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【道東撮影ガイド~③】釧路市内~幣舞橋と夕焼け編

2015年9月23日
17時13分
【幣舞橋に沈む夕日】
200mm

北海道の道東へようこそ!

美しい世界を切り撮る旅人へ贈る記事の「第3弾」は、太平洋に沈む太陽が「世界三大夕日」と呼ばれる釧路市の名所「幣舞橋」(ぬさまいばし)付近の撮影スポットを紹介します。

釧路湿原を巡る旅で、釧路市を拠点とした場合は、市内の撮影スポットも抑えておくと、霧の夜も楽しむことができるでしょう。

人口約20万人が暮らす北海道の東に位置する「釧路市」は、釧路湿原の観光や漁業などが有名ですが、釧路川の河口に位置するこの「幣舞橋に沈む夕日」も、非常に高い人気を誇ります。

幣舞橋のすぐ横には「フィッシャーマンズワーフMoo」という商業観光施設があり、週末になると多くの観光客(外国の人も多い)で賑わいます。

それでは早速、幣舞橋に沈む夕日を撮影するベストポイントを紹介します。

ここまで「釧路湿原」周辺の撮影スポットを把握できているなら、釧路市中心部へのアクセスも難しくはないはずです。

それではまずは、幣舞橋の場所を確認しましょう。

幣舞橋の場所は?

釧路市「幣舞橋」

 

幣舞橋は、まさに釧路市の「中心部」にあります。

周辺には市役所や、観光商業施設、釧路駅やホテルなどが立ち並び、港町として古くから栄えた町並みが残っています。

旅の拠点を釧路市として、ここから「釧路湿原」を巡った場合、夕日の撮影は思い切って「幣舞橋」にするのもオススメです。

特に夕日が美しい時期があるのですが、それは「春分と秋分の時期」になります。

秋分の日付近の「日の出、日の入りの方角」

 

ご存知の通り、これらの日は「昼の長さと夜の長さが同じ」と言われていますが、太陽が昇る方角と沈む方角が「直線になる日」でもあるのです。

地図を見ると太陽が「真東から昇って、真西に沈む」ように見えます。

上の画像は、スマホアプリの「日の出日の入りマピオン」で、2018年9月25日の太陽の方角を調べてみました。

このアプリの便利なところは、日付を指定することで、例えば初めて行く撮影地の「初日の出」の位置や時刻などを調べることができるのです。

それではアプリの画面をもう少し拡大してみてみます。

幣舞橋付近の太陽の方角

 

画面中央を水平に横切るラインの、左側のオレンジが「日の入り」、右側のピンクが「日の出」の方角を表しています。

緑色の矢印は、目的地を表しています。

2018年9月25日の日の入りの方向を見ると、まさに「幣舞橋」の方角に太陽が沈むのがわかりますね。

この時の時刻は「5時17分」に日没となります。

実際はもう少し早い時刻に太陽は見えなくなるので、30分前には撮影ポイントに到着したいところです。

それでは、撮影ポイントを具体的に見てみましょう。
(幣舞橋付近には、河畔駐車場や、フィッシャーマンズワーフMOOの駐車場などがあります。いずれも有料です)

幣舞橋 グーグルマップ

幣舞橋のすぐ脇には、釧路名物の「ロータリー交差点」があります。

基本的に時計回りで走れるのですが、坂の上から降りてくる車のスピードが結構速かったり、見づらかったりするので、ロータリーを回る時はゆっくり走って下さい。

またこの河川敷の周辺は、道がわかりにくい部分もあるので、スマホなどのナビを使うと安心です。

撮影ポイントその1

釧路川河川敷の右岸

 

地図では上が「北」ですから「西」は左になりますね。

つまり、幣舞橋を構図に入れて夕日を撮るとなると、釧路川河川敷の左岸にスタンバイするのが正解となります。

この河川敷はとても広く、奇麗に整備されているので、安心して撮影することができます。

ここから見える夕焼けはどのような構図になるのか見てみましょう。

3月13日(春分の時期) 17時9分 70mm

上の写真は「春分の時期」に撮影した「幣舞橋に沈む夕日」になります。

もちろん秋分の季節も、同じ角度で太陽が沈みます。

焦点距離が70mmのレンズを使いました。

一番近くの街灯と太陽を重ねて強烈な光を和らげています。

画面の左側は切れていますが、カメラマンが数名、自分なりの構図を探しながら撮影していました。

3月13日 16時58分
220mm

 

幣舞橋の上には「春夏秋冬」の名前がついたブロンズ像が全部で4体あるのですが、そこに夕日が沈む構図を狙いました。

これは空がまだ真っ赤に焼ける前に、待ちきれずに超望遠レンズで撮影したものです。

空の質感を優先したかったので、露出はアンダーに設定し、橋や車はシルエットになっています。

これからどのように空の色が変化するのか?ドキドキする瞬間です。

そしてついにその時がやってきました。

3月13日 17時14分
500mm

 

銅像の向こう側に太陽が入った瞬間を、500mmのレンズを使い「手持ち」で撮影しました。

仕事帰りのサラリーマンの一人が、思わず夕日の方角を見たのが印象的でした。

この日は確か平日だったので、カメラマンや観光客は少なかったと記憶しています。

また、この幣舞橋を含む釧路川の河川敷は、特徴のある形の「街灯」も人気があります。

 

太陽と銅像、そして街灯を、やや不思議なバランスで入れてみました。

露出は空が白飛びしないように、アンダーにしています。

これも橋から離れて「500mm」で撮ったものですが、実際は200mmもあれば十分です。

そしてこの場所は、太平洋が直ぐ目の前にあるので、ウミネコたちが賑やかなのも特徴の一つです。

ウミネコは街灯の上によく留まっているので、簡単に撮ることができます。

この時、太陽が傾いていれば、このように「超逆光」でシルエットを楽しむことができます。

このような場面を撮るのであれば、サングラスが必要になります。

さて、太陽が幣舞橋の向こう側に沈みそうなので、今度は橋の上に行ってみましょう。

橋の上から撮る

太陽が幣舞橋の向こう側に沈む頃、港の方から漁船が川に戻ってくることがあります。

何隻かの漁船は、釧路川に停泊しているのです。

これも釧路の情緒ある風景の一つです。

シャッタースピードがかなり遅くなる時間帯なので、被写体をブラさずに手持ちで撮りたい場合は、ISO感度を上げます。

上の写真は、太陽が完全に水平線に沈んだあと、幣舞橋の上から撮影したものです。

シャッタースピードは「1/25秒」とかなり遅いので、漁船がブレていますね。

しかも手持ちで撮影しています。

この時のISO感度は「640」だったので、画質を優先してそれほど上げなかったのだと思います。

僕自身はSS「1/15秒」くらいまでは手持ちでチャレンジしています。

空に映っている「虫かゴミ」のように見える点は、ねぐらを目指す鳥たちの集団です。

余談ですが、釧路で秋に行われる花火大会「大漁どんぱく」は、この場所で開催されます。

道内でも数少ない「三尺玉」が、やや沖の発射場から打ち上がるのです。

幣舞橋は花火大会も魅力です

この写真は、河川敷の左岸を、真っ直ぐ太平洋側に進んだ場所で撮影しました。

幣舞橋から歩いて1分のところです。

右手に見える建物が「フィッシャーマンズワーフMOO」です。

こちらも同じ場所から、やや広角で撮影しました。

この花火大会を、今度は幣舞橋手前の右岸から撮ると、

このような迫力になります。

この時、幣舞橋は歩いて通過することはできますが、立ち止まって鑑賞するのはNGです。

これも右岸からの撮影ですが、やはり夕焼けと同じ「左岸」から撮影したほうが、背景などの収まりが良いと感じました。

2018年の大漁どんぱく花火大会は「9月8日」に行われる予定です。

それでは、次は河川敷を少し散歩してみましょう。

ここは太陽が沈んで暗くなってからがまた面白いのです。

釧路川の河川敷を楽しむ

幣舞橋から河川敷を遡る

ここまで、上の地図の①の場所で夕焼けを撮影し、②の幣舞橋の上からも撮影を楽しみました。

次は先程の①に戻って、そのまま河川敷を上流に向かって歩きます。

1つ目の橋の下を通過して、地図上の「③」を目指すのです。

約10分ほど歩けば、③の場所に到着します。

ここには小規模な運動公園があり、直ぐ側を「JRの鉄道」が走っています。

そう、川の上に鉄橋が架かっているのです。

釧路川を渡る機関車

運が良くタイミングが合えば、こうして川を渡る機関車を見ることができるかもしれません。

もちろん本格的に撮るのであれば、時刻表を見て「釧路駅」の発着を確認すると良いでしょう。

ここから釧路駅までは約1,2分なので、連続して走る2本の上り車両を待つのも楽しいです。

冬になると、こうして鉄橋の下から撮ることもできます。

足元が危ないので、暗い時間帯はオススメしませんが。

この写真の奥に見える橋の下を先程歩いてきましたが、今度はそこに戻ってみます。

その橋の辺りから見える川のカーブが、また面白いのです。

橋の上のオレンジ色の街頭の光を、絞りをやや絞って撮ると、こうして「光芒」が写ります。

三脚は必須になりますね。

このポイントで、河川敷の街灯と絡めて三日月を撮りました。

街灯の中には、こうして「球切れ」した物もあるので、フレアやゴーストを抑えた撮影も可能です。

それでは次はこのまま橋の上に行ってみます。

幣舞橋から河川敷を遡る

上の地図では「④」の位置になります。

この橋の上からはカーブ沿いに奇麗に並んだ街灯を撮ることができます。

上の写真は「小雪」がチラつく夜にフラッシュを使って撮影したものです。

街灯が均等に並んでいるので、絵になるんですよね、この場所は。

奥にある幣舞橋の方向を撮ると、霧の夜はこのように「滑走路」みたいに見えます。

それでは、霧が発生したことを想定して、最初にいた幣舞橋の方向に戻ります。

ここから幣舞橋へは約10分かかります。

霧の夜の河川敷

来た道を戻りながら、振り返るとこのような構図を作ることができました。

川がカーブしているので、奥行きのある構図になります。

そのまま進んで幣舞橋の下を抜けると、このような構図を見つけることができます。

暗くて見えませんが、左側が「フィッシャーマンズワーフMOO」になります。

露出をアンダーに撮ることで、霧の雰囲気を強調しました。

今度は、幣舞橋の上で、露出をオーバー目にして、ブロンズ像を撮ってみました。

霧の夜なら、どの方向からでも素敵な構図が作れるので、幣舞橋の回りを歩いてみるのも楽しいですよ。

さて次は、この幣舞橋を一望できる「公園」に行ってみます。

ここから歩いて5分なので、すぐに着きます。

坂道は急なんですけどね。

幣舞公園から釧路のメインストリートを撮る

幣舞公園へ行ってみる

 

幣舞橋や河川敷で撮影を楽しんだら、辺りはすっかり真っ暗になっているはずです。

今度は、幣舞橋の奥にあるロータリーの方にそのまま徒歩で向かい、花時計がある斜面の上の公園を目指します。

そこには釧路市のメインストリートを一望できる「幣舞公園」があるのです。

幣舞公園から見た釧路市中心部。グーグルマップさんより。

 

階段はかなり急ですが、橋から5分ほど歩けば公園に着くのでトライしてみて下さい。

霧が深い場合は何も見えないので、ここはスルーします。

三脚があると、スローシャッターで「ロータリーを回る車の軌跡」などの撮影を楽しめますよ。

番外編~工場夜景

工場夜景も比較的近くにあります

 

幣舞橋付近で一通り撮影を楽しんだあと、もし体力や時間に余裕があれば、今度は新釧路川河川敷へ向かい、製紙工場の「工場夜景」を楽しむこともできます。

ここまで来ると結構欲張り感がありますね。

幣舞橋の河川敷に車を停めている場合は、そこから車で10分もかからないで行くことができます。

徒歩なら幣舞橋から片道30分くらいはかかるので、暗い時間帯に機材を持っての往復1時間はオススメしません。

工場夜景を見る場合は、グーグルマップで位置を表示してナビで向かって下さい。

新釧路川河川敷(工場夜景)

 

この場所はパーキングになっているので、車を停めて対岸の工場夜景を撮ることができます。

風があると、スローシャッターでこのように写ります。

焦点距離が「200mm」でここまで寄れます。

少し場所を移動すると、水面の映り込みも演出できます。

 

工夫次第で、構図は無限にあるということですね。

風のない夜の工場夜景

 

河川敷を車で進むと、このように沢山の撮影スポットが目に付きますが、意外と交通量があるので、撮る場合は邪魔にならない場所を見つけて車を停めましょう。

さらに、工場夜景を楽しめる、こんな構図もありますよ。

これはどこから撮ったと思いますか?

「イヤイヤ、初めて釧路に来たのでわかりませんよ」

と思うかもしれませんね。

実は、この構図はあの「釧路湿原展望台」の駐車場から撮影しています。

今回の撮影ガイドでも度々紹介している、スタート地点に当たる場所から、このような構図が作れるのです。

釧路湿原展望台から釧路市を撮る

 

こうして地図で見ると、それほど遠くないのがわかると思います。

先程の写真は「500mm」の超望遠レンズを使っています。

釧路湿原の周辺は山がなく平坦な地形なので、見通しがとても良いのですね。

こうして視点を変えるだけで、そこに宝物を見つけることができるのです。

 

この旅を通して、あなただけの視点で、あなただけの宝物を見つけてください。

願っていればきっと叶いますよ。

例えばこんな風に。

幣舞橋に沈む夕日を撮影していたら「あっ!ヘリコプターだ!」みたいに。

狙って撮れるものではありませんが、行動することで何かが起こるのですね。

あなたもそうした奇跡の連続の中に身を置いているのです。

 

あとは「願うこと」、そして独自の視点を持つこと。

最後に感謝すること、です。

奇跡に出会う撮影のコツはそれだけです。

あなたの旅が素晴らしい体験となることを願っております。

ありがとうございました。

 

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公開日:
最終更新日:2018/07/17