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【上達講座】構図を極める

横を向くエゾリス

 

こんにちは。

写真の上達講座「特別レポート」をお届けします。

今回は写真を撮る上で、絶対に避けては通れない「構図」についてお伝えします。

機材がどんなに進化しても、この「構図」だけは人間が、あなたが作らなければならないですからね。

そして今回の講座で基礎を身に着けるだけで、あなたは

「構図を極めた」と言えるでしょう。

なぜなら構図の種類はそれほど多くなく、数種類覚えてしまえばほぼすべてのパターンに応用できるからです。

まずは「王道」と言える構図を手に入れて、誰が見ても

「美しい・感動した」

と言ってもらえる作品を撮りましょう。

いえ、絶対に撮れます。

「構図」という成功法則がありますからね。

 

そういえば以前の記事で、「脚を使って撮影する」という内容がありましたが覚えていますか?笑

 

【上達講座】~脚を使って撮る
ようこそ! こちらは写真上達講座を受講しているあなたに向けた「特別レポート」です。 今回は「脚を使って撮影する」と...

 

これは「視点を移動する」ために「脚を使う」という内容でしたね。

自分が動かずに構図を作るのではなく、動きながら「美しさ」を探していくということでした。

今回はこの内容に加えて、本格的な「構図パターン」を伝授しますので、
簡単なので覚えてください。

慣れると無意識的に構図を作れるようになりますよ。

もしかするとあなたはすでに使っているかもしれません。

 

それでは1つずつ見ていきましょう。

まずは「三分割法」

この「三分割法」は、写真の基礎テクニックになります。

他にも日の丸構図やシンメトリーなど、様々な構図がありますが、どんな場面だったとしてもこの三分割法を使うことで、

「しっくりくる」ような作品にすることができます。

万能の「構図」と言えます。

その使い方ですが、三分割法はとても簡単です。

上の画像のように、画面上に縦横に3本の線を均等に引きます。

そしてそれぞれが交わる点に被写体を持ってくるのです。

もしくは「各ライン上」に被写体を配置します。

この場合、4つの交点がありますので、そのどれかに「被写体・主題」を合わせるだけです。

そうすることで、違和感のない作品に仕上がります。

 

それではもう少し、この三分割法を見ていきましょう。

三分割法の応用編

このタンチョウの写真も「三分割法」を意識しています。

ただし「交点」ではなく、縦のラインに被写体を合わせています。

ではなぜ右側にタンチョウを持ってきたのでしょうか?

これは結構大事なポイントです。

それは・・・

 

タンチョウが左側を向いているからです。

当然といえば当然ですね。

ではちょっと想像を膨らませて、もしこのタンチョウの後ろに(右側)、ヒナが2羽付いてきているとしたら?

あなたならどんな構図を作りますか?

僕なら間違いなく「ヒナ」を主題にします。

その場合は、大人のタンチョウの位置は気にせずに、ヒナを主題にします。

『主題をライン上に持ってくる』

これがポイントです。

そして生き物の進行方向や顔の向きの「間」を開けるのです。

 

間を開けるとは?

同じ被写体を撮っても、どうして普通の写真と感動させる写真に分かれるのか?

それはもしかすると「間」の違いかもしれません。

こちらも三分割法で「シマエナガ」を撮影したものです。

シマエナガの全体を撮れないアングルだったので、「間」を作ることで印象的な作品に仕上げました。

その「間」とはなんでしょうか?

もうおわかりだと思いますが「空間」を作ることなんですね。

日本人は、この「間」を作るのが上手い民族と言われています。

例えば「枯山水」という有名な庭園があります。

砂利の上にいくつかの岩を並べただけのシンプルな庭園。

「間」が見る人の想像力を掻き立てるのですね。

奥が深いです。

「何もない空間」を意識的に作ることで、物語を演出し、見る人の想像力を掻き立ててあげましょう。

 

縦構図でも三分割法で

こちらも三分割法の位置に被写体を合わせ、カワガラスの向きと空間を調整しています。

やや前ボケになっている「苔生した流木」が、清流の質感を演出してくれました。

縦構図でも同じように三分割法が使いやすいです。

それでは「風景」も見てみましょう。

 

風景も三分割法のパターンが落ち着く

こちらは夏の摩周湖の夕暮れの写真です。

第三展望台から撮影しています。

太陽は左にあるのですが、雲に隠れてしまったので穏やかな夕暮れとなりました。

この時の地平線の位置が、三分割法では上のラインで、野草が下のラインになっています。

そして右側の湖の配分と、左の陸の配分がそれぞれのブロックに対称的に分かれています。

特に意識して作った構図ではありませんが、自然とこうなりました。

もちろん、これが正解というわけではありません。

実際はしゃがんだり、柵から身を乗り出したり、ズームで焦点距離を変えたりと、様々な構図を現場では探しているんですよ。

 

風景縦構図~副題のバランス

こちらは釧路湿原の秋の朝日です。

サテライト展望台から撮影しました。

地表には雲海が見事に広がっているのですが、そちらは贅沢に「副題」となってもらった構図です。

主題はやはり「朝日」なのですが、三分割法の交点に合わせているのがわかると思います。

そして「副題」はもうおわかりですね。

朝日を浴びて輝く「紅葉」です。

こうして主題を取り囲むようにすることで「間・空間」を演出しています。

そして朝日、紅葉と順番に目線が行って、

「あっ、雲海じゃん!」

と驚くわけです。

これも「この構図が正しい」というのではなく、いろいろと試していくなかで

「美しい!」と思える構図を見つけていった結果なんです。

では、次の写真はどうでしょうか?

 

必ずしもパターンに入れなくてもいい

上の写真は「エゾシカと朝日」というイメージの作品ですが、手前のエゾシカの居るラインと、直ぐ後ろの地平線のラインが「三分割法」となっています。

ただ、エゾシカの位置と、太陽の位置が、パターンからは外れていますね。

これは、この場所ならではの工夫でこうなったのです。

というのも、右側の画面外には「写したくない物」があったのです。

それはたしか人工物だったと思います。

野生動物を撮る上で僕が意識しているのは、

「人工物をなるべく排除する」というスタンスです。

電線やテトラポッド、電柱や建物など、できる限り映らないように工夫します。

そのでこの時は、三分割法の位置からずれていたのだと思います。

試しに、トリミングして強引に合わせてみると・・・

うーん、切ってみましたが、正方形になったことと、被写体が対角線にあるのは面白いのですが、ちょっと物足りなく感じます。

でも、被写体と副題が「対角線」というのも、構図を作る上でポイントとなります。

覚えておいてください。

そしてこの「トリミング」が、構図を作る上でとても重宝するんです。

 

トリミングで構図を作り直せる

例えば上の写真ですが、思いっきり「日の丸構図」になっています。

野生動物にピントを合わせるので、どうしても最初は「真ん中」になってしまうんですね。

でも右下に前ボケがあるので、淡白な感じを和らげることができました。

思いっきりしゃがんで撮っていますからね。

野生動物にピントをしっかりと合わせる時は、このように「日の丸構図」になることが多いのです。

そして、特に野鳥の場合は、不要な部分も多くなります。

野鳥は小さいですからね。

そんな時は、ある程度画素数があって、写真のサイズが大きい場合、あとからトリミングすることで、日の丸構図を「三分割法」にすることができます。

 

先ほどの写真は、画素数やサイズに余裕があったので、こうして大胆にトリミングすることで、余計な部分をカットできるのです。

実際に僕が撮る写真は、あとから「トリミング」しているものがかなりありますよ。

野生動物に限ってですけどね。

風景を撮る場合は、切り撮りたいサイズに合った焦点距離のレンズを使うので、あとからトリミングすることは少ないです。

逆に言うと「トリミングしない」イメージで風景写真を撮ることが多いです。

次は三分割法よりもやや難しい「四分割法」を見てみましょう。

 

四分割法も理屈は同じ

こちらは4本の線を縦横と均等に引き、その交点に主題を持ってくる構図です。

三分割法の時は交点が「4つ」でしたが、四分割法では「9つ」あるので、自由度が広がります。

さらに上の写真では、放射点から伸びる「光のライン」を意識しています。

当然その放射点が「四分割法の交点」付近ですから、ここに収めることでしっくりくる作品となりました。

もちろん三分割法や、縦構図、日の丸構図でも撮影してみました。

この朝は『雲海プラス朝日』という貴重なシチュエーションでしたからね。

こうして、構図に関していろいろな引き出しを持っていると、現場で実際に試すことができます。

そして後から「トリミング」して、構図を変えて遊ぶのです。

この上の写真も、左右を切り取れば「三分割法」になりますからね。

もっと大胆に切り取れば「日の丸構図」も作れます。

画素数が大きくて、写真のサイズも大きければ、このように後から遊ぶのも楽しいですよ。

 

それでは最後に、実際に構図を作る前と、作った後の写真をお見せします。

 

突っ立ったままだと勿体無い

これは先日、摩周湖展望台の近くで見た、夕暮れ前の空です。

観光客気分で見ると、なんとなく雲が面白くて、

「記念に一枚」といったところでしょうか。

あえて突っ立ったまま、一枚撮ってみました。
(この上達講座用に、です)

ガードレールもありますからね。

「あぁ、ここに行ったよな」という記憶にはなるでしょう。

でもカメラマンは違います。

一歩踏み込むのです。

そしてしゃがむのです。

そうするとこうなります。

なんとなく「登山して山の上から撮ったみたい」に感じませんか?

ほんの一歩だけ踏み込んで(ガードレールを越えて)、ほんの少ししゃがんだだけで、こうして世界が変わります。

さらに、カメラマンは挑戦します。

縦構図にしました。

うーん、これが一番しっくりくるな~と思いながらシャッターを切りました。

この構図は、下の植物の部分が「三分割法」で下のラインになります。

主題はピンク色の野草と、雰囲気のある空模様です。

最初の1枚目に撮った「記念写真」とは違う世界を、僕たちカメラマンは見つけることができるのです。

摩周湖の朝日

あなたは何のためにカメラを手にしましたか?

  • 自分が楽しむため
  • きれいな景色を人に届けたいから
  • 作品として世の中に提供したい

構図を意識して、たった「1度」角度を変えるだけで、世界が変わります。

あなたの使命を思い出してください。

あなたの目で見る「地球のドラマ」を、あなたは世界に届ける役目があるのです。

ちょっとだけ視点を変えて、ちょっとだけ工夫することで、人に伝える時に「感動」を乗せることができます。

早速やってみてくださいね。

まずは、今まで撮影してきた写真をいくつか見て、どのような構図になっていたのかを確認してみましょう。

『美』というのは、無意識に見つけ、無意識に撮影している可能性もありますからね。

それではありがとうございました。

次回記事をお楽しみにしてください。

 

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公開日:
最終更新日:2018/08/07