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【道東撮影ガイド~⑥】硫黄山、そして屈斜路湖を撮る

夜の硫黄山

 

東北海道の撮影ガイド「第6作目」は、摩周湖の第一展望台の「駐車チケットの半券」が使える観光スポット「硫黄山」と、屈斜路湖を一望できる展望台を目指します。

前回の記事の、摩周湖第三展望台へ「何時に着いたか?」にもよりますが、ここから「硫黄山」までは約15分ほどで行けるので、是非寄って地球の呼吸を全身で感じてもらいたいです。

ちょっと「臭い」ですけどね(笑

それでは早速参りましょう!

 

硫黄山とは

弟子屈町・摩周湖エリア

 

「硫黄山」と呼ばれる観光名所が、摩周湖と屈斜路湖のすぐ側にあります。

上の地図で見ると「㉑」が硫黄山になります。

摩周湖第三展望台は「⑳」です。

硫黄山(アトサヌプリ)周辺地図

 

付近図を見ると硫黄山(アトサヌプリ=アイヌ語)は、摩周湖と屈斜路湖の中間に位置します。

特に大きな山ではないのですが、その特徴もあり摩周湖第三展望台からもその姿をはっきりと見ることができます。

第三展望台からは急なカーブが続く峠を下り、約10分~15分で硫黄山に到着します。

 

その道中、早朝であればよく「キタキツネ」が歩いているので、交通事故には気をつけて下さい。

もし彼らを撮影するのであれば、安全な場所に車を停めて、撮影して下さい。

僕はこのルートを早朝に通ることが多いので、よく彼らに出会います。

ただし、車を停めて撮影することはあまりありません。

早朝は時間帯的に暗いのと、カーブが続くポイントはキツネも僕も危ないからです。

平坦で安全なルートであれば、撮影することもありますね。

北海道の道中は、基本的に「夕暮れから早朝まで」夜行性の野生動物たちが闊歩しています。

  • キタキツネ
  • エゾシカ
  • エゾタヌキ
  • エゾユキウサギ

など、彼らが生きる土地でもあるので、思いやりを持って運転しましょう。

そしてこの硫黄山、その特徴はなんといっても、一年中迫力のある噴気が上がっていることです。

冬の月夜の硫黄山

 

僕は主に「冬の月夜」に硫黄山に撮影に行くのですが、通常は昼間に行くのが安全な観光スタイルです。

当然ですよね(笑)

僕の場合は、見たことのない美しい光景を求めて彷徨っているので、一般的な観光は興味がないというかほぼしておりません。

ですが、この地域に長く住んでいるので、見どころは沢山知っています。

さてこの硫黄山、とても広い駐車場があるのですが、日中は「有料」となっています。

ですが、事前に摩周湖第一展望台の駐車場を利用して、その半券を持っているのであれば、この硫黄山の駐車場は無料で停めることができます。

セットになっているんですね、観光として。

硫黄山の駐車場とレストハウス

 

ここには土産物を売っているレストハウスもあり、公衆トイレも併設されています。

そこから約5分ほど歩けば、まるで「知らない星」にでも行ったかのような、光景を体験することができます。

激しく吹き出す噴気の熱を利用して、温泉タマゴも作っているので、食べてみることもオススメです。

夜の硫黄山

 

岩の間から吹き出す熱気でゆで玉子を作っているのですね。

また風向きによっては強烈な火山ガスが自分に襲いかかってくるので、苦手な場合はあまり近づかないほうが懸命です。

僕はギリギリまで近寄って撮影しますが、この写真を見るだけで目が痛くなるほどの「硫化水素」の強烈な匂いを思い出します。

違う惑星のように(硫黄山)

 

僕は冬の月夜にここを訪れるのが好きで、噴気の変化をスローシャッターで生き物のように楽しむことがあります。

湧き上がる噴気に飲み込まれる

 

ですが、今回のあなたの旅では、このような危険な撮影はオススメしません。

ここでは独特の匂いと、温泉タマゴを楽しんで、次の撮影地に向かって下さい。

次は時間にもよりますが、この時期(9月下旬)の日の入りが「17時くらい」なので、体力に余裕があればここから車で30分かからない撮影地に移動します。

小清水峠から屈斜路湖を望む

弟子屈町・摩周湖エリア

 

上の地図で言うと「㉒」の場所を目指します。

 

この㉒は「藻琴山展望駐車公園」(モコトヤマ)という名前があるのですが、一年を通して、また時間帯を選ばずに、とても展望の良い駐車場です。

僕はここで雲海を撮影したり、雲海に飲み込まれたり、夕焼けや星空も撮影します。

藻琴山駐車公園

 

上の地図上の赤いピンマークが「藻琴山駐車公園」で、地図の下のほうが「硫黄山」(アトサヌプリ)になります。

すぐ近くには「川湯」と呼ばれる温泉街があります。

この川湯は、阿寒湖畔と同じような「温泉観光の街」として知られています。

硫黄山からは車でたった5分です。

コンビニもあるので、この街で休憩しても良いですね。

 

夕暮れ前には展望台に着きたいのですが、この川湯からは30分もかからないので、安心して下さい。

ただし、峠ということもあり、一部の区間はカーブが連続して続くので、運転は慎重に。

またこの川湯から釧路市までは、約1時間半で戻ることができます。

僕はこの「藻琴山駐車公園」は、アクセスが良いということと、知床方面からの風の通り道なので、気象の変化が面白かったり、とにかく「屈斜路湖」が撮りやすいのを魅力に感じています。

 

ここでの撮影エピソードや作品を挙げると本当にキリがないのですが、いくつか代表的な作品をお見せしますね。

 

屈斜路湖に架かる厚い雲と降り注ぐ光

 

屈斜路湖は「クッシー」と呼ばれる怪獣伝説があるのですが(ネス湖のネッシーのように)、こうして厚い雲間から降り注ぐ光が、まるで生き物のように湖畔を移動するのを見ることがあります。

僕は「昔の人はもしかして、この光をクッシーと呼んだのでは?」なんてことを考えたりしました。

低い雲に飲み込まれそうになる屈斜路湖

 

たとえ天気が悪くても、風が強い日はこうして青空や湖面が現れることがあります。

「ここに来たら何かに出会える」

僕はそんなふうに感じています。

雲海の朝、霧を避けながら撮影を続けた

 

雲海が現れる季節は、深い霧の中をこの光景を求めて移動します。

そして霧の上に出られたら、雲に飲み込まれそうになりながらも、大自然が作る芸術を楽しんでいます。

雲の中の楽園

 

そこままるで「天上の世界」のように、真っ白で不思議な造形が広がっていました。

雲海の朝、色付き始めた時間帯に

 

この屈斜路湖は、カルデラ地形にできた湖です。

盆地のような形なので、冷えた空気が溜まりやすいのです。

すると必然的に冷やされた空気が霧となり、それが湖の上を漂います。

こうして500mmの超望遠レンズで、圧縮効果を楽しむこともあります。

雲海が現れた朝のグラデーション

 

ここで夜通し撮影を続け、夜明けが迫った頃、こうして美しいグラデーションに出会えました。

前日の夜に撮影した写真は・・・

満天の星空を追いかけて

 

これは自分の中でもかなり気に入っている作品ですが、ポータブル赤道儀を使って撮影している状況を、別のカメラで撮りました。

ここは「星空」を観察するのにとても向いた地域なのです。

さて、この「藻琴山駐車公園」でそのまま夕暮れのドラマを楽しむのも良いのですが、時間に余裕があればここから10分ほど行った場所にある「ハイランド小清水展望台」もオススメです。

でもまぁ、あまり無理はしないでくださいね。

このハイランド小清水展望台は、展望施設やトイレがあるのですが、キャンプ場や藻琴山の登山口でもあります。

そしてこの展望台のオススメ撮影時間帯はズバリ「朝」なんです。

夕暮れは太陽が山に隠れてしまうので、今までいた「藻琴山駐車公園」の方がドラマを楽しめます。

興味があれば、このハイランド小清水へ行ってみてください。

ハイランド小清水展望台

弟子屈町・摩周湖エリア

 

ハイランド小清水展望台は、上の地図でいうと「㉓」の場所にあります。

㉒の「藻琴山駐車公園」からは車で5分ほどで到着します。

 

 

この展望台は特に朝の時間帯がオススメです。

 

知床方面(斜里岳)を望む、雲海の夜明け前

 

僕が一番気に入っているのは、夜明け前です。

もちろん、夜中も撮影することもありますよ。

満月の夜に展望台から

 

この上の写真、右側に屈斜路湖があり、月明かりで大地が浮かび上がっています。

よく見ると空には星が映っています。

寒い夜にはこうして雲が移動するので、月明かりの夜などは楽しめるのです。

弟子屈エリアで撮影した「月夜の雲」

 

この写真もかなり気に入っているのですが、これまで見てきた摩周湖や硫黄山周辺の地形に現れた雲海のような現象です。

この辺りはとくに霧が発生しやすいので、こうして幻想的な光景を見られるのです。

 

知床連山の向こうからやってくる朝を待つ

 

先程移動した途中に、横に曲がる道があるのですが、そこからの眺めが気に入っていて、僕はよくそこで朝を待ちます。

 

知床方面と日本百名山である「斜里岳」の展望が良いので、ハイランド小清水展望台よりも、僕はこちらに行くことが多いです。

具体的な場所というよりは、移動しながら季節によって最適な場所で撮るというイメージです。

道東エリア

 

上の地図の「屈斜路湖エリア」に自分がいたとして、朝日がやってくるのが「知床エリア」の方角ですから、峠になっている「ハイランド小清水展望台」付近にいると、美しい朝の光景に出会いやすいのです。

知床連山に朝が降り注ぐ

 

あまりメジャーではありませんが、知床方面にある「斜里町」の付近にも霧がよく発生します。

望遠レンズでその変化を切り撮るのもとても楽しいですよ。

知床方面から昇る朝日

 

もちろん、広角レンズでも大自然の情景を切り撮ります。

僕はこのように撮影する場合は、夜明け前から日の出までは「とても忙しく」過ごしているのです。

勘を働かせてベストポジションを求めてひたすら移動したり、暗い中で頻繁にレンズ交換をするのはリスクがあるので、カメラを2台~3台使うこともあります。

そして太陽が少し昇ったら、やっと一息ついて休憩したりします。

でもすぐに今度は「朝の動物や野鳥」の撮影が待っているのですが(笑

北海道の道東方面はこのように、見どころがたくさんあるので、時間帯を決めて絞り込まなければなりません。

まずは観光がてら、ルートや撮影ポイントを把握・下見して、天気予報を見ながらピンポイントで狙うのもアリですね。

決してあなたを裏切らない、素晴らしい大自然が待っています。

それを満喫するために、事前にルートやタイムスケジュールはある程度決めておきたいですね。

ちなみに、最後の撮影地から釧路市までは、約2時間で到着できます。

弟子屈町・摩周湖エリア

上の地図の「㉓」から、地図の下の方にある「H」に向かいます。

この「H」はシラルトロ沼になります。

参考までにグーグル・マップで「釧路市」のリンクを貼ります。

 

自分が㉓の屈斜路湖方面にいたとするなら、このリンクをクリックすることで安心して釧路市に戻ることができます。

それでは今回はここまで。

次回は早朝の「津別峠」と「美幌峠」を紹介します。

摩周湖や釧路湿原と並び、道東観光には欠かせない撮影のベストエリアとなっております。

ベストエリアだらけで、選ぶのに迷ってしまうかもしれませんが(笑

僕もいつも迷っていますので、安心して下さい(笑

それでは次回作をお待ち下さい。

ありがとうございました。

前回記事

【道東撮影ガイド~⑤】阿寒湖畔から摩周湖へ
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