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釧路湿原を観光する~そこで出会える野生動物たち

   

 

こんにちは。

幸せカメラのKENです。

今回は、僕のホームグラウンドでもある日本最大の湿原「釧路湿原」で出会える動物たちを紹介します。

湿原へのアクセスや観光ルートは、別記事に詳しく紹介していますので、そちらをご覧下さい。

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そして今回登場する動物たちですが、僕の独断と主観で「レア度別」に分けてみました。

写真を見ながら、

「こんな動物たちに会えるんだ」

「湿原では結構珍しいんだ」

というように楽しんでもらえたらと思います。

それでは参ります。

 

レア度1~湿原の民・エゾシカ

 

え~と沢山います。

多すぎるくらいです。

先日、車で夕暮れの湿原方面を走っていたのですが、牧草地帯に差し掛かった時、ちょっと驚きました。

そこにはまるで「放牧」されているかのように、沢山のエゾシカたちがそれぞれの牧場で牧草を食んでいました。

いつもは見慣れたエゾシカですが、数の多い集団になるとやや違和感を感じます。

 

コッタロ湿原を移動している時、道路に飛び出してきたエゾシカの家族

 

夏場は比較的警戒心が強いように感じられますが、冬になると車で近づいても逃げないことが多いです。

やはり餌となる植物が少ないので、無駄なエネルギーを使わないように温存しているのでしょうか。

 

温存してるから驚かさないでね

 

地域からは「厄介者」のように扱われることもあるそんなエゾシカたちですが、僕は彼らを「美しい命」として見つめています。

 

精一杯生きてるんだよ

 

もともと彼らが増えすぎてしまった原因は、人間のせいだと聞きます。

そして今、彼らの数をまた人間がコントロールしようとしていますが、それは難しいことなのでしょうね。

調査のため、発信機を付けられたエゾシカに出会うこともあります。

 

 

同じ地球で暮らす仲間同士、仲良く共存していけたらいいですね。

 

レア度2~湿原のハンター・キタキツネ

 

僕が撮る野生動物の中でも、一番多いのがこのキタキツネです。

湿原での個体数はエゾシカに比べるとそれほど多いとは感じませんが、ぐるっと湿原を周ると、彼らに出会わないほうが珍しいです。

特に早朝や夕暮れ、そして夜になると活発に行動しています。

 

 

彼らを見ていると、愛らしい仕草や、狩りの瞬間など、様々な表情を見せてくれます。

ただ残念なことに、彼らに餌を与えてしまう人がいることも事実です。

餌をもらってしまったキツネは、車や人を見ると近寄ってきます。

犬や猫のように甘えてくることはありませんが、まったく人を恐れずに向かってくる様子には違和感しか感じません。

 

 

そんな時僕は、

「ゴメンね、キミにあげる餌は持ってないんだよ」

と話しかけます。

”人からは餌をもらえない”

そのように学習してもらいたいのです。

協力して下さい。

※これはどこの観光地に行っても一緒です。
人を見ると寄ってくるキツネは必ずいます。

 

 

一定の距離を保って彼らを見つめて下さい。

脅すわけではありませんが、「エキノコックス症」を媒介していると言われています。

特に彼らのフンには気を付けて下さい。

 

 

そしてエサなどを与えず、野生動物本来の生き方を尊重してあげましょう。

そのほうが彼らは健康で美しいのですから。

 

レア度3~湿原の神・タンチョウ

 

釧路湿原と言ってもかなり広いですから、どの場所に行けば彼らに会えるのかは僕にもわかりません。

ただ、彼らは確実にそこにいます。

なぜなら、どこからともなく彼らの鳴き声が聞こえてくるからです。

渡り鳥ではなく、留鳥ですから一年中湿原や畑などにいます。

 

 

最近では個体数が増え、農業では深刻な問題も発生していると聞きます。

以前テレビのニュースで知ったのですが、鶴居村の方では畑からタンチョウを追い払う活動も行われているそうです。

その追い払い方法ですが、大きな音を出したり、人が走って行って驚かすような、そんなやり方でした。

 

 

国の特別天然記念物として保護され、確実に生息数を伸ばしてきた湿原の神「タンチョウ」。

共存を考えながら、その美しさをこれからも見守っていきたいと思います。

 

レア度4~雪の妖精~シマエナガ

 

実はこの妖精、個体数は多いんです。

だってよく見かけますからね。

鳴き声も聞こえてきます。

でも撮るのは難しいんです。

すぐにいなくなっちゃいますから。

 

 

彼らは基本的に群れで素早く移動しながら、エサを食べています。

「いた!現れた!」

と思ったら、すぐにいなくなってしまいます。

それでも、たまにこうして、ちょっとだけ留まっていてくれる子もいます。

 

 

冬になると、樹液を舐めている姿を目にすることがあります。

そんな時はもう手が震えます。

夏の間はなかなか撮らせてくれませんからね。

しかも冬になると、羽を膨らませて空気を温めているので、ふっくらとしていて撮影していると思わず笑みがこぼれます。

 

 

最近では、世界的に北海道のシマエナガが人気になっているようですが、ここ釧路湿原でも比較的多く目にする身近な小鳥です。

観察するなら冬がオススメです。

樹木の葉が落ち、その姿を見つけやすいでですからね。

 

 

寒ければ寒いほど、ふっくらとしていてとても可愛いですから。

鳴き声を頼りに、彼らを探してみましょう。

 

レア度5~空の王者・オジロワシとオオワシ

 

翼を広げると2mはある大型の猛禽類「オジロワシとオオワシ」。

湿原内では冬や春になると、主に水辺付近で彼らの姿を目にします。

 

 

とてつもなく視力が良いということですが、こうして撮影している僕の姿はバレバレなんでしょうね、きっと。

冬だと、隠れるものも少ないし、夏のように迷彩服でカモフラージュもなかなかできないですからね。

車の中からだと、彼らも逃げずに留まってくれることが多いです。

そんな彼らが僕を許容してくれる時もたまにあります。

 

 

そんな時は思い切って近づくこともありますが、基本的には飛び立ってしまわないように気を遣っています。

 

 

このオオワシは、強風に体をあずけるように、しばらくこうしてバランスを取っていました。

まだ若い個体が、飛ぶイメトレをしていたのでしょうか。

 

 

オオワシに比べるとオジロワシは、春になってもよく見かけます。

オホーツク海側に流氷が来た時は、やはり海でその姿を多く見かけますが(湖でも)、湿原でも意外と出会えるので、双眼鏡を用意するといいかもしれません。

その凛々しい表情は、見ているだけで飽きませんから。

 

レア度6~湿原の忍者・エゾリス

 

湿原ではそう簡単には会えません、この忍者には。

公園などのほうが、比較的数は多いと思います。

そして雪が降ると湿原でも彼らの足跡が目立つので、

「ここにもいるんだな~」

と思わず嬉しくなります。

 

 

ただ湿原で見かけるエゾリスは、公園のリスのように近づいてくることはありません。

こちらを警戒しながら、少しずつ林の奥に離れていきます。

 

 

「湿原で出会えたら超ラッキー」

僕にとってはそんな忍者のような存在です。

 

レア度7~モフモフ番長・エゾタヌキ

 

モフモフと言えば、湿原ではこのエゾタヌキが一番かもしれません。

しかしその姿を見かけることは少なく、現れたとしてもキツネのように人を無視して目の前を堂々と通り過ぎるようなことはありません。

かなり警戒しながら姿を隠してしまいます。

いつもゆっくり動いているように感じます。

僕も今まで数える程度しか彼らの姿を見ていません。

 

 

なかには、恐らく皮膚病で体毛が抜けてしまった固体も見ることがあります。

 

 

また夜になると、車が通るタイミングで車道に飛び出してくることもあるので、特に湿原方面では夜行性の野生動物に注意して運転して下さい。

 

レア度8~草原の癒し系・エゾユキウサギ

 

足跡は沢山あるんです。

きっといるはずなんです。

ただ、夜行性ということと、その個体数は多くないのでしょうね、出会えることはほとんどありません。

 

 

以前、霧の中でその姿をしっかりと撮ることができました。

警戒心は強いのですが、思ったよりも俊敏ではなく、ゆっくりと移動していたので、なんとか距離を詰めて撮ることができました。

 

 

僕が今まで彼らを見かけたのは、主に夜中でした。

冬道を、星を撮りに向かう時に、道路に真っ白なモフモフがいるのをたまに目にしました。

そして車が近づくと、雪深い草原に身を隠すのです。

「撮ることは難しいだろうな」

そう思っていたら、2017年の春にやっと出会うことができました。

夏は茶色で目立たないし、冬は真っ白なので、もっと目立ちません。

いつか、雪の中で彼らの姿を撮ってみたいです。

 

その他の激レア動物たち

 

一般的にはそれほど珍しくはない「エゾシマリス」。

実は湿原で彼らを撮ったことが一度もないんです。

会いたいな~といつも思いながら、色んな所を探しましたが、今のところすれ違いが続いています。

他の地域では良く目にするんですけどね。

いつかきっと出会えると信じています。

 

 

ミンク?テン?

凍った湖に突然現れました。

そして僕の存在に気付いたのか、すぐに冷たい水の中に消えていきました。

こうして撮れたのは一度だけ。

川沿いで景色を撮影していたら、すぐ足元を泳いでいったのは何度か目にしています。

無邪気で自然な表情を撮ってみたい存在です。

 

 

野ネズミ♪

冬になるとその足跡は数え切れないほど目にしますが、その姿をみることはほとんどありません。

 

 

彼らは、大型の猛禽類の餌になったりと、湿原の生態系を支えている重要な存在とも言えます。

もちろん、彼ら自身も素晴らしい一つの命です。

そしてこの湿原にはまだまだ沢山の動物や鳥たちがいますが、機会があればまた紹介します。

 

湿原の生態系に変化が?

 

2016年の夏、大型の台風が北海道に上陸しました。

そして立て続けに計3つの台風が大雨をもたらしたのです。

その影響で、この釧路湿原も、数カ月の間冠水しました。

 

 

写真の奥に見える、比較的背の高い樹木が並んでいる場所が、本来の川です。

手前の浮草のような場所は、いつもなら車が通れるほどしっかりとした土壌でした。

僕も川の付近まで行ってよく撮影していましたからね。

 

 

実は、この時の冠水で、

「湿原の生態系に影響があったのではないか」

という話を聞きました。

それは、毎年フクロウを撮影している人から聞いたのですが、この年はそのフクロウがすっかりいなくなってしまったそうです。
(2017年8月現在は状況が不明です)

きっと大雨による冠水の影響で、エサとなる小型の哺乳類が減ってしまったのではないか、という話でした。

人の力ではどうすることもできない、厳しい自然がそこにはあります。
(地球温暖化も影響している可能性もありますよね)

 

まとめ

 

展望台などの見どころを抑えれば、一日で十分に回りきることが可能な釧路湿原。

でも、そこで暮らす沢山の野生動物たちに出会いたいなら、静かな場所で少し耳を澄ましてください。

聞こえてきますよ。

  • タンチョウの迫力ある鳴き声
  • エゾシカが移動する音
  • 小さなシマエナガの存在

逞しくて美しい、そして可愛らしい彼らに、是非会いに来て下さい。

それでは最後まで読んで下さってありがとうございました。

よい旅を。

 

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