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【道東撮影ガイド~⑤】阿寒湖畔から摩周湖へ

秋空の摩周湖
10月15日

 

前回の記事に引き続き、今回は阿寒湖畔から摩周湖へのルートと撮影ポイントを紹介します。

早朝に釧路市を出発してオンネトーで撮影し、阿寒湖畔へ戻るとだいたいお昼ころになるので、そこで「昼食・休憩」するのがおすすめです。

それでは早速阿寒湖畔の町の様子を見てみましょう。

アイヌコタンを知る

釧路市を出発し、オンネトーを目指すルート

 

上の地図の「⑮」がオンネトーで、⑯が阿寒湖畔ということでしたね。

阿寒湖畔とは、マリモが眠る湖「阿寒湖」のほとりにある、宿場町のことです。

阿寒湖畔の地図

 

阿寒湖畔は、釧路市からは車で約1時間ほどの距離で、ここから摩周湖のある「弟子屈町」へも、約1時間で行くことができます。

オンネトーからは阿寒湖畔までは約30分ほどの距離なので、ここを拠点として道東の様々な撮影ポイントを巡るのもオススメです。

特にこの辺りは冬の寒さが厳しいので、寒さが作る幻想的な光景に出会える地域としても知られています。

さて、阿寒湖畔は街全体が観光地となっていますが、その中でもアイヌ民族の文化が残る「アイヌコタン」と呼ばれる集落巡りがオススメです。

アイヌコタンの中に入ると、石畳の広場に車を停めて観光することができます。

北海道のお土産でお馴染みの「クマの木彫り」を作って売っている民芸品店が軒を連ねています。

食事処もあるので、ここでゆったりくつろぐのも楽しいかもしれません。

北海道の歴史やアイヌ民族の文化に触れるチャンスでもあります。

それと、阿寒湖畔のすぐ脇には当然「阿寒湖」という大きな湖があります。

マリモが生息しているので、世界的にも有名な湖です。

ですが・・・あいにくこの阿寒湖は、撮影が難しいと言えます。

湖の周囲は深い森に囲まれており、北側には巨大な「雄阿寒岳」(おあかんだけ)がそびえています。

遊覧船が出ているので、湖の上からだと景色を楽しめるのかもしれません。

1月1日に「雌阿寒岳山頂」から撮影した「阿寒湖」と「雄阿寒岳」

 

上の写真は、元旦に初日の出を拝もうと、氷点下20度という条件の中、オンネトー側から雌阿寒岳山頂に登山して撮った写真です。

まさに命がけでしたが、こうして阿寒湖と雄阿寒岳の美しい光景も見ることができました。

また冬になるとこの湖は全面結氷し、「スノーフラワー」や「フロストフラワー」と呼ばれる「霜の花」が美しく咲くことでも知られています。

他にも、オンネトーを出発して数キロ行ったところに、「白藤の滝」と呼ばれる秘境スポットがあります。

足寄町にある「白藤の滝」

 

ここへ降りるには、軽登山の装備が必要なので、今回はオススメはしません。

いずれ、じっくりと腰を据えて挑んでもらいたいロケーションになります。

白藤の滝についてはこちらの記事を参考にして下さい。

参考記事

北海道観光で訪れてみたい穴場~足寄町・白藤の滝
今回は「北海道観光で訪れてみたい穴場」ということで、足寄町にある「白藤の滝」を紹介したいと思います。 以前の記事で、同じ...

 

阿寒の地域全体を通して言えるのが、国立公園ということと原生林が残されているので、古の森の雰囲気を感じることができます。

もちろん、林道などに入っていく必要があるので、地元の地理に詳しい方と一緒のほうが安全です。

ヒグマの活発な生息域でもあります。

阿寒の森で

 

国道沿いの林道を進むと、すぐにこのような古い巨木に出会えます。

 

阿寒の森の巨木

 

さて、そろそろ次の目的地を目指しましょうか。

 

阿寒横断道路~双岳台を目指す

釧路市を出発し、オンネトーを目指すルート

 

阿寒湖畔で休憩したら、次は「⑱」の弟子屈町(てしかが)を目指します。

ルートは「阿寒横断道路」という原生林の国立公園の峠を通過することになります。

その峠の頂上付近には「双岳台」と呼ばれる撮影スポットがあります。

急なカーブの途中に駐車場があるので、出入りには注意しましょう。

そこからの眺めですが、先程通ってきたオンネトーがある「雌阿寒岳方面」や「雄阿寒岳」を望むことができます。

阿寒横断道路「双岳台」から

 

僕は真冬にもここを訪れますが、この双岳台から弟子屈へ向かうルートの「カーブ」がとても急なので、慣れていない方に冬場の運転はおすすめできません。

道内でも屈指の「急カーブ」が連続して続く区間があるのです。
(1km程度)

夏場であればもちろん、スピードを落として安全に通過することができます。

さて双岳台で撮影し、急カーブの区間を越えると、今度は長い直線が続きます。

余談ですが、この直線ではよく「パトカー」がスピード違反を取り締まっているので、急カーブの横断道路を抜けたからといってスピードを出しすぎるのは要注意です。

そのまま進むと、国道沿いに弟子屈町の道の駅が見えてきます。

ここでは「足湯」を無料で楽しむことができますし、道の駅の施設でショッピングや軽食も可能です。

道の駅に併設している展示施設では、地域の写真展や彫刻展、イベント案内などがあるので、寄ってみることをオススメします。

僕はこの道の駅でたまに車中泊をすることがあるのですが、足湯にはお世話になっております。

そしてこの弟子屈町は、街の規模としては小さいですが、大自然の観光拠点としては「道東で一番」のアクセスの良さがあると感じています。

 

弟子屈町は道東地域の「ヘソ」

道東エリア

 

北海道の「おヘソ」というと、かつての人気ドラマ「北の国から」で有名な「富良野町」がそう呼ばれていますが、上の地図を見ると道東方面の「おヘソ」は弟子屈町となります。

世界最大のカルデラ湖である「屈斜路湖」や、かつて透明度が世界一位を誇った「摩周湖」がこの弟子屈町エリアにあります。

この弟子屈町は、阿寒・オンネトーエリアからは車で1時間ほど、知床エリアも同じく1時間くらい、野付半島トドワラ方面も1時間位です。

そして釧路湿原も約1時間の距離にあります。

僕は将来、生活の中心を撮影とするのであれば、この弟子屈町に住みたいと考えています。

理由は「屈斜路湖と摩周湖」が車で30分以内の距離にあることと、上に挙げた各エリアも1時間の距離だからです。

冬はとても寒い地域ですが、寒さが作り出す自然の芸術に惚れ込んでいますので、この地域にはとても魅力を感じています。

街の規模は小さいながらもこれほどまでに自然に恵まれた拠点。

それが弟子屈町です。

それでは旅の目的地の一つ、神秘の湖「摩周湖」に向かいましょうか。

下はグーグルマップアプリの起動用リンクです。

摩周湖は、弟子屈町の道の駅から車で「15分」というかなり近い位置にあります。

摩周湖~第一展望台へ

屈斜路湖・摩周湖エリア

 

先程いた「阿寒・オンネトー」エリアは、上の地図で見ると左側になります。

現在地は、地図の中央付近の「⑱」にある弟子屈町の道の駅です。

そこから北上し、⑲の摩周湖第一展望台を目指します。

道の駅を出発して1キロほど進むと、コンビニやガソリンスタンドがあるので、補給が必要であればここで済ませましょう。

早朝から満タン状態で釧路市を出発した場合、普通のガソリン乗用車であれば、このあたりで燃料メーターが半分ほど減っているかもしれません。

ただ、これから摩周湖を訪問し、そのあと釧路市へ戻る場合は、燃料切れの心配はありません。

ハイブリッド車なら、なおさら余裕があると思います。

国道から摩周湖へ向かう交差点付近

摩周湖は有名な観光地なので、見やすい道路標識案内があります。

上の写真の信号から右に曲がると、約10分ほどで摩周湖第一展望台に到着します。

展望台の直前は、一部急カーブが続くので注意してください。

摩周湖周辺地図(グーグルマップ)

 

摩周湖第一展望台には観光施設があり、昼間は公衆トイレもその施設内を利用します。

そしてここは駐車場が「有料」なのがポイントです。

ここまで道東を旅して、観光地で有料の駐車場はほとんどなかったと思います。

ですが、ここ摩周湖第一展望台は「環境保全」のために、500円を支払って駐車します。

その際に駐車チケットを渡されるのですが、そのチケットの半券はこれから向かう「硫黄山」の駐車チケットにもなるので、保管しておいて下さい。

ちなみに早朝や日没後は、施設が閉まっているので駐車場は「無料」となります。

仮に早朝からずっと車を停めていた場合は、出勤してきた管理人の方に駐車場代金を請求されます(笑)

ここからは「カムイヌプリ」にも登山できるので、早朝から駐車している車もありますからね。

登山客が車に戻ってきた時点で、管理人さんがやってくることがあるということです。

さて、道東方面の観光地としては超がつくほど有名な「摩周湖」についにやってきました。

展望台は横にとても広く、少しずつ移動しながら景色や構図の変化を楽しめます。

摩周湖第一展望台

 

レストハウスの屋上自体が展望台にもなっていますし、そこには階段があって少し降りることもできます。

僕は出会ったことはないのですが、ここには「シマリス」がよく現れるそうです。

望遠レンズを装着して、野生動物撮影モードで狙うのも楽しいかもしれませんね。

シーズンを通して観光バスも往来しているので、外国人の観光客で賑わっているタイミングもあります。

僕はこの摩周湖には「早朝」、もしくは真冬に「霧氷」や「霧」がかかるタイミングに訪れます。

早朝や冬の間はこの第一展望台の駐車料金が「無料」ということもあり(施設が閉鎖されているので)、手軽に来れるからです。

いや、実際は美しいからです、その時間帯や季節が。

それでは少しだけ、僕が第一展望台から撮影した写真を見てみましょう。

摩周湖第一展望台からの奇跡

12月11日 6時46分 冬の始まり

 

咲き始めた霧氷と強い風。静かな展望台に冬が訪れました。

 

1月5日 2時27分 雪明りの霧氷

 

真冬の強風という悪条件の中、何かを感じて行ってみると、月明かりに霧氷が踊っていました。

 

2018年2月19日 14時48分 5年ぶりの全面結氷

 

この全面結氷は5年ぶりということです。

僕が写真を始めたのが約4年前ですから、この結氷は僕自身も生まれて初めて見ました。

また湖面にこのような波紋が現れ、それが雪の下に隠れずに観察できるのは「100年に一度」ということです。

写真活動を通して、こうして奇跡を体験しております。

 

4月24日 4時58分 春を待つ強風の朝

 

摩周湖のほとりには、カムイヌプリ(摩周岳)と呼ばれる険しい山がそびえています。

風が強い日にその山を見ていると、そこで雲が生まれているのを感じることができます。

5月22日 3時7分 夜明け前のグラデーション

 

北海道の遅い春がこの摩周湖にもやってきました。

午前2時半には東の空は白み、こうして幻想的なグラデーションを見せてくれます。

 

5月22日 4時25分 摩周桜と日の出

 

同じ日、日の出を迎えると、足元に「サクラ」を見つけることができました。

ここで朝を待ったご褒美のようでした。

夏場は太陽が昇る方向の関係で、第三展望台をメインに撮影しています。

次はそちらに行ってみましょう。

 

摩周湖第三展望台へ

弟子屈町・摩周湖エリア

 

上の地図の「⑲」から「⑳」の第三展望台に向かいます。

この第三展望台は路肩に結構な台数を停めることができる無料駐車場があります。

摩周湖第三展望台

 

僕はこの第三展望台が一番気に入って何度も通っています。

駐車場に車を停めたら、まずは湖の反対側を眺めて下さい。

そこには遠くに「屈斜路湖」が見え、比較的近くには活火山の「硫黄山」を望めます。

夕刻であればここから夕焼けのドラマを楽しむこともできます。

さて、それでは徒歩で第三展望台へ向かいましょう。

車道を横断するので注意して下さい。

第三展望台へ続く急な階段を登ったら、まずは「右」に曲がります。

そこは展望台という名前は付いていませんが、カルデラの地形や山の稜線を間近に感じられます。

11月4日 満月の摩周湖

 

その場所からはこのような構図を作ることができます。

ここでは時間をあまり使わずに、すぐに展望台に向かいます。

今来た道を戻り、ゆるやかな坂道を登っていきましょう。

明るい昼間であれば、三脚の必要はないので手持ちでスマートに撮りたいですね。

展望台へ向かう途中も、湖を見ながら歩けば、次のような構図を見つけることができるかもしれません。

5月22日 4時51分 朝色の湖

 

湖に浮かぶように見える小さな島「カムイシュ島」。

実はその先端は、湖に沈む標高200m以上の山の頂上です。

 

10月15日 12時 紅葉と摩周ブルー

 

切り立った崖と湖のコントラストが美しいポイント。

太陽の光の具合で、湖の色は様々に変わります。

 

10月15日 12時 秋の雲と風

 

7月15日 3時52分 日の出を待つ

 

宝物はどんな場所にも隠されています。

それを見つけることができるのはあなたしかいません。

あなたの感性やイメージが、あなたに合った宝物を映し出してくれるのです。

そして少し歩くとついに第三展望台に到着します。

ここは階層が2段階になっていて、上段と湖側の下段に分かれています。

どちらも身を乗り出すようにカメラを構えて、美しい景色を切り撮ります。

第三展望台からの景色

7月14日 21時43分 摩周の空にかかる天の川

 

弟子屈町などの街明かりが届く摩周湖ですが、地域としては全体的に「空が暗い」ので、天の川はハッキリと写ります。

 

7月13日 22時 カムイヌプリから昇る月

 

月が星を隠す夜は、その月を主役にするのも楽しいです。

 

7月15日 4時 燃える空

 

そして朝を迎えると、空は不思議な色を見せてくれます。

 

5月14日 3時49分 紅い摩周湖

 

空の色に合わせて湖の表情もどんどん変わっていくのです。

 

7月15日 4時29分 壮大な夏の朝

 

そして山の稜線から太陽が顔を出すと、すべてが輝き始めます。

この第三展望台で朝を迎えてよかったと、心から思える瞬間です。

 

11月5日 0時 満月に輝く初雪

 

この第三展望台からは、湖の北西側の地形を楽しむこともできますし、

 

霧に浮かぶ島

 

東側の小さな島(カムイシュ島)を間近に感じることもできます。

撮影は早朝がオススメですが、どの時間帯に行っても美しいことには間違いありません。

ただし夏場は特に、霧に包まれて何も見えないことも。

第三展望台から見た摩周の深い霧

 

これはこれで経験となりますね。

ここまで、第一と第三展望台を見てきました。

あれ?第二展望台は?

と思うかもしれません。

実は・・・第二展望台は現在は存在していません。

幻の第二展望台については、こちらの記事を読むと詳しく書いてあります。

外部リンク:弟子屈ナビ

真冬であれば、摩周湖の外輪をスノートレッキングできるので、旧第二展望台と呼ばれるポイントには行くことができます。

ですが、かなりテクニカルなルートなので、ガイドありのツアーで参加することをオススメします。

次の動画はあなたの旅の「予告編」です。

イメージを高めてみて下さい。


ありがとうございました。

次回記事

【道東撮影ガイド~⑥】硫黄山、そして屈斜路湖を撮る
夜の硫黄山 東北海道の撮影ガイド「第6作目」は、摩周湖の第一展望台の「駐車チケットの半券」が使える観光スポット「硫黄山」...

 

前回記事

【道東撮影ガイド~④】釧路市からオンネトーへ
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公開日:
最終更新日:2018/07/28