるのが、北海道でお馴染みの「セイコーマート」というコンビニです。

このルートを回る場合、コンビニと呼べる場所はここだけなので、食料の補給やトイレ(トイレは複数箇所あります)を済ませたいところです。

 

鶴居村の「幌呂」にあるコンビニ

 

途中で「鶴居村」に寄るのであれば、そこにもセイコーマートがあります。

僕はこのルートを回る時は、必ずこのコンビニに寄って、飲料水などを補給することにしています。

それでは次は「タンチョウ」の観察ポイントで有名な「音羽橋」に向かいます。

ただし、この時期にタンチョウはいませんが。

 

音羽橋~雪裡川を知る

釧路湿原撮影ルート 全体地図

 

全体地図の「④」の場所にある、音羽橋を通過するルートです。

音羽橋の方に曲がらないで道を真っ直ぐ行くと、10分ほどで「鶴居村」に辿り着きますが、カメラマンのあなたは音羽橋を訪問してください。

やはり、タンチョウ観察のメッカには一度触れてほしいからです。

 

タンチョウの越冬地
「音羽橋」と「雪裡川」

 

この音羽橋からは「雪裡川で越冬するタンチョウ」を安全に観察することができます。

真冬になると、今や世界中からカメラマンがここを訪れます。

2015年12月6日
6時40分

11月下旬頃から、ここは氷点下10度を下回るようになります。

するとタンチョウがどんどん集まってきて、川の中で一夜を過ごすようになります。

彼らが眠る場所は橋から200mほど先なので、人間がその眠りを脅かすことはありません。

2015年12月29日
7時16分 500mm

 

500mmを越す超望遠レンズが橋の上にずらりと並び、このようなアングルで彼らを撮影しています。

しかし、彼らは「音羽橋」をまたぐようにこちらに向かって飛んでくるので、標準ズームを装着したカメラも必要です。

 

2017年12月10日
9時8分
82mm

 

音羽橋を飛び越える、彼らの息遣いや羽音を間近で感じることができます。

 

2017年12月10日
9時8分
70mm

 

冬になると昼間も彼らの居場所はほぼ決まっているので、多くの人々がそこへ行って美しい姿を観察しています。

 

伊藤サンクチュアリ

 

はい、真冬のタンチョウについてはまたの機会に紹介しますね。

今回は9月下旬の撮影についての紹介ですからね。

それでは、音羽橋をあとにして、次のポイントに向かいます。

 

酪農地帯のタンチョウに会いに行く

釧路湿原撮影ルート 全体地図

次は「⑤」のポイントに向かいます。

音羽橋からは車で10分といった距離になります。

道中は見通しが悪いので、ゆっくり走るのがオススメです。

たまに開けた場所では「タンチョウ」の姿を目にしますが、⑤のポイントで必ず会えるので、進むことにしましょう。

 

タンチョウが暮らす畑

 

ここは主に、牛の飼料用のトウモロコシ(デントコーン)畑です。

タンチョウたちは一年を通してここで暮らしています。

実はこの鶴居村は、農家の方々の「タンチョウを守る」という精神のもとで、彼らが住みやすい環境が整っています。

ですが、その活動のおかげで、現在はタンチョウの数が増えすぎているとのことです。

国の特別天然記念物である彼らを保護しつつも、農家の方々にとっては「食害」の原因にもなっているのです。

場所によっては「タンチョウの追い払い」もやっているとのことですが、ここでは悠々とした彼らの姿を見ることができます。

デントコーンが刈り取られた畑で落ち穂拾いをするタンチョウ

 

朝の早い時間は、キタキツネやエゾユキウサギなども見かけることがありますが、土地がとても広いので、出くわすかは運次第です。

湿原の野生動物については、以前書いたこちらの記事が参考になります。

釧路湿原を観光する~そこで出会える野生動物たち
こんにちは。 幸せカメラのKENです。 今回は、僕のホームグラウンドでもある日本最大の湿原「釧路湿原」で出会える動物た...

エゾシカはこのあと会えるので、ここではタンチョウを楽しみます。

また、この釧路湿原全体を通して、雪の妖精と呼ばれる「シマエナガ」に遭遇することもあります。

彼らは群れで回遊しているので、具体的に「どの場所で会える」とは言えませんが、あの可愛い鳴き声が聞こえたら、耳を澄まして探してみましょう。

群れはすぐにいなくなってしまうので、撮影するチャンスは一瞬です。

以前、この辺りで出会ったシマエナガちゃん

 

それでも、あとで紹介するキャンプ場の散策路では、比較的近くで彼らを撮影するチャンスもあります。

お楽しみに。

さて、それでは次のポイントに進みましょう。

次は湿原を横断する砂利道に突入し、豊かな自然を肌で感じます。

エゾシカたちが道路を横断したり、道路脇で草を食む姿を見ることもあります。

また、小高い丘にある展望台にも是非登ってもらいたいです。

それでは引き続き、次の記事に進んで下さい。

【道東撮影ガイド~②】釧路湿原編
コッタロ湿原展望台から望む湿原の沼 前回の記事【道東撮影ガイド】釧路湿原編 その1に引き続き、今回は「釧路湿原編 その2...

 

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公開日:
最終更新日:2018/07/17