ニコンD500にトラブル発生~それでも撮り続けた訳とは - 幸せカメラ.net - 2ページ

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ニコンD500にトラブル発生~それでも撮り続けた訳とは

      2016/07/02

霧の朝の鶴

カメラ:NIKON D500 レンズ:AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8 ED VR SS:1/200秒 絞り:f/7.1 ISO:800 焦点距離:200mm 換算300mm 三脚 RAW 露出補正-1 絞りオート

カメラ:NIKON D500
レンズ:AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8 ED VR
SS:1/200秒 絞り:f/7.1 ISO:800
焦点距離:200mm 換算300mm 三脚 RAW
露出補正-1 絞りオート

何の変哲もない風景の中にその鳥はいました。

背景には霧が立ち込め、朝日が顔を出す少し前の赤い空が、とても綺麗でした。

その鳥の名は、湿原の神と呼ばれる「タンチョウ」です。

通常大人のタンチョウはこの時期「つがい」でいることが多いように思っていましたが、この鳥は1羽だけでそこにいました。

滅多にないチャンスでした。

D500に装着してあったレンズはメーカー純正の大三元ズームの「70-200mm」でした。

APS-C機ということで、35mm版換算だと「300mm」の望遠ズームとして使えます。

一瞬迷いました。

「200-500mm」に取り替えるか?

換算750mmの超望遠にするか、それとも太陽が出るまで時間がないのでこのまま行くか、瞬間的に判断しました。

「明るい方のレンズでこのまま行く」と。

まだ朝日が昇る前だったので、暗かったのです。

大三元の中望遠ズームとして絶大な人気を誇るこの純正レンズ「70-200mm」を手にすることで、僕の撮る写真は一気に変わりました。

レンズで写真は変わる」と教えてくれたのがこのレンズです。

その信頼できるレンズと、最新のAPS-Cフラッグシップの「D500」で、今まで見たことのない春の朝のタンチョウを撮影するチャンスが訪れたのです。

車をタンチョウから離れたところに停め、静かに降りました。

ドアを閉める時も細心の注意を払います。

その行動が原因で野生動物に嫌われてしまうことも多々ありますから。

でもこの朝は、どうやら大丈夫だったようです。

そして距離感や間合いを確認しながら少しずつ近づきました。

カメラ:NIKON D500 レンズ:AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8 ED VR SS:1/3200秒 絞り:f/4 ISO:800 焦点距離:200mm 換算300mm 三脚 RAW 露出補正-1 絞りオート

カメラ:NIKON D500
レンズ:AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8 ED VR
SS:1/3200秒 絞り:f/4 ISO:800
焦点距離:200mm 換算300mm 三脚 RAW
露出補正-1 絞りオート

→関連記事:野鳥を撮る時の距離感や間合いは?

カメラの設定はISO感度をある程度上げて、高速連写できるようなセッティングにしていました。

ただ、タンチョウは常にゆっくりと動きますので、実際は高速連写する必要はありませんでした。

そこでたしか「静音レリーズモード」に変更して、「ブレの少ない」写真を撮ることにしたと思います。

もう少しで朝日が昇る

霧の向こうの小高い尾根の一部分が、どんどん赤く染まって太陽が現れることを教えてくれました。

朝日と鶴を絡めたい

そう思い、静かにタンチョウを中心に回りこみました。

DSC_2262

幸いタンチョウは、僕の存在を許してくれているようで、特に緊張したり逃げるような仕草は見せませんでした。

撮れる

そう確信してカメラを構えた時です。

朝霧に舞うタンチョウ

ほんの一瞬太陽が見えた瞬間、タンチョウは飛び立ちました。

正確に言うと「助走」を始めました。

大きな体のタンチョウは、少し助走を付けてから飛び立ちます。

その美しさはいつ何度見ても感動させてくれます。

「太陽がキッカケだったのか?」

それとも僕の存在なのか、それはタンチョウに聞いてみないとわかりませんが、朝日の出現と同時に飛び立ったのは事実です。

僕の熱気も最高潮に達していたので、「ウザかった」のかもしれませんね(汗

僕は慌ててカメラの設定を変えました。

「高速連写の出番」です。

カメラ:NIKON D500 レンズ:AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8 ED VR SS:1/1250秒 絞り:f/4 ISO:800 焦点距離:200mm 換算300mm 三脚 RAW 露出補正-1 絞りオート

カメラ:NIKON D500
レンズ:AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8 ED VR
SS:1/1250秒 絞り:f/4 ISO:800
焦点距離:200mm 換算300mm 三脚 RAW
露出補正-1 絞りオート

 

このカメラの特徴である秒間10コマの連写と、その精度の高いオートフォーカスは、まだ暗い霧の草原を飛ぶタンチョウを捉えてくれました。
(操作系のボタン配置はD810と一緒なので迷いませんでいた)

恐らくD810やD750では、この状況でここまでは撮れなかったと感じています。

そして飛び去るタンチョウを見送って、再び霧の濃い場所に戻りました。

※もしもタンチョウが「つがい」で、湿原や農家さんの畑で寄り添っていたら、近づくべきではありません。

まもなく「営巣」「子育て」の時期に入りますから。

人と距離が近いことを最近危惧されている「タンチョウ」ですが、絶滅の恐れのある希少な天然記念物だということを忘れずに見守りたいですね。

霧の中の虹

カメラ:NIKON D500 レンズ:AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8 ED VR SS:1/400秒 絞り:f/16 ISO:800 焦点距離:105mm 換算157mm 三脚 RAW 露出補正-1 絞りオート

カメラ:NIKON D500
レンズ:AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8 ED VR
SS:1/400秒 絞り:f/16 ISO:800
焦点距離:105mm 換算157mm 三脚 RAW
露出補正-1 絞りオート

朝日と霧のコラボレーションは最高の組み合わせです。

早朝から三脚用にセッティングしてあったD810と、手持ちのD500で次々と変化する目の前の光景を切り取りました。

DSC_2283

普段なかなか目にできない光景なので、とにかく撮るしかないんです。

狙って撮るというよりも、撮りながら探す、という感覚でした。

 

朝の太陽はぐんぐん昇ります。

霧はどんどん流れそして消えます。

一瞬足りとも同じ光景はないのですから、撮るしかないんです。

そしてそれが経験となって後に活きてくるのだと思っています。

ふと気が付くと、太陽が「超逆光」の角度になっていました。

DSC_2289

 

こうなるともう白とびしてしまうんですよね。
正面だとフレアもゴーストも防ぎきれません。

輝度差が激しいので、明るく撮れば「白とび」、白とびを防ぐと「黒つぶれ」という難しいシチュエーションです。

それでも露出を次々と試しながら切り取りました。

DSC_2330

部分的な「色飽和」は仕方ありません。

太陽周辺の霧の階調が飛んでしまっても、それは問題ないと判断しました。

主題は何だ?自分は何を撮りたいのか?

いつもこのことを自分に問いかけています。

NDS_9378

こちらは「D810」、さすがの階調です。

そうして目の前のショータイムに没頭していると、今度は少し違うものが見えてきました。

太陽の方角から少し視点をそらすと、草原を這う霧に「虹色」が見えてきたのです。

「もしかして彩雲のような・・・?」

慌てて僕は車に「PLフィルター」を取りに行きました。

直径77mmの、一番良く使うサイズです。

虹を撮るときは、このPLフィルターがとても役立ちます。

光の乱反射を軽減してくれますから、虹や青空や水中などがクッキリと撮れるんですよね。

そしてレンズに装着してクルクルとフィルターを回転させ、色が一番綺麗に見えるポジションを探しました。

やっぱり色付いている

DSC_2344

朝日のオレンジ色以外に、地表を漂う霧に「虹色」を見つけることができたのです。

もしかしたらこれは初めての経験だったのかもしれません。

そしてそれをカメラに収めることができたのは、とても幸せでした。

DSC_2347

「この瞬間にここにいて、そして撮ることができる」

夢のようなことが現実となる、至福の瞬間でした。

よく見ると目の前の植物も朝日で霧氷が輝き、とても美しく見えました。

NDS_9374

これは冬にはなかなか見ることのできない色合いでした。
ただそれをしっかりと撮るのはこの時はちょっと難しかったです。

再び移動する

そしてすっかり朝日が昇り、霧も次第に消え、一連の撮影を終えた僕はホッと一息つきました。

「なんて素敵な朝だ」と喜びを噛み締めながら。

故障したカメラのことはもう気にならなくなっていました。

というか、その状態でも「戦える」ことがわかったので、ある意味安心していたのかもしれません。

そしてこの後は摩周湖の展望台に行って景色を確認し、ライブカメラに写ったりして静かに遊びました。
(最近気に入っています)
この朝の摩周湖はとても穏やかで、晴れてはいたものの空気は霞み、作品として撮るには少し物足りなく感じました。

やはり日の出前の時間からスタンバイして、そこで朝日を迎えるのが一番好きです。
(今時期は日の出が早すぎてキツいですが 笑)

もしかしたら深夜から先ほどまでの撮影で、すっかり「満足」していたからそう感じたのかもしれません。
それでもGW期間ですから、好きな時に寝れるし、別に家に帰る必要もないし、自由な時間を満喫しようとより遠くへと車を走らせました。

このあと道中では美しい春の霧氷にも会うことができました。

DSC_2456

DSC_2454

(この続きは別の記事に書きたいと思います)

さて故障したD500ですが、連休明けにカメラ屋さんに行った際にベテランの店員さんに話すと、

「初期不良なので交換します、在庫ありますから」

と、予想もしていなかった返事が即答で返ってきました。

てっきりメーカー持ち込みでの修理だと思っていたので、「いつ預けるか?」そのタイミングも悩んでいました。

だって、もう少しで「」が咲きますから、この街でも。

今年は例年に無く遅い桜前線

今頃は北海道のどの辺りにいるのでしょうか?

NDS_9300

とても待ち遠しく、その時を待っています。

そして今回も親切に対応してくださったカメラ店の方々にも本当に感謝しています。

「時間は命」

僕はそう考えています。

それぞれの人々が、誰かを支えたり支えられたりして、かけがえのない一度きりの人生を歩んでいます。

今の僕の生き方「カメラライフ」をこうして影で支えてくれる方がいるからこそ、僕は時に無理をしてでも大自然と向き合うことができているのだと思います。

こういったことも考えると、カメラ本体やレンズなど精密機器の購入は、やはり実店舗のあるお店がいいですね。

ネットで予約して、実店舗で受け取る。

そして顔と名前をお互い覚えて、より良い関係を作っていきたいものです。

自分の住む地域から店鋪が多少離れていたとしても、それでも行く価値はあると思いますよ。

もし自分でトラブルを解決しようと思ったら、それこそ時間と労力やストレスは計り知れませんから。

僕なら車で200km走ってでも実店舗を利用すると思います。
(少額の物などはネットだけで完結していますよ、僕も)

そんなわけで僕がオススメなのは、やはり全国規模で実店舗数の多い「カメラのキタムラ」さんです。

■リンク:全国店舗マップ

ネットショップのサイトも充実していますが、やはり実店舗でのサービスも魅力的です。

多少納期がかかる物でも、全国ネットの流通はとても強いです。

きっとサプライズ納品になると思います♪

そうそう、今回交換してもらって我が家に来た「2代目」のD500君をお見せしますね^^

DSC_6837
この記事を書いている今日もこれで早速撮りに行ってきましたが、設定がデフォルトになってしまったので、一人大騒ぎしてました(笑

「あーダイヤル逆だった~とか」

DSC_6840

画像番号は「0001」で、間違いなく一枚目の写真ですね。

(D750を撮影しました 笑)

よし、これでまた素敵なカメラライフを送りたいと思います♪

記事が長くなりましたが、最後まで読んでくれてありがとうございました!

今回の機材
ニコン D500 16-80VRレンズキット 《納期約1ヶ月》

ニコン AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR

ニコン D810 ボディ

ニコン AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VR II

ニコン AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR

関連記事:カテゴリーD500

→関連記事:ニコンD500の再レビュー・2ヶ月間使いまくって気付いたこと

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