ゴジュウカラが教えてくれたこと

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ゴジュウカラが教えてくれたこと

      2016/03/14

あなたはゴジュウカラという鳥を知っていますか?

青みがかった灰色で、大きさはスズメと同じくらい。

身体は流線型で滑らかな姿形をしています。

樹木を自由自在に歩き回りながら、いつも樹皮の隙間にいる小さな虫を探しています。

沢山の鳥の中で、樹の幹を下向きに歩くのは、恐らくこの鳥くらいではないかと思います。

 

そんなゴジュウカラですが、何故かはわかりませんが、僕は彼らととても多く出会います♪

森や林、湖や山、僕が撮影に行くと、よく現れてくれるんです、ゴジュウカラが。

 

ゴジュウカラの撮影目的ではなくても、いつの間にかゴジュウカラを撮っている時がよくあります。

今日の休日もいつものようにカメラ機材を持って、近郊の里山に出掛けました。

前日から降り続いた雪は午後にはだいぶ除雪され、国道はほとんどがアスファルトまでが見えるほどに、すっかり解けていました。

今シーズンは本当に暖冬だと感じます。

低気圧の影響で風はとても強かったのですが、気温自体は0度くらいだったと思います。

たしかオホーツク海の流氷も、今回の北風で海岸まで押し寄せたと聞きました。

昨日までは流氷はほとんど陸から見えなかったようですから、観光にとっては待ちに待った北風だったのかもしれません。

そして僕はそんな風の強い午後の湿原で、重さが3kgと2kgの2台のカメラを首からぶら下げて、いつものように歩いていました。

1台目のカメラボディはNIKONの高画素機「D810」で、レンズは同じくNIKONの200-500mm f/5.6という超望遠ズームです。

もう1台は同じくNIKONの「D750」で、これに純正の24-70mm f/2.8ズームを付けていました。

810の方を超望遠で使い、1.2クロップして、連写性能を速めてバッファにも余裕を持たせるのが最近のスタイルです。
(何を言っているのかよくわからなかったらゴメンナサイ、今度説明します)

(1.2クロップというのは、カメラ内で画像をトリミングしているような機能で、写る範囲と画素数が少し減ります。その分、被写体は大きく写ります)

暗くなってきたらD750の方が生き物を撮るには強いと感じています。

さらにどちらのカメラにもバッテリーグリップを付けているので、全て含めると重さが約5kgくらいになるんですよ。

重いレンズとのバランスが取れるので、このグリップもすっかり手放せなくなりました。

何より持ちやすいですし。

でも長時間首からぶら下げているとかなり疲れます。。

当たり前ですよね(笑

野鳥目的で長時間撮る場合は、これに一脚を合わせます。

三脚だと重いし、移動するのが大変だからです。

でも最近は一脚も邪魔に感じて、手持ちで撮影することが多くなりました。

なぜ邪魔かと言うと、カメラをいつも首から2台ぶら下げているからですね。

超望遠で野生動物を撮り、もう1台のカメラで風景などを撮ります。

ちょっと欲張りなんですね、僕は(笑

なので、一脚を付けていると、もう1台のカメラの使い勝手が悪くなるので、最近は超望遠も手持ちで撮ってしまうんです。

身体にかかる負担や、ブレやすくなることを考えると、三脚や一脚を使ったほうが良いのですが、この移動しながら撮るというスタイルが今のところ気に入っているので、首から2台ぶら下げ体制はしばらく続きそうです。

 

今日もそんな格好をしながらトボトボと歩いていると、林の中から何か気配を感じました。

風が強いので、樹の枝が音を出しながら小擦れ合っていましたが、明らかに生き物の気配を感じます。

それもとても小さい生き物の・・・。

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「プクッ」

「あ、やっぱりなんかいる!」

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「プクッ」

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「モチッ」

「あっ、こっち見てる!」

「お~、またキミか、ゴジュウカラくんよ♪」

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そう、こんな感じで、僕は本当によくゴジュウカラに出会います。

鳥のさえずりさえも聞こえないような、こんな風の強い日でさえも。

「キミはさ・・・どうしていつも僕の前に現れるんだい?」

そんなことを心のなかで思いながら、いつものようにシャッターを切りました。

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実は、ゴジュウカラの写真は、とても沢山あるのですが、あんまり現像しないんですよね、何故か。
(現像というのはRAW形式からJPEG形式に書き出すことを言います)

ちょっと面白い格好や、かなり鮮明に撮れた時なんかは現像してSNSに投稿したりするんですが、やはり地味な色合いとその姿。

さらにいつも下を向いていることが多いので、保護色っぽくて色も綺麗に出ないんですよ。

だから、沢山撮るんだけど、世の中に出ない、そんな鳥さんなんです、僕の中では。
その時です。

突然ゴジュウカラが僕に話しかけてきました。
(以下、妄想)
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ゴ「ねぇねぇ、なんでいつも僕達を撮っているの?」

僕「えっ?それは・・・カワイイからだよ、君たちが」

ゴ「ふーん、そうなんだ、撮ってどうするの?その写真を」

僕「え~~と、撮った写真は、みんなに見せるんだよ、みんなに」

ゴ「そうなんだ?どうしてみんなに見せるの?」

僕「それは・・・みんなに君たちのことを知ってもらうためだよ」

ゴ「それだけなの?」

ゴジュウカラは一体僕に何を言いたいのでしょうか?

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僕は答えました。

僕「君たちのカワイイ姿を見てもらって、自然を愛する心をみんなの中に育てたいんだよ、僕は」

ゴ「それがキミの役割なんだね?」

僕「僕の役割?」

ゴ「キミはさ、人がなんでこの世に生まれてきたのかを知ってるかい?」

僕「わからないよ・・考えたこともない」

ゴ「人はね、みんなこの世に生まれる前に、神様と約束をしているんだよ」

ゴ「キミがまだ光だった頃、そうこの世に生まれるずっと前にね。」

僕「どんな約束をしたの?僕は」

ゴ「キミはもう覚えていないと思うけど、神様がキミに頼んだことは・・・

人を喜ばせたり、楽しませたり、助けたり、そして幸せにしてきてって、そういうことを頼まれたんだよ、キミは。

そしてキミはその時神様に、

「わかりました。自分は人を喜ばせることをしてきます」

そう約束して、この世に生まれきたんだよ。

でも覚えてないよね、忘れちゃうからね、生まれた時に」

僕「そうだったんだ・・・だから僕は写真を撮っているのかな、人を喜ばせるために」

ゴ「そうかもね、それを自分で気付いているのかなって、それを聞きたくってさ」

僕「それでいつも僕の前に現れてくれていたんだね、キミは」

ゴ「そう、いつもそのことを忘れないでね。僕はいつも君のことを見守っているから」

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僕「ありがとう・・・頑張るよ、僕は!」

そう言って僕は、レンズ越しにゴジュウカラを見ようとすると、なぜだか何も見えなくて、なんでだろうと思ったら、いつの間にか涙が溢れていました。

そして辺りを見渡すと、ゴジュウカラの姿はもうどこにも見えなかったのです。

さっきまで猛烈に吹いていた風はいつの間にか止み、灰色の空の雲間から太陽が顔を出そうとしていました。

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僕は小高い丘の上に登り、目の前に広がる雄大な景色を写真に収めました。

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昨日から降った雪で、湿原は冬らしさを感じさせてくれました。

エゾシカの姿も雪のおかげで確認できます。

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太陽は次第に傾き、夕刻のドラマが始まりました。

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思ったほど鮮やかには焼けなかったけど、優しい光が湿原を包んでいました。

そして湿原に夜が近づいてくるのを感じました。

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辺りは暗くなり、さっきまで解けていた路面も、少しずつ凍り始めています。

そろそろ帰ろうと思い、ふと東の空を見上げると、

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さっきゴジュウカラがいた辺りから、明るい月が昇ってくるのが見えました。

そして帰り道に、今日ゴジュウカラが教えてくれたことを、僕はみんなにも伝えたいと思いました。

僕たちがまだ光だった頃に、神様と約束したことを。

思い出して下さいね^^


 - AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR, NIKON D810, 野生動物, 釧路湿原 , , , ,