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この夏に登りたい北海道の山~難易度別(その2)

      2016/07/04

残雪の斜里岳

残雪の斜里岳

 

前回記事で「この夏に登りたい北海道の山」というタイトルで難易度が「易しい山」を3つ紹介しましたが、今回はそれよりも難易度が高い山を紹介したいと思います。

是非これからの登山シーズンに向けて参考にしてもらえたら嬉しいです。

そして全山制覇を目指して「体力」も付けて下さいね!

登山データの見方や難易度・コースタイムの「基準」については、前回記事に書いてあるので、そちらも読んでもらえたらと思います。

→前回記事:この夏登りたい北海道の山~難易度別(道東編その1)

それでは参りますね。

摩周岳(マシュウダケ)~難易度B

摩周岳山頂~冬の写真で恐縮です

摩周岳山頂~冬の写真で恐縮です

 

摩周岳は摩周湖第一展望台から登ることができる、登山道へのアクセスがとても良い「低山」です。

シーズン中は展望台に車を停めるのに「駐車料金」がかかりますので、例えば早朝に登山を開始した場合でも、下山後にはもれなく駐車場係員に代金を徴収されることになります♪

料金は普通乗用車で1回「500円」となっています。

またその駐車券には、近くの川湯温泉方面にある「硫黄山」という観光名所の駐車料金も含まれているので、下山後に足を運んでみるのもおススメです。

是非硫黄山名物の「温泉タマゴ」を食べてみてください♪

さて、摩周岳の標高はそれほど高くなく「857m」となっています。

摩周岳は「カムイヌプリ」(神の山)とも呼ばれ、神秘の湖である摩周湖と共に多くの方に愛されてきた山です。

ただ標高は低いのですが、湖の外輪山を進んでいくので、思った以上に距離を感じます。

地図:グーグルマップ(摩周岳)

摩周湖第一展望台の駐車場からは、片道で7kmくらいあると思います。

往復で約14kmは結構長いですよね、登山としては。

そして、核心部の山頂直下の斜面は大変険しく、難易度的には「B・普通」としました。

このサイトでは登山難易度を、

・A~難しい

・B~普通

・C~優しい

それに補足として(+)で表現しています。

この摩周岳は、山単体で見るとそれほど大きくはないのですが、そこへたどり着くまでのアプローチの長さと、急峻な山頂へのルートを考えると、ある程度の装備は必要だと思います。(水分や防寒対策など)

また前回記事で紹介した「西別岳」からも縦走登山することができます。

→前回記事:この夏登りたい北海道の山~難易度別(道東編その1)

地図:グーグルマップ(摩周湖第一展望台)

摩周岳の登山データ

難易度:B(普通)

コースタイム:上り2時間半 下り2時間

眺望:頂上~A+ 道中~B

登山道までのアクセス:良
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摩周湖の朝に生まれる雲に包まれる摩周岳

摩周の朝に生まれる雲に包まれる摩周岳

登山口から山頂までのルートの眺望は良いです。

しばらくの間、左手に「摩周湖」を見ながら登ることができますので。

なだらかな傾斜で似たような風景が数kmも続きますので、登山と言うよりかはハイキング的な道中になるかと思います。

たまに「Tシャツと短パン姿」で水すらも持っていない手ぶらの「外国人観光客」も歩いているくらいですから(汗)

それでも西別岳へ向かう分岐点から、摩周岳山頂へのルートに入ると、景色は一気に変わります。

そしてここ最近整備された石畳の急な登山道を、頂上目指して登ります。

※注意点

この頂上へのルートを登っているとき、湖方面を望めるポイントがいくつかあるのですが、足場はかなり危険なので気を付けてください。

すぐ向こうは「切り立った崖」になっていますので。

実際に摩周岳の核心部を登れば、その「怖さ」がわかると思います。

摩周岳山頂付近から見る切り立った崖

摩周岳山頂付近から見る切り立った崖

摩周湖展望台の遠目から見ても、その山肌の険しさはわかりますからね。

頂上はとがった岩がごつごつしていて、かなり狭い空間です。

そして先ほどと同様に、一歩踏み外すとそこは「崖」になっているので、高所恐怖症の方はあまり長居はできないかもしれません。

それでも摩周湖の東側から湖の美しさを堪能できるということで、天候が良ければじっくりと眺めたいですね。

摩周岳山頂から見る摩周湖

摩周岳山頂から見る摩周湖

※夏山の雷には注意

これは余談ですが、数年前の夏の暑い日に僕は「西別岳側」の登山口からこの摩周岳へ縦走登山をしたことがあります。
(もう何度もこの山に登っています)

そして摩周岳の山頂でおにぎりでも食べようと腰を下ろしていると、遠くの方から雷鳴が聞こえてきたんですね。

当時コンデジで撮った写真です。。。笑

当時コンデジで撮った写真です。。。笑

まぁ夏だし暑かったので雷自体は不思議ではなかったのですが、その雨雲を見ているとだんだんこちらに近づいてくるのがわかりました。

真っ黒い雲で、その下では雨が降っているのがわかりました。

それでも自分のところにはこないんじゃないかと安易に考えて、そのまま山頂にいたんです。

すると雨雲は次第に向きを変えて、この摩周岳山頂に近づいてきました。

NDS_4184

これは別な日に斜里岳から見た雷雲ですが、こんなイメージでした

そして物凄く大きな「雷鳴」が辺りに鳴り響きました。

「ガラガラガラ・・・・・ガッシャーン!!」

ちょっと言葉では言い表せませんが、今までの僕の人生の中であれほど「大きな音」を聞いたのは初めてでした。

この記事を書いている現在まで、あの音を超えるような体験はしていませんね。

そして全身の毛が逆立つような恐怖感を感じ(静電気も発生していた?)一目散に山頂から駆け下りたのを今でも鮮明に覚えています。

そして降りている最中に「スコール」のような激しい雨が降ってきました。

たしか僕は登山道を走っていたので、雨具を着る心の余裕がなく、ずぶ濡れになって安全地帯まで逃げ込んだ、そんな思い出があります。

夏山の「雷」にはどうか気を付けてくださいね。

山頂や稜線上は落雷の可能性があり危険ですので。

摩周岳の登山ルートや見どころの詳細については、今後特集記事でお伝えしたいと思います。

雄阿寒岳(オアカンダケ)~難易度B

雌阿寒岳山頂から、雄阿寒岳と阿寒湖を望む~冬の写真で恐縮です(笑)

雌阿寒岳山頂から、雄阿寒岳と阿寒湖を望む~冬の写真で恐縮です(笑)

雄阿寒岳は前回記事で紹介した「雌阿寒岳」と比較的近い距離にある、阿寒の山です。

阿寒湖畔から阿寒湖を挟んで見ることができる身近な存在だと思います。

標高は「1,371m」となっています。

それほど高くはないのですが、実際に登ってみると意外と険しい上りが続きます。

登山口の駐車スペースは狭く車10台ほどしか停めれないと思います。

地図:グーグルマップ(雄阿寒岳)

また路面の状態もあまりよくないので、少し離れた「滝見橋」付近にあるパーキングに停めた方が安心できると思います。

歩いて5分くらいしか変わりませんので♪

また、この山を登っていて思うのは、その「登山標識の意味」についてです。
(哲学的な意味ではありませんよ 笑)

初めて上ると「あれ?なんか違和感」を感じると思います♪

通常、山を登っていると「1合目」とか「5合目」などの標識を目安にすると思いますが、この雄阿寒岳ではちょっと認識が変わります。

半分以上で4合目って・・・笑

半分以上で4合目って・・・笑

 

「1合目」などの登山標識は、僕のイメージでは「距離」を基準に設置されていることが多いと感じていますが、この雄阿寒岳ではどうやら「標高」を基準にしているようなのです。

(通常はルート全体の距離を10等分して、各「合目」と標識がついているところが多いと思います)

というのも、この山はある程度の高さまで山を登っていくと、そこから標高があまり変わらない状態で、しばらく稜線上を歩くことになるんですね。
(西別岳もそうですね)

頂上手前では少し下るルートもあるくらいです。

でも、「標高」を基準にした登山標識だと、早い段階で「8合目とか9合目」になってしまうはずなんです。

そこで、標高は高いけど「まだまだ山頂は遠いんだよ」と言うことで、距離的な意味合いもプラスして標識を設置したのだと推測しています。

それが「標識の意味がよくわからない原因」になっているのかもしれません。

ここまで来たら「8割クリア」ッて書いてます・・・笑

ここまで来たら「8割クリア」ッて書いてます・・・笑

 

普通に登山標識を「距離」の意味合いだとイメージしていると、この山はちょっと感覚が変わるのでそのことは覚えておいてほしいです♪

というか、この件に関しては僕もちょっと記憶と認識が定かではありませんが(汗)

地図:グーグルマップ(雄阿寒岳駐車場付近)

雄阿寒岳の登山データ

難易度:B(普通)

コースタイム:上り3時間 下り2時間

眺望:頂上~B+ 道中~C

登山道までのアクセス:普通

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この山の難易度は「B」としました。

距離や時間を考えても、それほど難しくはないけれど楽でもない、そんな山だということです。

道中は阿寒国立公園独特の「太古の森」を堪能できます。

前半は「阿寒湖」を左手に景観を楽しめますが、それ以降は常に斜面との対話になります。

雨の阿寒湖を長時間露出で撮りました。傘をさして♪

雨の阿寒湖を長時間露出で撮りました。傘をさして♪

たまに後ろを振り返ると、阿寒の森が広がっていますが、ある程度の高さまで行かなければ眺望はあまりよくありません。

ただ、稜線まで出てしまうと、そこは阿寒国立公園を一望できる天空の散歩道になるようです。

あ、「なるようです」と言ったのは、実は僕が言ったときは大体「曇り」もしくは「霧」だったので、あまり綺麗な景色を見ることができなかったからです(汗)

当時コンデジで撮影した写真です

当時コンデジで撮影した写真です

この山は自分の持っている写真データが乏しいので、紹介がてらにまた登ってみたいと考えています。

もちろん「天気の良い日に」です!

斜里岳(シャリダケ)~難易度B+

斜里岳と朝焼け

斜里岳と朝焼け

「日本百名山」としても有名なこの斜里岳ですが、登ってみると結構ハードな山です。

そしてその登山道はおそらく、日本の百名山の中でもかなり珍しい存在だとも思います。

それは、登山道の約半分以上が「沢登り」になるということなんです。

斜里岳の沢

斜里岳の沢

僕が知る山の中でも、この斜里岳のような登山道は見たことがありません。

それでも安全に楽しく登ることはできるので、中級クラスの装備と経験で臨んでほしい山です。

地図:グーグルマップ(斜里岳)

標高は「1,547m」と、それほど高くは感じませんが、北海道の緯度の高い場所にあるため、本州の2000m級の山と同等の気象条件だと言われています。

また先ほど書いた「沢登り」ですが、沢はそれほど深くないのと幅も広くないので、膝まで水に浸かって渡渉するような場面はありません。

身軽に上手く渡っていけば、普通の登山靴でも濡れずに登れるくらいです。

ただ、やはり安全に慎重に渡渉するためには、ハイカットで防水仕様の登山靴と、スパッツ・ゲイターなどの足元を保護する装備も必要です。

それと大事なのが、「トレッキングポール」です。

 

沢を渡るときに、これがあるのとないのとではまるで「難易度」が変わってきます。

もちろんトレッキングポールに体重をかけて沢を渡るのは危ないのですが、「バランス」を取ることが非常に求められるので、僕のように「ドボン!」と浸水しないように安全に渡ってほしいと思います♪

斜里岳の沢~ここを登っていきます

斜里岳の沢~ここを登っていきます

斜里岳の登山データ

難易度:B+

コースタイム:上り(旧道)4時間 下り(新道)3時間

眺望:頂上~A+ 道中~B

登山道までのアクセス:やや遠い

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地図:グーグルマップ(斜里岳登山口)

実は斜里岳の登山ルートは2つあるのですが、一方はマイナーで眺望も良くないのと、登山口へ通じる林道がやや不明確なので、今回はメジャーな「清岳荘」からのルートのみを紹介します。

ここ清岳荘は「簡易宿泊」もできる山荘です。

トイレも完備されています。

駐車場も結構広いのですが、シーズンになると「大型バス」なども駐車しているので、定められた場所に正しく停めたいですね。

駐車場は無料ですが、トイレは一回100円(申告制)となっています。

またここへ来るまでの林道も結構長いので、運転には気を付けて下さい。

道に迷いそうな分岐などはありません。

登山開始!

今回は最初の方だけ説明します。

清岳荘から登山をスタートすることになりますが、しばらくはハイキングコースの様なルート進み、少し行くと車が通れる砂利道に出ます。

どうやら昔は登山口がもっと奥だったようなのです。

それが「清岳荘」ができたこともあり、今の登山口になったと聞いています。

そして最初の登山口から15分位歩いて、その旧登山口から本格的な登山が始まるのですが、いきなり沢登りが始まります。

トレッキングポールを上手く使いながら落ち着いてゆっくり登って下さい。

ちなみに沢の岩などはそれほど滑る感じはありませんが、7合目付近は結構滑る部分もあります。
(7合目付近で過去に転んだことがあります)

詳しくは別記事で取り上げますが、沢には大小様々な「滝」もあり、涼し気な景色を堪能しながら険しい沢を登っていきます。

この沢登りのルートは「旧道」と呼ばれています。

なぜかと言うと「新道」があるからなんですね。

そして上りは旧道を使い、下りは新道を使うのが一般的な登山スタイルだと思います。

旧道の沢登りは、それほど難易度が高くなく、景観も良いし距離的にも新道より山頂に近いと思います。

そして新道は景観がそれほど良くないのと、距離が長いので「上り」にはあまり使いません、僕は。

ただ、旧道の沢を下ってくるのはかなり危険なので、新道から下ることをオススメします。

また新道を下っている途中には、「龍神の池」という不思議な池があります。
(少し寄り道をすることになります)

標高がかなり高いところにあるので、神秘的な感じが漂っていますよ。

斜里岳~竜神の池

斜里岳~竜神の池

 

また斜里岳山頂付近には色とりどりの「高山植物」が咲き乱れています。

お好きな方にとっては「たまらない」空間だと思います。

斜里岳 高山植物

斜里岳 高山植物

ただし、斜面はかなり急で危険なので、油断せずに楽しみたいところです。

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まとめ

今回は難易度が中クラスの北海道道東の山を紹介しました。

まずは、初級クラスの山を登ってみて、そこで自分の体力やテクニック、そして装備などを把握して、それから今回紹介した中級クラスの山に挑むことをオススメします。

もちろん「経験者」と一緒に登るのであれば、難易度はやや下がりますので、初心者でも問題なく行けるかもしれません。

また、最後に紹介した「斜里岳」は日本百名山にも選ばれているということで、シーズン中は多くの登山客で賑わいます。

しかし登っている方々の表情を見ていると、相当キツそうな顔をしている方が多いです。

頂上手前の鞍部(コル)で、登頂を諦めてしまう方もいるようです。

そういった「険しさ」も山の魅力ですが、それに見合った装備と体力があればより楽しめると思います。

それと、ほとんど触れませんでしたが、「撮影」も大事な要素になりますね。

こうした山々を登っていると、僕のように「フルサイズ一眼レフ」を首からぶら下げている人はほとんど見かけませんが、ゆっくり登るのであれば問題なく撮影できると思います。

以前の僕のようにスピード登山で頂上を踏むのであれば、やはり防水タイプのコンデジが便利ですけどね。

今はスマホでも1000万画素くらいのカメラ機能が内蔵されているので、身軽に撮影を楽しむのもアリですよ、もちろん。

そうそう!斜里岳に登っている途中に、古いファンタの空き缶が樹の枝に引っかかっていました。

僕はもう何度もそれを見ているのですが、誰も回収しないんですね、何故か。

もしかしたらすでに「オブジェ的」な存在になっているのですかね。

斜里岳旧道で見た古い空き缶

斜里岳旧道で見た古い空き缶

なんだか懐かしいですね♪

たしかこれを飲むと舌が赤くなったような記憶が・・・笑

さて、すっかり長くなりましたが、次回は「上級編」の山を紹介したいと思います。

今後も幸せカメラの「登山情報」にご期待下さい。

それでは最後まで読んでいただいてありがとうございました。

■斜里岳沢登りに使いたい

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