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おすすめのビデオ雲台~マンフロット MVH500AH プロフルード

      2017/08/12

こんにちは。

KENです。

今回は、僕が普段から野生動物を撮影するのに使っている、

「ビデオ雲台」

について紹介したいと思います。

これを手にしてから、フィールドで撮影するのがより楽しくなり、また写真の質も上がったと自負しております。

フィールドでは主に一脚と組み合わせて使っているのですが、もちろん三脚でも使います。
(他には車載用ステーなどにも)

ビデオ一脚の記事はコチラになります。

おすすめの一脚~マンフロットビデオ一脚 MVMXPROA4
こんばんは。 幸せカメラのKENです。 今回は、僕が野鳥や野生動物を撮影する際に使っている、マンフロットビデオ一脚「XPRO ...

それでは僕が使っているビデオ雲台の、その特徴を紹介します。

マンフロットMVH500AH プロフルード

左後ろの角度から

 

こちらがマンフロットの「プロフルード ビデオ雲台 60mm フラットベース」です。

本体右側

 

正面から

 

雲台本体の重量は約900gで、アルミ製です。

かなり頑丈です。

最大荷重は5kgとなっています。

大きさは、他の雲台と比べると、ちょっと大きいかな?と言ったところです。

左から、マンフロットの3ウェイ雲台
自由雲台
ビデオ雲台

 

カメラと比べると、同じくらいの大きさです。

D810とビデオ雲台

 

またプロフルードの「フルード」の意味ですが、一般的には「流体」のことをフルードと呼びます。

主に「オイル」が主成分ですね。

そしてこの場合では雲台の動作に関係する「作動油」を意味しています。

例えば車だと、ブレーキオイル=ブレーキフルードとも言いますね。

オイルだと「潤滑」といった意味に使われることが多いので、作動油として「フルード」が雲台に使われていると考えられます。

さて、僕が現在使っている最望遠のメインシステムの重量は、

  • D500(0.86kg)
  • 200-500mm超望遠ズーム(2.3kg)
  • テレコンTC14-Ⅲ(0.19kg)
  • レンズサポーターSPT-2(0.5kg)

で合計約3.9kgなので、まだ余裕があります。

下の写真がそうです。

※写真、間違えました。これはD810とバッテリーグリップを組み合わせた物でした。
(将来的にはゴーヨンを載せたいです)

望遠の組み合わせ

 

ただし、後で説明する「カウンターバランス」が2.4kg固定なので、それを考えると3.4kgのシステムは、この雲台にはやや重いのかもしれません。

フラットベースの直径は60mmになっております。

左がマンフロットの三脚「190プロアルミニウム4段」

 

マンフロットの三脚「190プロアルミニウム4段」のベース部と同じサイズです。

ちなみに、この雲台と普段合わせている一脚「ビデオ一脚 アルミニウム4段」のベース部も直径60mmです。

雲台下の三脚固定用のネジ穴は、3/8となっています。

アダプターを使えば、1/4サイズの三脚にも合わせることができますね。

ビデオ雲台の付属品

プレート「500P LONG」

 

いちばん重要なのがこのプレートです。

プレートのタイプは、「500P LONG」となっています。

付属のプレートは、長さ120mm、横幅が50mmなので、メジャーな「アルカスイス」など他のメーカーのプレートと互換性はほとんどないと思われます。

雲台用のプレートについて

ちなみに雲台のプレートでよくその名を聞く「アルカスイス」とは雲台メーカーの名前で、その雲台のプレートの規格に準じて、他メーカーも合わせて作るようになり、共通の規格品のようなプレート(アルカスイス互換・準拠)が市場に出回っています。

雲台を購入する時に、「アルカスイス互換」などと書いてあれば、他メーカーのアルカスイス規格の雲台でも「合う」と判断できます。

それ以外だと、基本的には各メーカーのプレートやクイックシューは互換性はあまりないと考えられます。

各メーカーのプレート

 

僕が持っているプレートですが、左から、

・ベルボンレンズサポーター(ベルボンの特定のビデオ雲台にそのまま装着可能)

・ベルボンの別なビデオ雲台専用(Super Carmagne 8400Set)

・マンフロットのアルカスイス互換用

・今回のビデオ雲台「500P LONG」タイプ

・アルカスイス互換L型プレート

・マンフロットクイックリリースプレート200PL

となっております。

当然、アルカスイス以外は全て合わないので、将来的には全て統一したいというのが僕の夢です。

話しが逸れましたが、このプレートには方向性があり、裏面の「LENS」と書いてある方が前を向くように取り付けます。

カメラ回転防止用のピン

 

表面にはすべり止め用に硬質ゴムが左右に貼られています。

またプレートに付属しているカメラ取付用のネジは、1/4と3/8の2種類がありました。

そしてカメラに回転防止用の穴があれば、付属のカメラ回転防止ピンもプレートに装着します。

カメラ回転防止ピンを装着

 

僕はこのピンを使わないので、将来的には失くしてしまうと予想しています。

また最初の方の写真に写っていた「ハンドル」もあります。

ハンドルを左側に取り付けた状態

 

ハンドルは左右どちらにも取付可能で、左側に取り付けた場合でも、トルクノブとは干渉しませんでした。

これは主に、モニターを見ながらビデオ撮影する際に役立ちます。

一眼レフでファインダーを覗く場合は、ちょっと邪魔になるので、僕は外して使っています。

雲台を三脚に固定する

パン用のネジを締めてから三脚に固定

 

三脚に固定する際は、雲台のパン固定用ネジをあらかじめ締めておきます。

そのまま三脚のオスネジ(3/8)に合わせてしっかりと締め付けます。

この時、雲台のパンネジの締め付けが弱いと、パン機構の上の雲台だけがくるくる回ってしまいます。

パン(水平回転)は当然、ネジで固定したり緩めて回転させることができますが、トルクは一定のようです。

水平回転に対しては、ゆるくなったりきつくなったりはせず、固定か動くかのどちらかになります。

そのトルク感ですが、僕の感覚では「重くて丁度よい」と感じています。

ネジの締付け具合での調整は期待できません。

カメラを載せる

先に向って左側を合わせる

 

雲台へカメラを取り付ける場合は、まずプレート固定用ネジを緩めて、ロック機構のある反対側を先に合わせてから全体をロックするまで雲台に押し付けます。

ロック用のレバーを下げると入りやすい

 

この時、プレート固定用のレバーを下げていると、すんなり入ります。

そのままだと、固くて入らない時がたまにあるので、レバーを下げると使いやすいです。

ロックしたあとは、プレートを前後に動かしカメラの重心を合わせて、固定ネジ(レバーと一体)を締め付けます。

もしこの固定ネジを閉め忘れると、角度をつけた時にプレートが前後にスライドしますが、プレートと雲台の溝のお陰で、そのまま滑り落ちるということはありません。

半分くらい進んだところでしっかり止まります。

ただし、「ドキっ」とするので、心臓には悪そうです。

また先程も書きましたが、プレートの向きが逆さまだと、雲台の溝に合わないので注意が必要です。
(以前に向きを何度か間違えてしまい、雲台にはまらなくて困ったことがあります)

外すときはレバーを緩めてから、下に押すとロックが外れます。

カウンターバランスについて

カウンターバランスが効いている状態

 

ビデオ雲台の特徴として、

  • 動画撮影時のなめらかな動き
  • カウンターバランス

などがありますが、これは一眼レフなどで野鳥や野生動物を撮影する時にも効果を発揮します。
(カウンターバランスはすべてのビデオ雲台に内蔵されているわけではありません)

カウンターバランスとは文字で書くと、

三脚に機材を載せた場合に、最初にプレートの位置を前後に調整してバランスを取ってあげると、レンズを上下に角度を変えてもカックンとお辞儀せずにそのままバランスを保ってくれる状態

のことを言います。

ちょっとわかりづらいですね。

このカウンターバランスのメリットは、任意の角度で手を離しても、そのままの状態を保ってくれることです。

つまり、重たい機材でも余計な力がかからないので、手ブレのリスクも減り、力を抜いてシャッターを切ることができます。

例えば野鳥を撮る際に、鳥が木の上に居ると、そのまま見上げ続ける場合があります。

この時に望遠レンズを構え続けると、腕がプルプルしてくるのですが、それを防ぐことができますね♪

この雲台ではカウンターバランスが2.4kg固定となっていますから、その重量の機材であれば、安定感が増すということです。

僕の持っている機材の組み合わせで考えると、

  • D500(0.86kg)
  • バッテリーパック(0.36kg)
  • レンズ300mmF/4(0.75kg)
  • テレコンTC14-Ⅲ(0.19kg)
  • レンズサポーター0.34kg

これで合計が約2.45kgになるので、使い勝手が良さそうです。

ちなみに、この組み合わせでの画角はフルサイズ換算で「630mm相当」になります。

そして実際に使ってみると、カウンターバランスは間違いなく効いています。

※この雲台にはカウンターバランススプリング(バネ)が内蔵されています。

カウンターバランスの調整方法

ノブを緩めた状態で水平を取る

 

カウンターバランスの調整の方法ですが、まずはノブをある程度緩めて、プレートを前後にスライドさせます。

この時に、重心が前に行くとカメラはお辞儀するし、後ろだと仰け反るようになります。

バランスが取れると、カメラは水平を維持します。

その状態で、もう少しノブを締めてあげると、カウンターバランスが効く状態になります。

カウンターバランスが効いている状態

 

この時、完全に締め付けるのではなく、ノブを少しだけ緩くして、トルクが効いていることを確認します。

そうしなければ、カメラを動かすことができませんからね。

トルク用のノブをユルユルにしても、バネのおかげでカウンターバランスは効いていますが、ある程度締めていたほうが安心感があります。

ここで言う「トルク」というのは、雲台を動かす時に感じる「重さ」のことです。

例えば「トルクが重い」とか『トルクがかかっていない・軽い」などと言います。

試しにもっと重いセットと、逆に軽いセットで試してみました。

重い機材でもカウンターバランスは効くか?

望遠の組み合わせ(1050mm相当の画角)

 

まず、僕が持っている中で一番重い機材を組んでみました。

  • D810(1kg)
  • バッテリーグリップ(0.35kg)
  • テレコン1.4(0.9kg)
  • 200-500mmズーム(2.5kg)
  • レンズサポーターSPT-2(0.5kg)

の組み合わせです。

これで合計が4.6kgになりました(雲台用のプレートも含む)

結論から言うと、メーカーの公称通り、カウンターバランスは効きませんでした。
(この雲台のカウンターバランスは2.4kg固定)

ゆっくりとお辞儀

 

しっかりと水平でのバランスを取って、スムーズに動く限界までトルクを締めても、少し傾けると完全にお辞儀をしてしまいました。

勢い良くガツンとは行きませんが、バランスを崩して三脚が倒れる可能性がありますね。

それでも、ビデオ雲台ならではの「滑らかに動く」という特性が活かされているので、僕はこの組み合わせで手を添えて使っています。

では逆に機材が軽い場合はどうでしょうか。

 

軽い機材でもカウンターバランスは効くか?

水平です♪

 

僕が持っている機材で一番軽い組み合わせは・・・

例えばD500+50mmf/1.8の組み合わせで4K動画を撮るとします。

これで約1.2kgでした。

結果は・・・

かなり傾けてもここまで戻ってくる

 

面白いことに、カウンターバランス用のスプリングのチカラで、傾けても勝手に戻ってきます(笑

最初に水平のバランスを取ってからトルクをゆるゆるにして傾けてみても、ほぼ水平まで勝手に戻ってきますね。

勝手に戻ってきます

 

カウンターバランスを解除することはできないと言うことですね。

ただし、左側のトルクノブを締めてあげれば任意の角度で固定できるので、特に問題はありません。

そして動画撮影の場合は、モニターを見ながらの撮影になるので、普段外しているハンドルを付けたほうが使いやすそうです。

また、昼間の屋外で撮影する時は、モニターが見づらくなる時があるので、その場合はモニタールーペで遮光すると見やすくなります。

モニター用ルーペ

 

僕はこれを星にピントを合わせるときに使っていますが、動画撮影にも使えますね。

ルーペなので2倍に拡大されて見えます。

アクセサリーの取り付けも可能

トルクノブの左上に、アクセサリー固定用のネジ穴(3/8)がある

 

マンフロットの三脚にもありますが、この雲台にもアクセサリー固定用のネジ穴があります。

サイズは「U3/8」です。

ここにアームなどのアダプタなどを使って、照明やモニターなどを取り付けることができます。

 

それではこの雲台を使って撮れるようになった世界をお見せします。

ビデオ雲台で撮影した写真

夕暮れの湿原でエゾシカの母子を

 

この雲台を使ってから、すでに数え切れないほどの写真を撮影してきましたが、それまでは難しかった場面での撮影が可能になりました。

深緑の逆光の中で

 

この上の写真は、木の上にいるコサメビタキを狙ったものですが、逆光の中でシャッタースピードを落として、換算1050mmの画角をブレずに撮るのは、今まではできませんでした。

ところが、ビデオ雲台と一脚の組み合わせで、楽に長時間の撮影が可能になったのです。

焦点距離420mmでISO10000

 

上の写真は写りは悪いのですが、、肉眼ではほぼ被写体の確認が困難な暗さで撮りました。

黄色の花畑にエゾシカの母子がいることがわかったので、何とか撮ってみたかったのです。

この時のシャッタースピードはなんと「1/15秒」でした。

これもビデオ雲台のおかげです。

早朝の湿原でキツネの親子を

 

手持ちならブレてしまいそうな体勢でも、ビデオ雲台と一脚のおかげで安定して撮ることができるようになりました。

また画質を優先させるために、ISO感度を抑えて、シャッタースピードを遅くしても、撮れる自信がついてきました。

まとめ

 

今や野鳥撮影の定番となった「ビデオ雲台」。

ぼくはそれを野生動物の撮影全般に使っています。

もし、「自分は動画は撮らないから」と不要に思っていたら勿体無いです。

今回紹介したこのマンフロットのビデオ雲台は、価格も安くコストパフォマンスに優れていると思います。

望遠レンズのシステムをしっかりと支え、それでいてスムーズに動かすことができる「ビデオ雲台」を、撮影に役立ててみてはどうでしょうか。

僕はこの雲台を、自作の車載用ステーに取り付けることができるようにしています。

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今後も、こういった便利な撮影機材について紹介していこうと考えています。

それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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